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このコーナーでは、アメリカ西海岸Orange County(OC)にて行われるライブレポートをお届けします。

第34回: Blessthefall & Escape The Fate Album 10th Anniversary  - Pomona, CA

 

2004年に結成したメタルコアBlessthefallとEscape The Fate。それぞれオリジナルヴォーカリストがデビュー作発表後に脱退。両バンドはそれぞれ二代目ヴォーカリストを立ててBlessthefallはアルバムWitness、そしてEscape The FateはアルバムThis War is Oursを発表。
当時、両バンド共にメディアにて話題沸騰中の若手バンドであった事でヴォーカリストチェンジがあったもの両バンドの二作目となったWitnessとThis War Is Oursはビルボードチャートに入る好成績を残し気付けば両アルバムはバンドの知名度を一気に高める代表作となりました。
今回BlessthefallのWitnessが10周年を迎え、同じくしてThis War Is Oursの10周年を記念していたEscape The Fateが合同で両アルバムの全曲ライブツアーを発表。両バンドがオルタナメタルIslanderをサポートに付けた公演をレポートしました。

Blessthefall、Escape The Fate、Islander、My Immortal Enemy

 

今回のライブは管理人にとって久しぶりの南カリフォルニアのPomona市にあるライブハウスThe Glass Houseにて行われた。以前このサイトにてFinchやThe Ghost Inside等のライブレポートをした歴史のあるライブハウスである。平日のライブという事で残念ながら完売とはならなかった様だが会場前から列が出来ておりアルバムWitnessとThis War Is Oursを聞いてきた多くの人々が駆け付けていた。

 

会場に到着し事前に購入しておいたチケットをチケットブースで手渡され、次はこちらも事前に許可を頂いていた撮影パスもブースで受け取ろうとすると管理人の名前がリストに無い事が発覚。The Glass Houseスタッフから撮影を許可した人に連絡してくれと言われBlessthefallの広報の担当者に直ぐに連絡。担当者に名前がリストに入っていない事を伝えるとリストに入っている筈なのになーと言いながらも何とかしてみるよ少し待っていて欲しいと言われ会場外で待つことに。この時点でオープニングバンドMy Immortal Enemyのライブが開始。バンドのマネージメントや広報からのコミュニケーションがライブハウスや現場に上手く伝わっていない事は良くある事なので管理人も広報担当者の連絡を待つことに。待つこと20分程で、今度はBlessthefallのツアーマネージャーの方から連絡が来て現在撮影パスを申請する手続きを行ってくれている事を伝えてくれた。残念ながらこの時点でMy Immortal Enemyのライブはラストパートを迎えていた。2000年中期から活動し2010年に解散したゴシックポストハードコアI Am GhostのフロントマンSteven Julianoが在籍するバンドとして期待していたのだがこの日はライブを見る事は出来なかった。

 

管理人が撮影パスの知らせを待っている間に二番手のIslanderがスタート。チケットは既に持っていたのだが撮影パスが無いと持っているカメラを持って入場も出来ない事もあって仕方なく会場外で待つことに。せめてこの日のメインの一角である3番手のEscape The Fateがプレイする前までには会場入りしたいなと思っているとBlessthefallのマネージャーの方が声を掛けて下さり、多忙な為連絡が上手く行っていなかった本当に申し訳ないと謝罪され、ステッカー型の撮影パスを受け取る。パスはヨレヨレであり一度スタッフの誰かが貼り付けていたパスを「ちょっと貰うよ」と剥がして来たのが解る様な状態だったがEscape The Fateのライブには間に合ったと一安心、マネージャーの方にお礼を言って急いで入場する。Islanderは既にラストソングCoconut Draculaを披露。元Avenged SevenfoldのドラムArin、KornのHeadのバンドLove&DeathのギタリストJRも在籍していたIslanderは現在唯一のオリジナルメンバーとなったフロントマンMikeyと二年前から加入した楽器隊3人の4ピース。家族連れのオーディエンスが居たのかMikeyは二人の男の子をステージに上げるサービスをしていた。ライブ終盤時にはMikeyは盛り上げようとステージを降りてオーディエンスの居るモッシュに参加。ピットの中でMikeyはCoconut Draculaを熱唱しIslanderのライブは終了。

