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KornのJonathanが新譜The Nothingについて語る。

June 27, 2019

Kornはこれまで制作していた新譜のタイトルをThe Nothingと公開し、発売日を9月13日と発表。今回フロントマンJonathan DavisがKerrang!誌のインタビューに応え新譜について語りました。

 

昨年のKornと言えば新譜を制作しているニュースよりもバンドに降りかかった様々な事件が大きく報道されました。先ず、元ドラムDavidが音楽ストリーミングサービスが支払うデジタルロイヤリティを管理する権利団体に対し、自身のKornでのロイヤリティを請求した事でKornがDavidに対し訴訟に踏み切った事が報道。バンドはDavidに対し2015年にお互いに決着をつけた訴訟での約束を破る行為であり、権利団体に申し立てたクレームを直ぐに取り消す事を要求。また報道では、Davidは申請を取り消しておらず、同団体はKornへのロイヤリティをホールドした状態であり、バンドはDavidの行為によって約2900万円を損失した事が報道。そして、Jonathanの奥さんDevenさんが39才という若さで薬物乱用によって他界。Jonathanと家族、そしてKornファミリーにとって非常に大変な年になりました。

 

こちら今日発表された新曲You'll Never Find Me: https://youtu.be/U3v5yMF1hTs

 

新譜The NothingについてJonathanは、

 

「今回の作品は自分にとって本当に誇れる作品になったんだ。自分を含めメンバー達全員本当に一生懸命になってこの作品を作ったよ、皆本当に良くやったな。そして今回の作品は非常にダークな作品だ。

 

新譜の内容については昨年自身に起こった様々な出来事について書いた作品だよ。とても感情的な出来事ばかりでね、でも起こってしまった。兎に角皆に早くこの新譜を聴いてみて欲しいんだ。俺的に長い間出来なかった事が今回のアルバムで可能になった事も大きな事かな。今回の新譜ではプロデューサーの介入を一切許さなかったんだよ。これまで色んな人達がこの曲はこうしてはどうか、あれしてはどうかと色々と意見を言ってくる環境の中で作っていたんだ。でも今回俺はそういう外部の意見を一切シャットアウトし皆をスタジオから追い出して自分自身で曲を作っていったんだよ。皆には、俺の作業が終わった時が完成だ、とだけ言い残してスタジオに籠ったのさ。本当に長い間スタジオにて色んな感情の中、自分を癒しながら作品を作っていった感じかな。そして数ヶ月が経って俺はスタジオを後にして作品は完成されたんだ。

 

新譜について、俺はコンセプトアルバムとは決めつけたく無いけど似ているかな。収録曲の全てが俺自身から来たダークな雰囲気を持っている。昨年起こった様々な出来事を振り返り感情をぶつけたりしながら自分に降りかかったあのカオスの時を思い返していたんだ。

 

(新譜を制作した事によって自分自身の癒しになったか?)余り良い事でも無いけどね。癒されないという訳でも無いし。兎に角本当に苦しんだ作業だった。でも、これまでも全身全霊をかけて作品を作った事もあったしね。そして、今回も本当に大変だったけど僕とエンジニアだけ、二人だけの空間で制作出来た事は良かったと思っているよ。これまでの作品を作った時は僕の子供達がスタジオに来ていた時もあり制作と家族の時間で大変だった事もあったんだ。でも今回だけは一人の時間を作れた事でとても集中出来たのさ。

 

(他の作品との違いはあるか?)今回もまた別の化け物になった感じだね。今回はメンバー達も気合をいれて制作に臨んでくれて数々の良いサウンドを持ってきてくれたんだ。でもこれまでの作品との一番の違いは俺のヴォーカルかもね。今回は今までの様に締め切りを守ろうと詰め込んだスケジュールで無かったから自分のペースでレコーディング出来た事が大きい。スタジオで自分で録音したものを何度も聴き必要であれば自宅に持って帰り何度も聴いて、これは違うかな、と思えば直ぐに違うスタイルで試してみたりと自分自身で全てをやっていた。これまでだったらプロデューサーも一緒に聴いてあれこれ意見を出す感じだったんだけど今回は本当に自分のプロジェクトの様な感じでやっていったのさ。そして俺は時にプロデューサー達よりも厳しい目線で見る事もあるからね。でも今回は本当に自分の時間が取れた事が本当に大きいよ。

 

(バンドがニューメタルとして見られる事に抵抗はあるか?)その手の質問に対して昔はかなり怒っていた時期もあったけど今はもう何とも思わなくなったかな。俺達をどう呼ぼうと俺は気にしないよ。昔は激しく抵抗したけどね、俺達をそう呼ぶんじゃねえ!
みたいにね。バンドの活動を始めたばかりの1993か1994年頃俺達はメタルバンドでは無かったんだ。当時のメタルバンドと言えばJudas PriestやIron Maidenを指していた。それらのバンドにはリスペクトしているよ、でも俺達はそうでは無い事は理解していた、だからメディアや世間は俺達を少し別の見方で表現する様になっていったのさ。あの当時は色んなジャンルのバンド達と対バンしていたんだよ、パンクPennywiseやスカ/ロックNo Doubtの前座もやったし、インダストリアルKMFDMのオープニングもやった。色んなジャンルのバンドと一緒にプレイして渡り歩いていた所にメタルコミュニティーから迎えられてそれから自分達の立ち位置が少しづつ出来て行った感じかな。それからは俺達をコピーしたようなバンドがうじゃうじゃ出て来たね。その頃になるともう一大ムーブメントみたいな感じになっていてニューメタルというジャンルが形成されていったんだ。でもどうでも良い事だよ、俺はもう気にしていないね。

 

(現在どんな音楽を聴いているのか?)今は1920、30、40年代の音楽ばかり聴いているかな、この時代の音楽って結構ダークな音楽が多くて気に入っているんだ。現在の音楽はと言うと...余り無いかな。特にロックに関しては活気のあるロックみたいに言われているけど俺的にはどのバンドのサウンドも同じに聞こえるんだよね、どれも同じ音、同じ曲展開。俺はそれとはまた違ったサウンドを持つバンドが出て来てくれる事を期待しているよ。

 

(Kornはカバーアルバムを発表しないのか?)実は結構他のバンド達のカバーをプレイしたりしているんだよ。4か5曲ぐらいのカバー曲がある。ただアルバムにするぐらいの数のカバー曲を用意しなくてはいけないんだけど俺達はカバー集に関してはやる気はあるんだ。でも俺達がカバーをやったりしているとマネージャーがやってきて、今はカバーをプレイしているよりも次の作品に取り掛かる事が優先だろカバーはサイドでやってくれ、みたいに言われるのさ。俺達は良いカバー曲をいくつか持っているよ。いつか出したいよね。」

 

こちらJonathanのインタビュー動画: https://youtu.be/A5nO5TqUHiA

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