フィンランド産メロディックデスメタルChildren Of Bodomから結成メンバーであり26年間ドラムを担当したJaska Raatikainen、初期時に加入しこれまで発表してきた全ての作品に参加していたベーシストHenkka BlacksmithとキーボードのJanne Wirmanが同時に脱退するニュースは多くのメタルファン達に衝撃を与えました。

Children Of Bodomから脱退を表明したJaska、Henkka、そしてJanneは12月15日に予定されている地元でのライブが3人の最後のライブパフォーマンスと発表し、3人はバンドを離れ違った人生を送る事になると説明。

今回フィンランドの音楽マガジンSoundiが発表した記事によると、Children Of Bodom(以下COB)のバンド名はJaska、Henkka、Janneが経営する会社AA&Sewira Consulting Oyによって管理されている事が明らかに。今年の6月28日に、三人はフィンランドの特許庁に書類を提出、出願審査後三人の書類が5年間の期限付きで認可されたそうです。同権利は先月の10月1日からの5年間となっており、バンドのフロントマンであるAlexi LaihoはJaska、Henkka、Janneの許可を得ない限りCOBの名前を出して活動する事が出来ない事が明らかに。

またAlexiはHelsingin Sanomatとのインタビューにて3人の脱退について以下に説明：
「(3人が脱退する前の)現在のバンド体制を終わらせる事について考えたのは3人からもうバンドでやっていけないと言われた時だった。彼等の脱退については家庭の事情もあり、俺は彼等の決断をリスペクトしているんだ。俺自身妻と義理の娘がオーストラリアで暮らしていて、妻は俺のバンド生活を理解してくれている。俺はバンド活動の為に殆ど家に帰れないけど、ツアーが終われば必ず彼女達が待つ家に帰って彼女等に全てを捧げている。家族程大切なものは無いんだ。

先日のロシア公演だったかな、俺達バンドメンバー間で喧嘩をしたんだ。そして、この喧嘩の原因は自分であると認めるよ。俺達の喧嘩は大体小さなすれ違いや意見の食い違いで始まるのさ。この喧嘩によって、メンバー間の関係は最悪になりロシアツアー中にバンドが解散する危機も迎えていたんだよ。だけどメンバーは少し冷静になり、このまま終わるのではなくフィンランドでこのバンド形態最後のライブをすると決断したんだ。

(今後COBというネームで活動する事について)良いアイデアとは思えないんだ。もしかしたら今の名前に少し付け足した名前にしたり、それか単にBODOMとか、これまで発表した俺達の曲名から取った名前で活動するとか考えないといけないね。だけど、今後の活動で使用する名前はCOBと同じだよと見せる名前になるね。俺とギタリストDaniel Freybergは既に新しいドラマーとベーシストを見つけているんだ。彼等は若くステージ映えのあるアーティスト達だよ。彼等を加えたリフレッシュな新体制のバンドは恐らく来年の春には活動出来ると思っている。」と発言。

またSoundiのインタビューに応えたJanneは、COBからの脱退発表以外について今はバンドについての発言はしないと説明。「俺達は脱退について一切話すつもりはないよ。フィンランド公演が終わってからまた新しいニュースを発言するつもりだ。」

Alexiもインタビューにて、現体制のバンドによる最後のライブであるフィンランド公演はいざこざ無しでキチンとプレイすると説明。「俺達はプロフェッショナルとして全うするつもりだ。俺達はネガティブな思いをライブに出す事はせず、俺達のベストを尽くしてライブを成功させたい。COBの現体制が終わる事については色々な思いがある。当たり前だけど、俺達は本当に長い年月一緒にバンド活動をしてきたんだ、それだけに寂しい気持ちだよ。俺達は悪い思い出よりも良い思い出の方が明らかに多かった。そして、寂しい気持ちと同時にほっとした自分も居るんだ。これまで一緒にプレイしてこなかった新しいメンバーとプレイ出来るとワクワクし、エキサイトな気持ちが3人が脱退してしまう寂しさを沈めてくれているんだ。」と長年苦楽を共にしてきた3人のメンバー達との別れは辛いもの、今後予定している新メンバーを加えた新体制に意欲的な発言。

こちらAlexiのインタビュー記事：https://www.hs.fi/kulttuuri/art-2000006302896.html
https://www.soundi.fi/jutut/alexi-laiho-menetti-kayttooikeuden-children-of-bodom-nimeen-pitakaa-se-nimi-jos-haluatte/