 

そして次はいよいよヘッドライナーの一角Escape The Fate。アルバムThis War Is Ours発表前の2008年、バンドの結成メンバーでありフロントマンRonnie Radke(現Falling In Reverse)が不祥事を起こし服役した事でバンドはRonnieを追放。同時期にBlessthefallのフロントマンであったCraig Mabbittもプライベートとバンド活動のバランスを保つ事が困難になり一時バンドを離脱。しかしバンド活動を優先させたい他のメンバー達がCraigのバンドの復帰を拒みCraigは解雇されてしまう。フロントマンが最悪の形で居なくなったEscape The FateはCraigにコンタクトを取り直ぐにCraigを連れて有名プロデューサーJohn Feldmannのスタジオに行き一緒に制作したのがThis War Is Oursである。Escape The Fateは結成当初からロッカーなカリスマ性のあるRonnieを始めハードロック、メタルコア、スクリーモ、ポストハードコア等自在に作曲出来る楽器隊メンバー達により新人離れしたバンドでした。バンドは結成してから直ぐにMy Chemical Romanceがジャッジを務めるバンドコンテストに出場し優勝。レコード契約も取っていないバンドながらMy Chemical Romanceのツアーのサポートに抜擢。直ぐに老舗レーベルEpitaphとも契約し将来有望な新人バンドとして各メディアも取り上げていました。そんな順風満帆な活動時、死人がでる事件に絡みRonnieが禁固刑を受けた事でバンドは転落。世間からバッシングを受けたバンドが苦しみながら制作したのがアルバムThis War Is Oursでした。また順調に人気を獲得し正に次の大台に進むステップを踏む直前のBlessthefallから解雇され行き場を失ったCraig自身も非常に悔しい思いであった事からアルバムThis War Is Oursはバンド活動で転落したCraigとEscape The Fateメンバー達の「絶対にまた這い上がってやる」という強い思い、野心が生んだ彼等にとっての転機となる作品だったのです。

管理人もバンドのライブを見るのは久しぶりであり彼等の代表作であるThis War Is Oursを全曲披露するライブに期待を膨らませていた。下のステージ写真を見ても分ると思うがThis War Is Oursを発表した10年前は結成メンバーのギタリストMonte MoneyとベーシストMax Greenが在籍、しかし二人が既に脱退している為アンプに描かれているミイラ姿のメンバーのイラストも現メンバーに書き換えられていた。程なくし会場が暗転するとSEが掛かりメンバーが登場し会場が大歓声に包まれる。フロントマンCraigが「準備は良いか?ライブを楽しもうじゃないか」という掛け声で唯一の結成メンバーであるドラムRobert Ortizのカウントダウンから曲We Won't Back Downでスタート。ギタリストTJ BellとKevin Gruft、そしてツアーベーシストErik Jensenもバックヴォーカルを担当しCraigを支える。間髪入れず曲On To The Next Oneをプレイ。久しく彼等のライブを見ていなかったからかCraigのヴォーカルがまた一段とレベルアップ、管理人はこの日の為にアルバムを聴いていたのだがレコーディングしたヴォーカルよりも現在のCraigの歌唱力が別レベルでありバンドの演奏力もライブ音源だけによりダイナミックになり全曲ライブは本当に正解だなとニヤリ。続く曲Ashleyも久しぶりにライブで聴く曲でありオーディエンスも手拍子しながら「Ashley Baby You Make Me So Alive」と合唱。曲Somethingではオーディエンスがジャンプしノリノリに。Craigのクリーンヴォーカルが光るキャッチーなバラード曲に会場全体で大合唱。ステージではスモークマシンからスモークが吹き荒れ曲The Floodがスタート。中盤のスクリームパートはCraig、TJ、そしてErikもバックでスクリーム。バンドはThis War Is Oursを忠実にプレイし普段セットリストに含まれない曲の演奏にオーディエンスも大満足だったろう。しかしライブで光ったのは代表曲であるタイトルトラック(The Guillotine II)である。Craigがオーディエンスに「お前らの本気見せてみろ」と煽りKevinのピロピロギターリフで巨大なサークルモッシュが発生。メロディアスなメタルコアサウンドに、泣きのバラード、そしてスピード感のあるギターソロと完成度の高い名曲である。中盤のギターソロ時にはバンドはウォールオブデスを要求しオーディエンスが揉みくちゃ状態に。オーディエンスの熱気はそのままに曲10 Miles Wide、曲Harder Than You Knowそして曲It's Just Meをプレイ。プレイ後「ありがとうWe Love You All」とメンバーは退出。オーディエンスからアンコールが起きメンバーが再登場するとThis War Is Ours以外の楽曲を披露。最新作I Am Humanからのシングル曲Do You Love Meと曲Empire、そしてBroken Heartをプレイ。インパクトが少し薄れてしまった感のある最新作だが楽曲のクオリティは磨かれており、披露したBroken Heartにしてもポップパンク調なサウンドながらヴォーカルメロディ、ギタートーンの組み合わせなどポストハードコアサウンドにもなるバラエティの飛んだ曲だ。ラストは恒例となっているアルバムUngratefulからの曲One For Moneyで締める。ライブ終了後ドラムRobertは前方に座っていた子供達にドラムスティックを手渡す。

