
The Black Dahlia MurderからギタリストBrandon Ellisが脱退。
2/21/2025

メロディックデスメタルThe Black Dahlia Murderにて2016年からギターを担当したBrandon Ellisが脱退。
2001年頃に結成されたThe Black Dahlia Murderは2003年にMetal Bladeレコードと契約し、デビューアルバムUnhallowedをリリースしデスメタル界で注目バンドとなりました。2作目Miasmaを2005年にリリースし同作を引っさげてその年のOzzfestにも参加。Brandonは2016年にギタリストRyan Knightが脱退した時にRyanから紹介され後任として加入。当時BrandonはそれまでプレイしていたArsisと並行してThe Black Dahlia Murder(以下TBDM)で活動。Brandonは2018年にArsisを脱退しTBDM一本で活動していました。因みに、RyanもArsisにてギターを担当していました。BrandonはアルバムNightbringers(2017)、Verminous(2020)、そしてServitude(2024)の制作に参加。このうちVerminousとServitudeではBrandonはプロデューサーも兼任。Brandonとバンドはも2018年に来日公演を行っています。
こちらBrandonの声明。
「私は最近The Black Dahlia Murderから脱退しました。
このアイコン的なバンドで過ごした9年間、そしてレジェンドであるTrevor Strnadと音楽を作るという稀有な名誉を得られたことに感謝しています。バンドのレガシーに対する私の貢献と、私達が共に成し遂げたすべてのことを誇りに思っています。
残念ながら、私はこのTBDMのチャプターを閉じて、次のチャプターを始める時が来たのです。
長年にわたって私達を支えてくれたファンに感謝し、バンドの今後の活躍を祈っています。」
こちらBrandonの声明: https://www.instagram.com/p/DGS-_mMxkfo/?utm_source=ig_embed&ig_rid=7ecc8dd0-c0ad-4117-9c62-3168be7a1ec2
Brandonの脱退発表と同時期に2022年に他界したTrevor Strnadの後を継いでフロントマンとなったBrian Eschbachが以下に発表。
「Brianだ。ラテンアメリカのファンの皆には、予定した2月の公演が延期になったことをお詫びしたいと思います。新たに12月に予定を変更し、強力なGatecreeperを迎えツアーをすることになりました。
誰もが知っているように、この4年間はThe Black Dahlia Murderにとって激しいものでした。その結果、私は自身を見つめ直す時間を持つことにし、この期間に人生へのアプローチを見直し、健康に集中することにしました。
友人、家族、そしてバンド仲間の絶えない愛とサポートに感謝します。この春、Sonic TempleフェスとWelcome To Rockvilleフェスで皆に会えることを、私もバンドメンバーも楽しみにしています。」
バンドは2月21日から4月21日までに払い戻しを希望するチケット保持者へ返金に応じると発表。
こちらBrianの声明: https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1208955183922509&set=a.211614223656615&type=3&ref=embed_post
そしてBrandonとThe Black Dahlia Murderが最後に行ったライブ映像: https://youtu.be/k9Ch_9IZLrE?si=BSgcbK-tBxMMj-No
またその前日に行った米Detroitでのライブは全ライブ映像が投稿されています: https://www.youtube.com/live/2aA0r8-N9pA?si=XQzpDfWmjUmAY29k
Brandonとバンドに何があったのかは分かりませんがBrianのInstagramからBrandonのフォローは外された様です。逆にBrandonはBrianをフォローしています。恐らく、ツアー直前になって脱退を告げられ、バンドの立て直しを余儀なくする事となったBrianは面白く無かったのかもしれません。
そしてBrandon脱退から二日後の今日Brianが自身のInstagram Storiesに新たなメッセージを投稿。
「私達がこの活動を続けられるように、ビーストのようなミュージシャンがギターを弾いてくれる事になっている。だから皆、仮説を立てたり、パターンからメッセージを自身で解釈したり、24年前に始まったバンドの未来がどうあるべきかを宣言したりするのはやめてくれ。私達はこれからも戦い続ける。 もし気に入らなかったら、他の曲を聴く自由があることを忘れないでほしい。
