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I PrevailからヴォーカルBrian Burkheiserが脱退。

5/18/2025 6/30/2025(追記)

I PrevailからヴォーカルBrian Burkheiserが脱退。

I Prevailから結成メンバーでクリーンヴォーカルを担当していたBrian Burkheiserが脱退した事が発表。


I Prevailは2013年に米Michigan州にてヴォーカリストEric VanlerbergheとBrian Burkheiser、ギタリストSteve MenoianとJordan Berger、そしてドラムLee Runestadで結成。翌年にTaylor Swiftの曲Blank Spaceのカバーを投稿し一躍有名になりました。同年にデビュー作Heart Vs. Mindをセルフリリース。2015年にFearless Recordsと契約しHeart Vs. MindもFearlessから販売されることに。Fearlessとの契約後にギタリストJordan Bergerが活動に時間がさけないと脱退。バンドは新たにギタリストDylan BowmanとベーシストTony Camposeoがツアーに参加(後に正式メンバーに)。契約後、バンドは初めてとなるツアー活動を開始。初めての米ツアーにて初日のPittsburgh公演を完売させ、同ツアー中10公演を完売させる成功を収めたバンドはその後Hollywood UndeadやPierce The Veilと共にツアーを行っていきます。2016年に初のフルレングスアルバムLifelinesをリリースし米ビルボードチャートで15位を記録。同作からの多くの収録曲がゴールドディスクを獲得。同年にTonyが音楽をプロデュースする事にフォーカスしたいという理由で脱退。2017年には結成メンバーだったドラムLee Runestadが発表では友好的に脱退した事が発表され、バンドは予定するツアーにドラムGabe Helguera(後に正式メンバーに)とベーシストEli Clarkを加入させ行う事を発表。2019年にはアルバムTraumaをリリースし同作はGrammyアワードのベストロックアルバム部門で、収録曲Bow Downはベストメタルパフォーマンス部門にて選出されました。この頃ツアーでベースを担当していたEliが脱退。2022年に現時点での最新作True Powerをリリース。2023年にはTraumaの楽曲やTrue Powerで制作陣だったJon Eberhardをツアーベーシスト兼キーボード兼バックヴォーカルとして迎え入れJonは今年から正式なメンバーとなりました。


そして先週末バンドはBrianが脱退した事を発表。以下バンドの声明。

「I Prevailファミリーの皆へ、

今日、私達はBrianと互いに決別した事をお知らせします。これは難しい決断でしたが、私達は正しい決断だと信じており、Brianと10年間という素晴らしい時間を共に過ごせたことに感謝しています。彼の今後の活躍と幸せを祈っています。


今後、Ericは皆が知っているようなパワフルなフロントマンであり続けることでしょう。彼のバックには、Brian抜きのライブで何度も代役を担当したDylanがつきます。私達がバンドの柱としてきたハイエナジーなライブは引き続きお届けできますし、私達のカタログにある全ての人気曲を演奏し続けますのでご安心ください。予定されていた公演はすべて予定通り行われます。


近日中に新曲を出す予定です。また会いましょう。

Eric, Steve, Dylan and Gabe」


こちらバンドの発表: https://www.instagram.com/p/DJrh0ZItrR5/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading


昨年5月、I PrevailはBrianが同年初頭に受けた長年の持病の手術のリカバリーが当初の予定よりも長引く事により、5月中に予定した米公演と欧州ツアーにはEricとギター兼ヴォーカルDylanによりBrianのパートをカバーしていく事を発表。バンドの発表後に今度はBrian自身がイーグル症候群(茎状突起の過長に起因して多彩な症状を来す疾患)による手術を受けた事を告白。以下Brianの声明

「僕は最近、イーグル症候群という珍しい病気で何度も手術を受けました。このようなことを申し上げるのは心苦しいのですが、回復のプロセスが続くため、残念ながら5月からの公演を欠席しなければなりません。当初は、痛みにも耐えられると思っていたのですが、僕の身体と心には回復の為の時間が必要でした。

正直に言うと、この病気はここ数年で僕の身体も壊してしまっていました。何かがおかしいと思ったのは2018年までさかのぼるのですが、正式に問題がわかったのはつい最近のことです。何度もツアーに参加し、前向きな気持ちを保とうと頑張ってきましたが、日が経つにつれ、ネガティブな気持ちと痛みが増していったのです。この病気に伴う症状を挙げれば、本が一冊書ける程です。

悲しいことに、イーグル症候群は多くの人に知られておらず、発見が遅れる可能性がある疾患です。僕はイーグル症候群を患っている人達と話した事があるのですが、殆どは自殺願望があり、周囲の重荷になっていると感じ、簡単な仕事もできない、と悲観的でした。僕もそのような感情を多く感じてきたのですが、今は認知を広め、苦しむ人達の代弁者になることを使命としています。僕に力を与え、望んでいた人生を取り戻せることを教えてくれた主治医と彼のチームに感謝しています。彼は僕が人生で出会った中で本当に最高の人物の一人です。

