top of page

Fear Factoryが解散か?長きに渡る訴訟問題で活動が出来ない状況に。

October 14, 2019

インダストリアルメタルFear Factoryがオリジナルメンバー間による訴訟問題により解散の危機を迎えている事が報道。

 

Fear Factoryは1989年にギタリストDino CazaresとドラマーRaymond Herreraが知り合い、ベーシストDavid Gibney、そしてヴォーカリストBurton C. Bellを迎えて結成。Davidは早々に脱退し1993年にベースChristian Wolbersが加入した事でバンドのメンバーが固定されました。バンドは当時無名のプロデューサーであったRoss Robinson(後にKorn、Slipknot等を指揮)を迎えてデビュー作Concreteを発表。1995年のアルバムDemanufactureで人気を得て、1998年のアルバムObsoleteではニューメタルサウンドにも挑戦し当時のブームもあり人気を不動のものに。しかし、2001年に発表したDigimortalは評価、商業的にObsoleteに及ばず長きに渡る活動でバンド内でも内紛が起きヴォーカルBurtonが脱退。また残されたDino、RaymondとChristianも意見のすれ違いがあり結果Dinoも脱退。RaymondとChristianは脱退したBurtonにコンタクトをとり三人でFear Factoryを再開し2004年にアルバムArchetypeを発表。その翌年にアルバムTransgressionを発表しツアー終了後バンドは休みをとって活動休止へ。

 

しかし、この休止期間にBurtonと元ギタリストDinoの関係が修復。二人はStrapping Young LadのドラマーGene HoglanそしてベーシストByron Stroudを迎え新生Fear Factoryとして活動開始。この活動に対しRaymondは自身とChristianは依然としてFear Factoryに在籍しており4メンバーでバンドの権利を保有している事を説明。またBurtonはオリジナルメンバー4人の復帰を願っていたがRaymondとChristianがDinoと一緒に活動する事を拒んだ事でバンドが分裂した事を説明。同バンドは2010年にアルバムMechanizeを発表しMetallicaと一緒に来日公演も行っていました。2012年にはアルバムThe Industrialistを引っさげまた来日。バンドからGeneとByronが脱退するもBurtonとDinoはゲストアーティスト等と一緒に制作したアルバムGenexusを2015年に発表。2016年には金字塔Demanufactureの全曲ライブツアーを行い、2016年の夏欧州ツアーを最後に活動を行っていませんでした。

 

バンドは2016年の時点で2017年に新アルバムを発表出来ると発言していましたが未だ発表はありません。2017年、バンドはDanzig主催のBlackest Of The Blackフェスに出演する予定であったもの出演者が発表され直ぐにFear Factoryの出演がキャンセルされました。当時Dinoはソロ活動を開始。また、Fear FactoryにてプレイしていなかったChristianもSNSにてFear Factoryは解散したと発言し話題に。2018年にはDino自身もバンドの今後の予定は白紙と発言し活動をしていない事が明らかに。しかし2018年にBurtonが突如新譜のタイトルはMonolithであり制作は完了している事、バンド内での訴訟問題によって新譜の発表が遅れている事を発表。そして先日の10月2日、Burtonが新譜を2019年に発表すると発言していた事に対しファンから質問を受けたDinoはSNSにて「Fear Factoryの新譜は無い」と発言。この様にバンドに関わるメンバー達の意見がそれぞれ食い違っており「解散した」「活動していない」「新譜が出来ている」とファンが混乱する状態に。

 

Fear Factoryの現状においてMetalSucksはバンドメンバー達が2011年に取引した法的文書を入手し公開。Metalsucksの記事によると、2011年にChristianとRaymond(二人は当時バンドを脱退中)はBurtonに対し一定の金額を払う代わりにFear Factoryの名前を使って活動を許可する取引をする。しかし同年末Burtonと奥さんAmyさんが裁判所に破産申請を提出した事で債権者であるRaymondとChristianは債務者Burtonに対してFear Factoryの活動を許可するお金を請求する事が出来なくなってしまう。RaymondとChristianは2011年にBurtonと決めた契約をBurtonが破産申請という方法から一方的に破ったとして2014年にBurtonに対して訴訟を起こす。訴訟によるとBurtonは破産申請を提出した後もFear Factoryの活動を継続しておりバンドから来るお金を受け取っていたと記述。2015年にRaymondとChristianはこの訴訟に勝利し結果裁判所はBurtonに対し訴訟費用を含めた約9000万円を二人に支払う事を命じる。しかしBurtonも負けてはおらず賠償金約9000万円となる数件の訴えは事実無根とし賠償金の減額を訴えていました。しかし、この裁判を受け持っていたJohn Thomas裁判長が今年2月に他界。代わりの裁判長が就いてBurtonの減額は認められた様ですが裁判はまだ続いている状態とのこと。

 

Fear Factoryメンバー達が抱える法的問題が明らかになった事で多額の賠償金を支払う事になったBurtonがDinoに相談もなく一人でアルバムMonolithを発表しようとした理由も何となく理解出来ますね。今回バンドの法的問題が明るみになった事でDinoが再度SNSにて「Lemmy Kilmister(Motorhead)は言っていた、ロック/メタルバンドを滅ぼす三つの要素とはドラッグ、アルコールそして女だと。しかし彼は訴訟問題という要素を入れる事を忘れていた様だ」と投稿。Fear Factoryがメンバー間による訴訟によって活動が出来なくなってしまっている現状を説明。

 

こちらFear Factoryの訴訟問題の記事: https://www.metalsucks.net/2019/10/03/fear-factory-lawsuit-details-revealed/

Please reload

bottom of page