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Cracked Concrete Wall

​パンデミックが明けてもバンド達の苦境は続いている。

ツアーにおける財政難問題。次々にツアーをキャンセルする現状にアーティスト達はどう思っているのか。

ここ数年のライブ、エンターテイメント市場規模は、コロナウイルスの感染拡大の影響により一度は凍結したもの、感染拡大防止対策を徹底した上で一昨年から徐々に活動が再開されてきました。

今後もイベント開催制限の完全撤廃、行動制限の緩和もより進みコロナ前の水準に回復していくものと見られています。

コロナ禍で長きにわたり行動を抑制されたアーティスト/ファンともに、ライブの再開を待ち望んでいた事で一気に市場が活性化することが見込まれていました。しかし、コロナウイルスの出現によって人々が社会的/経済的な行動を変化させた事によって世界主要国がインフレに転じ、急激なインフレはツアー活動を主とするアーティスト達に大きな影響を与えました。昨年から続いている急激なインフレの状況下で、アーティスト達がツアー中に直面する経済的な不安と物流面での課題についてバンド達の意見、そしてライブエンターテイメントの土台となる箱であるライブハウス側の意見をまとめてみました。

Fear Factory:Dino Cazares
Fear Factoryは経費を抑える為に今後はツアーバンで回っていくと思っていたが、今はそのやり方に疑問を持っていると説明。Dinoはツアー活動がいかに高価なものになったか、そして今年予定しているStatic-Xとのツアーは経済状況の変化によりバンドの財政的にとても難しくなりそうだと発言。

「ここ2、3年の間に多くのことが変わってしまった。経済がどれだけ大変になったかを見てみると、ガソリン代や物流での問題によりツアーに欠かせないものを揃える事が出来ない、ドライバーを確保するのも大変だ。会場の売上げを大幅にカットされたり、ディーゼルやガソリンの値段が高騰したりと、あらゆることが影響する。多くのツアーバスがディーゼルであり、ディーゼルはガソリンより高いということを知らない人が多い。だから、バスの燃料を満タンにするのに800ドルから1000ドル(約10-13万円)もかかるんだ。不思議なもので、最初にStatic-Xとのツアーを組んだ時は今よりずっと景気が悪かった。そしてXXドルのライブ契約をしてツアーを1年後に延期したり、多くのことが変化している。俺の手元にある契約は、今の経済状況にマッチしていない。多くの人は、そのことにも気づいていないんだ。もう一度、契約を見直すことができればいいんだけどもう遅すぎる。俺達は全力を尽くしてツアーをやるつもりだが非常に大変な状況なんだと理解してくれればうれしい。ツアーミュージシャン達は金を稼いでいると思われがちだが、実際はそうではない。人々が実際に感じている経済的な打撃以上に、多くのアーティスト達はもっとひどい影響を受けているんだ。」

Devin Townsend (元Strapping Young Lad、現在ソロ活動)
今年のツアーの準備中、起きている全ての出来事のおかげで予算内に収める方法がない事、そしてライブのプロダクションを縮小しなければならない状況と説明。

「インフレやガソリン/ディーゼルの値段等ツアーにかかる費用は膨大だ。それに、パンデミックの影響でライブハウスをたくさん失ってしまった。ツアーに携わる労働者の50パーセントが辞めてしまったと思っている。ギターテックはパンデミック時に仕事を探さなければならなかった為、現在雇えるテクニシャン達のスケジュールは他のバンドで埋まってしまっているだけでなく、値段も2倍くらいになっているんだ。先日大手プロモーターLive Nationがいくつかの会場からマーチの売り上げ30%を徴収しているのを見たんだ。航空券の値段もあがり、アーティスト達がツアーでお金を稼ぐ事がなくなってしまった。だからツアーは再開されたけど、アーティスト達の負担は10倍。どうすれば良いんだ?という感じだよ。ホテルの宿泊費、食事代も高い。結局、何のためにツアーをやっているのか分からなくなってくる。最終的には、自分の作品に関心を寄せてくれる人達に作品を見せるためにツアーをする、これはツアーをする大前提だ。しかし、これでまたライブエンターテイメントが正常に戻ったと思っている人がいたらそれは違うと思う。なぜなら、私は今後のツアーを組もうとしているが、予算内に収める方法がないからだ。ツアーに出ても結局決められた予算によってこの車ではダメ、この演出ではダメ、この照明はダメという事になり、いざ客が来ても ”このライブは演出や照明が最悪じゃないか” と言われてしまう。そうなると、アーティスト達は ”だったら家に居て作曲をした方がマシじゃないか” となるんだと思うよ。俺はアコースティックライブを行う様にしているんだ。アコギを持って行って歌うだけで少し余裕が出来る、しかし複雑な気分になるよ。ライブ配信という手もあるがそれも制作に膨大な費用がかかる。やはりツアーがなければ、我々アーティストはかなり深刻な事態に陥ってしまうだろう。」

