IncubusのBrandonがPanteraのDimebagとの思い出を語る。
12/17/2021
IncubusのフロントマンBrandon Boydがインタビューにて、一緒にツアーをしたPanteraのギタリストDimebag DarrellからWranglerジーンズをプレゼントされた思い出を語る。
活動当初のIncubusがオルタナメタルシーンで活躍していた事は有名であり、バンドがリリースしたデビュー作Fungus Amongus(1995)、S.C.I.E.N.C.E.(1997)、Make Yourself(1999)辺りごろまではワープドツアーに参加したりOzzfestにも出演していました。S.C.I.E.N.C.E.のブックレットのThank YouリストにはKornと書いており、Make YourselfのThank YouリストにはCoal Chamber、Sevendust、Limp Bizkit、One Minute Silence等もあります。Incubusは開催3年目であったOzzfest 1998に出演しておりOzzy、Tool、Megadeth、Motorhead、Soulfly等と一緒にツアーを周っており、その縁からか翌年にオリジナルメンバーが再結成していたBlack SabbathのツアーサポートにPanteraと共に抜擢されました。1999年初頭に行われたBlack Sabbathのヘッドラインツアーにて、Panteraと一緒にツアーした思い出についてBrandonがTalk Toomeyインタビューにて語りました。
「確かあのツアー(Black Sabbath/Pantera)だったと思うんだよ。90年代だった事もあり僕達がバギージーンズをはいてプレイしていて、Panteraのメンバー達はバギージーンズをはかないから僕等をからかっていたんだ。PanteraもIncubusもお互いの違いを理解しあっていたよ。でもある時PanteraのDimebagと他のメンバーがジョークで僕等の楽屋にお皿に乗った新品のWranglerジーンズとJack Danielsウイスキー/ショットグラスを持って遊びに来たんだ。彼等は僕等の楽屋に入って、確かDimebagだったと思うけれど、彼が "お前達のジーンズは全くフィットしていないじゃないか。このジーンズだったらフィットするからはきなおせ、そして一緒にショットやるぞ" と言ってきたんだ。大先輩の彼等にNOとは言えないよね。僕もタイトなWranglerジーンズをはいたよ。あのジーンズはまだあるんじゃないかな。そしてDimebag達と一緒にショットしたんだ。僕は余り酒を飲まないから直ぐに吐きそうになったな。でもPanteraはIncubusを好きではなかったけれどサポートしてくれたし、良い思い出だよ。」
Dimebagとの下りはこの記事にあるインタビューの30:20から
PanteraとIncubusはその後Ozzfest 2000でも共演し2バンドは共にメインステージでプレイしています。この年頃まではIncubusはニューメタルシーンに入っており多くのメタルアーティスト達と共演していました。Brandonは2000年にリリースしたSnotの故Lynn Straitを追悼するアルバムStrait UpにもKornのJonathan、SlipknotのCorey等と共に出演していました。
同インタビューにおいてBrandonはBlack SabbathとPanteraと一緒にツアーを周る事になり、ライブ中にオーディエンスから色んな物が投げられるのではと武装モードで行ったがオーディエンスはIncubusの音楽を聞いており予想に反して物を投げてくる事は無かったと発言。たまにジョイントが投げられたが悪い事でないと思っていたと発言しています。
またPanteraとの思い出ではないものBrandonはKornと一緒に回ったツアーでの思い出も語っています。冬に行われたKornのヘッドラインツアーにて、当時Incubusはまだツアーバンで各都市を周っていた。最悪な事にバンのヒーターが故障しメンバー達は寒さと空腹の中ツアーをしていた。当時のサポートバンドにはツアーで支給されているケータリングフードは手配されていなかった。とある公演会場に到着したIncubusメンバー達をKornのベーシストFieldyが出迎え「お前達お腹が空いてないか?」と聞いてきてIncubusが「ああ、でも俺達はケータリングは食べてはいけないんだ」と言うとFieldyは「関係ねえよ、行くぞついてこい」とバンドをケータリングフードの所に連れて行き同ツアーではその後Incubusもケータリングを食べれる事になったそうです。
現在では同シーンのバンド達と一緒にツアーをする事は無くなってしまったものBrandonは今でも当時の素晴らしい思い出は忘れる事はないと語っています。