 

そしてBlessthefallの出番である。上のレポートで少し触れたがBlessthefallの初期時にはCraig Mabbittがヴォーカルを担当していた。Craigはこの他にThe Word Aliveにも結成メンバーとしてヴォーカルを担当しており現在も活躍する3バンドでヴォーカルを担当した事になる。若い時からロックヴォーカルの資質に長け、ハードロック調のバラードからスクリームそしてグロウルと起用に使いこなせたCraigは複数のバンドを兼任したり代役ヴォーカルとして引っ張りだこの存在であった。そういった事から自身の時間の調整が苦しくなると担当していたバンドをサッと離脱し「俺が帰ってくるまで待っててよ」とバンドを待たせるも精力的な活動がしたいバンドから「もうお前の帰りを待てない」と手を切られる事が多々あった様でBlessthefallやThe Word Aliveとの別れもそんな感じだった様です。もしCraigがBlessthefallもThe Word Aliveを辞めずに続けていたらCraigは凄い存在になっていたかもしれませんね。BlessthefallもCraigという強力なフロントマンに丁寧な演奏を軸とする楽器隊により活動初期から注目された存在でした。管理人も彼等を初めて見たのはデビュー作His Last Walk発売後のTaste Of Chaosツアーの時でした。当時Craigは上記の問題により離脱中であり代わりにベース兼ヴォーカルJared Warthがフロントマンとなり熱唱しており、若くしてAvenged Sevenfoldや日本のMUCCやDespairsray等と対バンしていました。そんな順調な活動においてCraigを失ったバンドが見つけた後任がLAで活躍するバンドTake The Crownでヴォーカルを担当していたBeau Boken。Take The Crownはレーベルと契約する前から既にSaosin、AFI、Lostprophets等と対バンをしていたバンドでしたが活動に行き詰まり解散。長身でカリスマ性のあるBeauに目を付けたバンドはBeauの元バンドが解散した直ぐ後に後任ヴォーカルとして打診し加入後Beauを見極めるツアーをした後直ぐにアルバムWitnessの制作に入った。Craigという大きな存在をクビにしたバンドはCraigがEscape The Fateに行ってしまった事で是が非でも次の作品を成功させたいという思いが強かったと思います。また、不完全燃焼で終わってしまった前バンドの様にはなりたくないとBeau自身もはりきって挑んだ作品でありWitnessもまたBlessthefallにとってバンドの転機となった作品でした。

 