これからI Prevailのライブに行かれる皆さん、他のメンバーはこのツアーを必ず成功させる事を約束します。思いっきり歌って、彼等を応援してください。僕がいない間、DylanとEricが僕の代わりを務めてくれる事をとても誇りに思っています。ファンの皆にとって特別なライブになることでしょう。


Love you。この夏にまた会いましょう。」


Brianの声明: https://www.instagram.com/p/C6eGXQjLC19/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading


こちらBrian抜きで行った全ライブ映像:https://youtu.be/q3_RKjZmCIU?si=bqVskaQvLmI5V6ez

そして同年7月、Brianは約束通り米ツアーで復帰: https://youtu.be/9VHsphK-LeI?si=d-uqT6YVZjFebX_A


こちらの動画ではBrianが受けた手術の映像、そしてその後の活動について描かれています。7月の米ツアー中に撮影されたパートでは歌う事が段々と楽になってきていると話しておりリハビリは順調だった様です: https://youtu.be/a7D9CQKkbmo?si=S6d5LFN6_xCk-jGJ


同動画のコメント欄に「Brianはもうすっかり良くなったようだ。なぜ皆彼の健康状態がI Prevailを去った理由だというのか分からない」と投稿しており、同動画の投稿者であるBrianの主治医も「ハート」のリアクションをしています。


BrianのInstagramにはI Prevailのメンバーでは無い事になっており「家族が最優先」と書かれています。そして今年に入って奥さんとの間に赤ちゃんが産まれた事を投稿しています。Brianにとって新たな家族の生活、そして出産後の母親は回復期間により心身ともに休息を重視し、無理をしない事が大切です。現在I Prevailは一か月後の6月21日からParkway Drive、Killswitch Engage、Beartooth、The Devil Wears Prada等と共に米ツアーを予定し、その後欧州ツアーが決定しており、8月いっぱいまでツアー活動で忙しい様です。ただ、BrianのInstagramからバンドメイトEric、Dylan、Steve、Gabeのフォローが外されており、EricやDylanもBrianをフォローしていません。


二年半前に行ったKerrang誌とのインタビューにて、BrianはI Prevailについて、自分達のやることの細部にまで気を配り、バンド全体のゲームプランの中で果たす役割を理解しているグループとし、「音楽が僕等の根源であるのと同様に、僕等は皆ビジネスマンだ」と発言し、バンドはご都合主義的な金目的ではなく、長期的な視野で取り組んでおり、将来を見据えたビジネスだと説明。「楽はできないよ。人脈を作り、できるだけ多くのことを学ばなければならない。30年後、僕達が60歳になったとき、まだこの仕事を生業にしていたいからね」と発言しています。父親となった事でBrianにとってのI Prevailでの役割に十分な時間を取る事ができずバンドとしてのビジネスに支障がでると思ったのかもしれません。


こちら記事: https://www.kerrang.com/i-prevail-interview-true-power-brian-burkheiser-eric-vanlerberghe-metal-cover-story


同記事にはBrianとEricのツインヴォーカルのダイナミックな関係がI Prevailの中心軸となっている事についてBrianは「Ericとは偶然出会った仲だったんだ。でも、ロックの神かメタルの神か、何と呼ぼうと勝手だけど、僕等をペアにすることを決めてくれて幸運だったよ。僕等2人がいなければ、このバンドは同じものにはならなかったと思うし、彼も同じことを言うと思うよ」と発言。Ericも「安っぽいかもしれないけど、俺達は兄弟のようなものなんだ。この兄弟愛は、俺達が互いの最善の利益を念頭に置いていることを意味しているんだ」と説明。今となっては非常に残念です。一つ気になったのは、バンドが投稿したBrian脱退発表には「お互いに別れる」という決断で一致したような感じでしたがBrianの名前が発表にはなく、管理人も数日待っていましたがBrianからも今の所何も発表が無いようです。


こちらバンドとBrianの最後のライブとなってしまった昨年豪州Perth公演での曲Blank Spaceのライブ映像: https://youtu.be/606flhIH5qw?si=s6GIB34uAAqmz2jM


追記:6月30日

脱退発表から約一か月、これまで沈黙を貫いてきたBrianが初めて自身のInstagramのStoriesにて声明を投稿。Brianはおよそ24時間の間に50以上の画像や動画をStoriesに投稿。最初はバンドの活動記録から始まり、本格的な活動に入るまでの思い出や、自身の家族や友人との思い出まで振り返っています。そして、自身とバンドとの関係に亀裂が入っている様に見えるが、双方に悪意はないと説明。バンドメイト達が知っていようがいまいが、自身は彼等のことを愛していると説明。こちらBrianの声明:

「この投稿をみて、皆は僕のことを頭がおかしいと思っているだろうし、この決別を受け入れるのは大変なことだと思っているよ。でも、沈黙する事はもうできない。これが僕の人生なんだ。正しいやり方でやってきたつもりだったよ。僕の家族の為にも、ファンの為にも、友人達の為にもこの投稿はやらなければならなかったんだ。でも一番大事なのは、自分自身の為にやらなきゃいけないことなんだ。僕は大丈夫だよって、皆に知っていて欲しかった。