Dark Funeral: Lord Arhriman
ライブ会場がマーチの売り上げの数十パーセンテージを徴収する"Merch Cut"によってライブミュージックシーンを殺していると説明。Dark Funeralがギャランティである出演料以上の金額を会場に支払っている夜がこれまで何度もあり、バンドは一晩演奏するためにお金を払い、収入が赤字のまま次の公演地に臨まなければならなかったと説明。

「悲しいことにDevin Townsendの言うとおりだ。会場は法外なMerch Cutでライブシーンをじわじわと殺していくだろう。恥じるべき行為だ!バンド達に残された道は、会場の外にあるツアーバスのトレーラーでマーチ販売を始めるか、ツアーをやめるかだ。俺はトレーラーで売る方が好きだけどな...俺達はシーンを維持しなきゃならないんだ! 皆知っての通り、ツアーではマーチの売り上げがバンドの主な収入と利益になる。しかし近年ガソリン代、飛行機代、ビザ代などの経費が増えた、そして追い打ちをかける様に20%以上のMerch Cutと税金でバンドの手元に残るものはあまりない。」

Merch Cutは何故できたのか?
これには色々な諸説があるもの70-80年代のライブミュージックシーンには既にこの習慣はあったそうです。80年代、ストレートエッジバンドが大きくなり、バンド達は広いライブ会場での演奏を希望していた。しかし、ストレートエッジバンドはバーに客を呼び込むことができず、バーでの収益も見込めないため、酒を提供し利益を得ている会場は興味を示さなかった。そこでバンドは、酒飲みの不足を補うために、マーチの売り上げの数パーセントをライブ会場に収めるようになった。小さな会場がそれを行い、その会場を担当するプロモーターが大きな会場にそれを引き継ぎ、最終的にはバンドが何の理由もなくマーチの売り上げの何割かを支払うことが当たり前になったそうです。

もう一つの説では、従来、プロモーターや会場はチケット販売の利益で儲けていた。しかし、バンド達のマーチの売り上げが収益源として標準化されると、プロモーターや会場は自分たちが予約し、宣伝し、場所を提供したライブの中で、マーチを購入していく客達からバンドに直接何千ドルも入るようになっている事を知ります。ここで起業家的なプロモーターや会場のオーナー達は、自分達が宣伝活動を行い、コンサートのための場所を提供することは、ライブを実現するために重要な役割であると考え、バンド達からマーチの売り上げを少し徴収するようになりました。そして他の都市のプロモーターもこの慣習を導入し、プロモーターや会場がブッキングエージェントと交わす契約にもこの慣習が取り入れられるようになったそうです。

Steve Vai:
パンデミック後音楽業界が苦しんでいる金銭問題について説明。

「昨年からヨーロッパツアーを予定していた友人のバンドがキャンセルしている。彼等が言うには、”ツアーをやる前にすべての公演スケジュールとギャランティを確保していたにもかかわらず、自分の収益がどうなるかを見ると全てが変わってしまっていたんだ” と言っていた。プロモーター達もかつて支払っていた経費以上の費用を支払う事になっている。ガソリン代、機材の運搬費用等どんどん高額になっていったんだ。信じられないよ。損得なしになればラッキーなほうだ。結構大きなバンドに在籍する友人は最終的に損失になる事がわかって決めていたツアーをキャンセルしたよ。この前アメリカとヨーロッパを回った最新作Inviolate(2022)のプロモーションツアーは大変だったね。先ずアルバムがリリースされる頃にはコロナ対策が緩和され全てが開き始めていたんだ。しかし少しあやふやでもあったね。僕がツアーをしたいと予約したらコロナウイルスの感染者数がまた上がってツアーをキャンセルしなければならなかった。全く予測できない事だらけだったよ。再びコロナウイルスの感染が落ち着いてきてツアーに出ようとすると、先ずツアーバスを手配できなくなっていた。殆どのアーティスト用のバスは約2年間放置され、バスの運転手たちはトラックを運転する様になっていたんだ。バスの運転手がいない、機材がない、クルーがいない。僕が行ったヨーロッパツアーはこれまで行ってきたツアーの中でも最も困難なツアーだったよ。」

Bad Omens:
バンドはツアー活動を主とするアーティスト達が直面している多大な経済的不利益について自身のSNSに投稿。そこには、バンドがライブを行った会場のバーにて提供していたカクテルにBad Omensにちなんだ名前を付けて販売していた事を投稿。こちらが投稿した曲名をつけたカクテルのメニュー表。
「最高だよ。会場がカクテルに曲名をつけてくれたとしても、アーティストはバーの売り上げから徴収できる事はない。でも会場は平気でアーティストのマーチ売り上げの15-20%を毎晩の様に徴収していく。Nowhere To Goパンチはおいしそうだ、皆バーテンダーにチップをあげてくれよな。」