会場の暗転と同時に大歓声が起き、ツアードラマーConor Whiteが登場するとJared Warth(b/vo)、Eric Lambert(g)、Elliott Gruenberg(g)そしてBeau Boken(vo)が登場。Beauはお決まりとなっているウォーターボトルを手で握り潰しオーディエンスに水を掛ける。メンバー達が手拍子を行い、激しいドラミングとギターノイズで期待を膨らませるイントロ2.0が演奏されJaredのスクリームで「We're Not Dead!We're Not Like You Said!」と連呼する「俺達はまだ死んでない、お前等の言った通りにはならない」。アルバム制作当時、Craigの脱退劇によりバンドも少なからず批判を受けていた立場でありCraigを失ったバンドはもう終わったという人々も多くいました。そんなアンチに対しバンドはこのバンドはまだ終わって無いんだと宣言しWitnessはスタート。Beauは興奮したのかステージを降りてオーディエンスの直ぐ目の前に立って会場全体を煽る。そして、イントロから繋がっているオープニング曲What's Left Of Meに入るとオーディエンスのテンションはマックスに。Beauはステージ上を左右動き周り熱唱しながらオーディエンスを煽る。ギターEricのテクニカルなギターフレーズから始まる曲To Hell&Backになるとオーディエンスもヘドバンの嵐になり、クラウドサーフも発生。バンドはすかさず曲God Wears Gucciをプレイ。この曲をライブで聴くのは何年振りだろうか、伸びやかなBeauのクリーンヴォーカルが光る同曲ではEricもバックヴォーカルでクリーンヴォーカルを披露。余談だが、アルバム発表当初、曲名がブランド品を身に着けているという繋がりでThe Devil Wears Pradaがバンドを批判したという記事を見た事を思い出したが未だにこの2バンドの共演機会を聞かない。曲間にてBeauはバンド加入時の事を少し話、Take The Crownとして活動していたカリフォルニアからBlessthefallの拠点であるアリゾナに移り自身の車の中で作詞したのが曲Hey Baby, Here's That Song You Wantedである事を説明。また余談だが、同曲の冒頭(God Wears Gucci終了時)に掛かる女性の声はBeauの元カノで、当時この女性はBeauとの絶交をボイスメッセージに入れておりそれをBeauがアルバムに入れてしまったというもの。Beauのクリーンヴォーカルのみというバラード曲であり非常にキャッチーなメロディを聞かせる曲でコメディ色の強い同曲のPVも一躍有名になった事でそれまでのBlessthefallの持っていたサウンドとは異なる曲ではあるが、非常に人気の高い曲であり会場全体で合唱になっていた。続いてギターフレーズとJaredの凄まじいスクリームヴォーカルから始まるタイトルトラックWitnessをプレイ。Beauというステージ映えのあるフロントマンが居るため余り話題に上らないのだがJaredのヴォーカルはもう少し評価されても良いと管理人は常々思っている。ベースをプレイしながらヴォーカルも兼任している為ステージ上で大きなパフォーマンスをする訳ではないがJaredのヴォーカルは鬼気迫る圧倒的な破壊力を持っておりほぼスタジオレコーディングと同等の質のヴォーカルパフォーマンスを毎回披露している。バンドはこの後も曲Last Ones Left、Five Ninety、We'll Sleep When We're Dead、Skinwalkers、You Deserve Nothing&I Hope You Get Less、そしてStay Stillとプレイしていく。Winessの後半戦は正にこのライブに足を運んだ人達だけが見れるライブパフォーマンスだっただろう。それ程バンドはWitness後半曲をライブで披露する事は無いのだ。特に曲Last Ones LeftやYou Deserve Nothing&I Hope You Get Less等はこのツアーで初めてライブで披露したのではないだろうか。Beauのクリーンヴォーカルが大半を占め、Ericのギターワークが聞ける曲Five Ninetyでは反応は上々であった。バンドもオーディエンスの反応が少し鈍ってきたなと思っていたのか曲Skinwalkersではサークルピットを要求したり、曲You Deserve Nothing&I Hope You Get Lessでは曲を知らなくても良いから皆で踊って楽しもうと会場全体で飛び跳ねたりとBeauとメンバー達は最後までオーディエンスを楽しませていた。WitnessのラストソングStay StillはBeauのクリーンヴォーカルのみの曲だが聴き易い曲なのかオーディエンスでも歌っている人が多く居た。バンドはWitnessを全曲プレイし終わると「ありがとう、Good Night」と一旦退場。オーディエンスからの「One More Song」コールが掛かりメンバー達が登場Beauも「もう少しプレイしていっても良いかな」と言うと大歓声が起きバンドは最新作Hard Feelingsからのシングル曲Wishful Sinkingをプレイする。会場のオーディエンスも息を吹き返したかの様にモッシュに拍車がかかる。中盤の伴奏パートでは会場全体で手拍子になりそこからブレイクダウンパートでヘドバンの嵐に。バンドは「まだ全部を出し切れてないだろ?」と曲Cutthroatをプレイし再び激しいモッシュが展開される。ツアードラマーとして今年からBlessthefallのドラムを担当しているConor WhiteはBorn Of OsirisのLee McKinney、Crown The Empireの元ヴォーカルDavid Escamilla、プログメタルCity In The SeaのNick Rossiと一緒にIn Motiveというバンドと並行して活動しているドラマー。Conorは前任Matt Traynorのパートをパーフェクトにプレイ。バンドは代表曲となったアルバムHollow BodiesからのタイトルトラックHollow Bodiesと曲You Wear A Crown But You're No Kingをプレイ。オーディエンスも完全燃焼しこれでもう終わったかなと思っているとオーディエンスから再度「One more Song」コールが掛かる。Beauも「もう曲は全てプレイしてしまったよ」と困惑するもドラマーConorに「何かプレイしたい曲はある?」と聞くとConorから最新作からの曲Sleepless In Phoenixをリクエストされる。クリーンヴォーカルのみのしっとりと聴かせる曲であり二曲のシングル曲によって会場に立ち込める激しい火花がまるで沈静化していくようにバンドとオーディエンスは穏やかにライブを終了させた。