僕は音楽業界を永遠に変えてみせる。この業界にルールは無いんだ。なりたい自分になれる。でも、もし貴方が誠実に生きていないのなら、誰かのせいにしてはいけない。今週、ある人が僕にそう教えてくれ、僕はずっと考えていたんだ。家族の為に僕は決断しなければならなかった。これ以上我慢ができなかったんだ。僕はここに居るべきなんだって言い聞かせてきた。


僕は寝るまで投稿し続けるつもりだ。でも明日、皆が目を覚ましてお互い親切に接すると思っている。I Prevailのメンバーはいい奴らだ。メンバー達はまだ子供だった。自分達が何をしているのか誰も知らなかった。全てがあっという間だった。悪感情はないよ。僕はメンバー達が知っていようといまいと、彼等の一人一人を愛している。


でも、そうだな、活動中は大変なことも色々あった。この決別に至ったのは僕の不徳の致すところだと思っている。でも、それはメンバー達が悪いということじゃない。僕達はみんな辛い思いをしているだけなんだ。皆がそれぞれの家族を養おうとしていた。ただひとつ言えるのは、僕はもっとコミュニケーションを取ろうとしたし、彼等にはもっと僕と話してほしかった。でも、この教訓を世間に伝える為にこの結果になったのだとしたら、僕はそれでいいと思う。なぜなら、いつか彼等とまた友情を取り戻したいからね。


君が知っていようがいまいが、僕は君を誇りに思っているよEric。君は世間が知らない多くのことを経験した。僕は君に会いたい。とても恋しいよ。


この投稿は失敗だったのかもしれない。正直なところ、自分が何をしたいのかわからないだ。でも、できる限り弱音を吐こうと見せたんだろうね。僕はどんな関係も修復可能だと世界に証明したかったんだ。僕は自身の失敗経験を認めてユーモラスで大袈裟な方法で償おうとしたんだと思う。2日前にはこんな投稿をするなんて思ってもみなかった。でも、精神的に壊れてしまった。本当はこの糞みたいなことで長い間精神的に参っていたんだ。


今日のI Prevailのライブにて悪口を言うヤツがいたら、僕はすごく落胆するだろう。そして、奴らに人生で最高のショーを見せてやれよって言うだろうね。僕はI Prevailのメンバーとクルー全員が大好きなんだ。彼らは一生懸命活動している。彼等がこのバンドで10年以上やってきたことに対して、皆で大きな拍手を送ってほしい。


正直に言うと、彼等とは喧嘩別れしたんだ。10年の間に色々なことがあったし、お互い物事に対する考え方が違っていたのは確かだ。でも、人生にはこんな決別もありうるんだ。離婚もあるよね。でも、離婚はたいていコミュニケーション不足が原因で起こるんだ。僕等は成長するにつれて、時間の経過とともに、それを改善することができたと思う。


僕はただ、メンバー達に自分の人生を歩んでほしい。家族みんなに幸せになってほしい。僕は彼等の大切な人達や子供達を愛している。


とにかくやろうぜ。音楽業界を変えて、僕等なら乗り越えられるってことを世間に示そうぜ。人間関係はクソ難しく、音楽業界はもっと難しいということを世界に知らしめるために、僕等のI Prevailが必要だったのかもしれない。


I Prevailの現在行っているSummer Of Loudツアーを完売させて欲しいよ。素晴らしいバンドが頑張っている。大きな会場だから完売してないのは事実だ。でも、ツアーに出演しているバンド達(Killswitch Engage、Parkway Drive、The Amity Affliction、The Devil Wears Prada、Alpha Wolf等)はポップスターのように扱われるべきだ。もし、僕の精神が散漫になる前に最後の願いがあるとしたら、それは君達がこのライブを完売させ、これらのバンド全員をビックリさせて欲しいんだ。先日事故で他界したDave ShapiroはI Prevailのマネージャーだった人だ。もう一人のマネージャーのDom Mackieはいい人だよ。Domは僕の親友の一人だったんだけど、もう長いこと話をしていない。もし君達がこのツアーを完売させたら、Domはとんでもなく忙しくなるだろうね。」


https://www.instagram.com/brian.burkheiser


Brianの声明では、バンドメンバー達には良い扱いを受けてほしい。彼等に不満はないが、コミュニケーションが十分でなかったとも感じていると述べています。投稿を全体的にみると、Brianが説明しているように精神状態が悪い方向にいっていたが、よくしてほしいというような内容とも感じ取れます。


また、Brianの投稿では「Scatterbrain」という新プロジェクトを始動している事を発表。同プロジェクトにはFalling In ReverseやI Prevail等の作品を手掛けたプロデューサーTyler Smythも参加している様です。そしてBrianが影響を受けたとするラッパーKing Isoとも会っている事も投稿。



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