「はっきりさせておきたいのは、俺達はバーの売上を少しほしいわけではない。俺達は、自分達でデザインし、費用を負担し、管理し、設置し、運び、販売した商品の20%の売り上げを、完売させた会場の24平方フィートの床面積を与えられたからといって貴方達に渡したくはないのです。」

Stray From The Path: Craig Raynolds
「ストリーミングサービスは何も払わないけどみんな冷静だ。マネージャーはバンドに危険な雪道を運転をさせるがみんな冷静だ。チケット販売大手Ticketmasterは高額なチケットを販売し利益を儲けているがみんな冷静だ。ストリーミングサービスにて楽曲をプレイリストに入れる事でロイヤリティをカットしなければならないがみんな冷静だ。会場がMerch Cutでバンドの売り上げから徴収しているのにみんな冷静だ。レコード会社はバイラルビデオに興味を持つようになったがみんな冷静だ。バンドメンバーが外では言えない事をやっているがみんな冷静だ。多くのレーベルとの契約にはマーチの売り上げも入ってしまっているがみんな冷静だ。みんなのお気に入りのバンド達がLAに居る一人のプロデューサーに全ての曲を書いて貰う様に依頼しているのにみんな冷静だ。頭に思い浮かべるだけで6組のバンド達は全ての演奏をバックトラックでやってしまっているがみんな冷静だ。レーベルとブッキング会社はこの異常な音楽業界について全く変える気がないのにみんな冷静だ。著名で影響力のあるマルチプラチナムディスクを持つアーティストが公然と反ユダヤ的な態度をとっているのにみんな冷静だ。
これで俺がなぜいつもイライラしているのかのリストを終わるよ。」

 

プログスラッジメタルIrist
欧州ツアーを終えたIristは現在の状況下で中規模から小規模のバンドがツアー中に直面する財政的な不安と物流の課題をあげています。バンドはPallbearerとElderと共に欧州ツアーを行ったもの最終的に大きな損失を受けツアーから出た負債を返すためにGoFundMeを立ち上げました。同ツアーは昨年9月から11月にかけて行われ、当初は1年前に予約し発表されていたものでした。Iristはこのツアーの予算をあらかじめ計算し、最終的に赤字になることは予想していたもの、負債が数万ドルにのぼることは予想していませんでした。ヨーロッパでの交通費や燃料費の変動が大きくなり、さらにマーチの売り上げが予想外に低調だった事で結局2万ドル(約260万円)ほどの赤字になりました。
「私達はヨーロッパに行きアルバムOrder Of The Mindのサポートツアーを行うことを待ちきれませんでした。現在のデータに基づいて現実的な予算を計画し、少しの出費を覚悟していましたが、現在の経済情勢は我々の財政を荒廃させ、予想を限りな
く上回る損失を抱えて帰国することになりました。ツアーの経済状況は、大小さまざまなミュージシャンにとって過酷なものとなっています。チケットもマーチも売れず、宿泊費も高騰し、交通費や燃料費も高騰。インフレの急激な高まりと為替レートのデフレが相まって、資金難の嵐が吹き荒れ、バンド達は予想の倍以上の損失を出すことになっています。」
「飛行機代は別にして、約2万ドル(約260万円)の赤字をだしました。それはマーチ費用、宿泊費、ガソリン代、ツアーバンのレンタル代等全てです。ガソリン代は1日30ユーロから50ユーロ以上も予想より高くなり。ホテルは1泊60ユーロで泊まれると聞いていたのですが、実際は平均120~150ユーロでした。もう大変でした。マネージメントに電話する前に、バンドで話し合い ”もう無理だ帰らなくては” ということになりました。ホテル代もガソリン代もありませんでした。幸いなことに、マネージメントへの連絡後、私達はサポートを得ることができツアーを続行する事にしました。私達は、今帰っても請求額はほとんど変わらないだろうし。2、3千ドルは節約できたかもしれませんが、大きな違いを生むほどではありません。多くの人から指摘されましたが予算は計画していました。しかしツアー中価格や経済が常に変化しているから先が読めない。私達よりずっと長く活動しているバンド達に聞いても、彼等も口を揃えて ”今は悪い方向に向かっている” と言ってました。私達の経営陣は、予想外の損失を回復するためにGofundmeを立ち上げました。」

英ライブハウスThe Fiddler's Elbowのオーナー兼プロモーターDan Maiden氏:
英ロンドンCamden区にあるキャパ150人のライブハウスThe Fiddler's Elbowは若手アーティスト達の登竜門的な存在。リーズナブルな価格のチケットで新しいアーティストを発見できる場所として人気があるライブハウス。Maiden氏は近年チケットの売り上げが落ちており以前のような観客を集めることができないと語っています。