近年BlessthefallやEscape The Fate等中堅のメタルコア/ポストハードコアバンドは苦しい状態が続いており、バンド達は巻き返しを起こそうと日々頑張っている。今回のアルバムWitnessとThis War Is Oursの10周年ツアーもオールドスクールなファンや近年ライブに足を運んできてくれていないファンを呼び込もうとしたツアーである。実際ライブには昔アルバムを聴いていましたといったファン男性と女性が子供を連れてきて家族で来場している人々もおり当時を懐かしむオーディエンスも多かった筈。平日という事もあり完売ライブにはならなかったがバンドとオーディエンスも盛り上がっていた事で今回の10周年ツアーはある意味成功だったのだろう。Blessthefall、Escape The Fate共にこれまで実績を積んできたバンドなだけに、彼等には是非とも踏ん張って欲しい所である。またいつか彼等が培ってきたサウンドが注目される波が来るかもしれない。2バンドそしてこのジャンルのバンド達には自分達のサウンドによってまた勢いを取り戻して欲しい所である。

 

Blessthefall Setlist:

2.0
What's Left Of Me
To Hell and Back
God Wears Gucci
Hey Baby, Here's That Song You Wanted
Witness
Last One Left
Five Ninety
We'll Sleep When We're Dead
Skinwalkers
You Deserve Nothing and I Hope You Get Less
Stay Still
Wishful Sinking
Cutthroat
Hollow Bodies
You Wear A Crown But You're No King
SleepLess In Phoenix

Escape The Fate Setlist:

We Won't Back Down
On To The Next One
Ashley
Something
The Flood
Let It Go
You Are So Beautiful
This War Is Ours (The Guillotine II)
10 Miles Wide
Harder Than You Know
It's Just Me
Do You Love Me
Empire
Gorgeous Nightmare
Broken Heart
One For The Money

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