ある紳士が私の言い方を嫌ったので、はっきりさせました。
ある紳士「あなたが始めたバンド?OK(笑)」
Brian「私とJon、そして君の知らない名前の人がTrevorにバンドに入ってくれと説得したんだ。Brian Ebertという男が最初にその座を射止めたんだけど、Trevorがやってきて彼をぶっちぎった後放出されたんだ。 こうして今夜の歴史のレッスンは終わりだ。 よい1日を。」
Detroitのヴォーカル界のレジェンドであるBrian Ebertに失礼はないよ。」
Brianの新たな投稿では新しい後任のギタリストが決まったようです。また、Brianを結成メンバーとしらない投稿者への返信メッセージについては、Brianと一緒にTBDMを結成した初代ギタリストJohn Deering (Jon)について、またBrian EbertはTBDMが結成後の翌年に初めて作った2002年デモにてプロデューサーとして参加しています。この時点でTrevorがリードヴォーカルを担当しておりBrian Ebertは結成から少しの間ヴォーカルを担当していたのかもしれません。Brian EbertはアルバムUnhallowedにてフォトグラファーとしても参加しています。
因みに、昨年Brianが行ったRevolver誌とのインタビューにて、TBDMのメンバーと一緒にツアー活動をする醍醐味を聞かれた際にBrianは以下に発言しています。
「旅の醍醐味は お互いを知ることだ 良くも悪くもね。TBDMの活動にはこれまで色んな人がいた。今となっては、殆どのメンバーがお互いに冷静だけど、バンド仲間としてはあまり良くない時もあった。」
Trevor他界後に制作された最新作ServitudeについてBrandonは、
「ファンからのプレッシャーや期待以上に、皆からの信頼とサポートを感じているよ。私達はいつもファンの為にやっているし、ファン達は長年にわたる私達の一貫性を高く評価してくれている。Trevorの逝去が世界中で話題になったのは、バンドの音楽がいかに多くの人々にとって重要であったか、そしてTrevorに敬意を表して続けていくことがいかに重要であるかを教えてくれました。そのような重圧の中で、私達は何をなすべきか分かっていたと思います。私はこの作品を誇りに思っているし、私達5人を誇りに思っている。すべての人を満足させることはできないけれど、この音楽が、それを受け入れる人たちを癒し、前向きな力になることは確かだと思っています。」
Servitudeの殆どのパートはBrandonの所有するスタジオにてレコーディングされたそうで、同作にBrandonは全力で取り組んでいたと思います。同作は英国、カナダ、ドイツ、オーストリア、スコットランドにてチャートインしたもの前作Verminousの売り上げからは少し後退していました。またBrandonが言っているように、TrevorはBrandonにとってヒーローであり一回り若い自身をTBDMの中に入れて作曲も任せて信じてくれた恩人でした。Brandon加入後に一緒に制作したアルバムNightbringersではBrandonの持ってきたハードロックな要素があり、新しい楽曲センスをTrevorは問題なく取り入れてくれていました。そんなTrevorが亡くなった事はBrandonにとって大きな損失であり、もしかしたらBrandonの中では既に決まっていたのかもしれません。
また、2022年にBrandonはExodusのギタリストLee Altusの代わりにツアーギタリストとしてExodusのライブに出演していた時期があります。
こちらExodusとBrandonのライブ映像: https://youtu.be/d0Ws28HpsnQ?si=3SqLtQEjzj_Ag--k
またBrandonは先日カリフォルニア州Anaheimで行われたMetal Allegianceのライブに参加しAlissa White-Gluz (ARCH ENEMY)、Troy Sanders (MASTODON)、Alex Skolnick (TESTAMENT)、Gary Holt (EXODUS/SLAYER)、Marty Friedman、Jeff Loomis (NEVERMORE)等と共演しています。BrandonはTBDMの活動を通してメタル界に人脈を広げており今後の活動も近々発表されるのかもしれません。
こちらMetal Allegianceのライブ映像: https://youtu.be/kzYSvmxbj2M?si=rjEH7m7tiZbVz46R
Brandonはハードロックやメタルの影響を幅広く受けており、多くの要素をTBDMに持ってきました。彼の今後の活躍に期待しています。