「COVID以前はカレンダーが埋まっていた。1年を通して7、8日しか空きが無かった状態だった中COVIDがヒットした。2020年には私のキャリアでも見たことがないほど客足が減っていった。COVIDの間はゼロになり、その後緩和されて再び忙しくなった、この前のクリスマスにCOVIDの感染が再拡大しゼロに戻るという状況が続いている。我々ライブハウス側の主な問題の一つは、人々が来ないだけでなく、プロモーターが直前になってライブを中止していることだね。チケットの売れ行きが悪いので、怖くなってライブを中止してしまう。当日券を買ってくれる人が出てくるまで待たない。前売り券が売れないとパニックになるんだよ。でも客側も切り詰めて生活している人も多く、以前のようにライブに行くかそれとも食事代にするか迷い最終的にチケットを買わない人が多いんだ。昔は月に4、5回ライブに行っていたのに、今は1回しか行けないと言う人は多いんだ。もしライブをキャンセルして店を閉めれば、エンジ二ア、バーのスタッフ、警備員、みんなの給料を失うことになる。ここ数カ月はとても大変だ。政府は、実際に音楽業界で起きていることを把握する必要がある。」

ウェールズのCardiffにあるライブハウスClwb Ifor Bachのオーナー兼プロモーターGuto Brychan氏:
The Strokes、Coldplay、Self Esteem等もプレイ経験のあるキャパ380人ほどのライブハウスは2019年のパンデミック前よりも現在の方がブッキング数が多いと説明。
「今の課題は、私たちのような会場で演奏するようなレベルのアーティスト達にとって、ツアー費、宿泊代、ガソリン代、食費などが高騰し、公演を行う事がより高価になっていることです。私達は、アーティストが会場に来て余裕のある演奏が出来る様にする事、そしてチケットの値段がお客さんにとって高すぎないようにすることです。Clwb Ifor Bachでは、アーティストとの距離が近く、客達はアーティスト達が自身と同じように見え、親しみやすく、自分がステージに立つ姿を想像することができ、大きな会場では決してできないようなことを提供していると思っています。」

このパンデミックによって大きな打撃を受けたのはライブエンターテイメント業界であり、検疫や様々な義務、渡航制限によってライブシーンは停止した。活動中のアーティストは収入の大半を得る手段を失い、ライブ会場も開ける事が出来ない施設の維持費を払わなければならなくなった。プロモーターも、チケットの払い戻しや、収入を得る予定だった公演の中止を余儀なくされ大きな打撃を受けた。こうした問題をある程度緩和出来てはいるもの、過去2年間のツアーの爆発的な復活は多くのアーティスト/業界が一度にツアーに出ようとした事で新たな問題を生んでいるのも事実です。そして新たな問題となっているのがツアー業界をサポートする人材が居なくなってしまった事。これまでバンドに雇われていた有能なクルーがパンデミックの中で転職を余儀なくされ、中には音楽業界に戻ってこない人も出てきた。

また、ライブ会場ではバンド達が収入減を補うためにマーチを増加する傾向がさらに強まってます。ライブを主催する会場には、アーティストがライブ中に販売したマーチ収入の約15%〜20%が契約上入る権利があります。しかし近年、会場によってはその割合を増やすことが適当と判断される場合もあるようです。また、日々の生活費の高騰、そしてファン達が行きたくなる公演数が増加した事で、多くのファンがマーチにお金をかけられなくなり、ツアーしているアーティストの収入がさらに減少しています。

さらに欧州ではエネルギー危機が深刻化しており、欧州ツアーを希望するアーティストにとってはさらに厳しい状況となっています。Anthraxは昨年予定していた欧州ツアーをキャンセル。ベーシストFrank Belloはツアーにかかる費用が、ツアーを予約した当初の予算の3倍以上に膨れ上がったことを明らかにしています。Anthraxのみならず米ロックチャートの上位にいるShinedown等数多くのバンド達が同じ理由で欧州ツアーの計画を中止しています。

当分はwithコロナ、エネルギー危機の問題が続くとみられており、音楽業界には新たなビジネスモデルの構築や、同業他社との協業や他業種とのコラボ、行政との連携などを通したより強い産業構造への転換など思い切った変革が求められています。人々に活力を与えるライブエンターテイメント産業の価値は、今後より一層見直されるはずであり、アーティストそして業界共に成長を目指して進んでいってくれればと思っています。

 

下の豪州メタルコアAlpha Wolfeが投稿したツアーダイアリー映像には3:30頃からMerch Cutについて話しており、20%の売り上げを徴収される事に腹を立てたフロントマンLochie Keoughがライブ中に箱であるライブハウスをディスっています。
 

Merch Cut/Tour Difficulty

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