このコーナーでは、アメリカ西海岸Orange County(OC)にて行われるライブレポートをお届けします。
第14回: KNOTFEST 2015 - Devore, CA
今回で3回目となるSlipknot主催のKNOTFEST。今年は残念ながら日本には上陸しないもの(OzzfestやLoudpark等ライバルが多かったか?)ここ米国では去年と同じく南カリフォルニアで2日間のフェスとして帰ってきてくれました。
2015年度のKnotfestは初となるSlipknotではないバンドが一日目のヘッドライナーとなった。皇帝Judas Priestがヘッドラインに、Korn、Mastodon、Trivium、Corrosion Of Conformityというメタル界でもトップレベルのバンド達がSlipknot不在の一日目のメインステージを飾る。二日目は主催者Slipknotがヘッドラインに着き、新譜を出し勢いに乗るBring Me The Horizon、ベテランClutchそして今年もSidの要望なのかラッパーGhostface KillahとMobb Deepが参戦。
サイドステージもメタルファンには涎の垂れそうなラインナップであり、Slipknotメンバーでピックアップしたのではと思わせるGwar、Suicidal Tendencies、Cannibal Corpse、Snot、Helmet、Earth Crisis、Red Fang、Belphegor、Disgorge等CDセールスなんざ関係ない、と言わんばかりの気合の入った正にSlipknotの愛が詰まったラインナップです。
去年に引き続き今年もKnotfestが南カリフォルニアにて開幕。Slipknotのメンバーには二年連続で南カリフォルニアを選んでもらって感謝の言葉もありません。しかし、当のバンドは初日のKnotfestを欠席しサクラメントで行われるAftershockフェスにてヘッドラインで出演。サクラメントからこの南カリフォルニアまで約420マイルの長距離をバンドは一夜で飛ばし二日目に出演するという凄いスケジュール。恐らく数名のSlipknotスタッフはKnotfestに残り初日を運営させ、残り半分をバンドに帯同させる形を取ったのかと。Slipknotと同じく二日目に出演するBring Me The HorizonやClutchもAftershockでプレイしており、彼等にとっても一晩で長距離を移動する結構過酷な二日間だったと思います。去年のKnotfestとまた違ったラインナップでありMayhemフェスが無くなった今、南カリフォルニアにはこのKnotfestだけが唯一のメタルフフェスになってしまった。今後の展開も期待される同フェスを今年も徹底的にレポートします。
Knotfest会場はMayhemフェス、それ以前のOzzfest時代からお世話になっているDevoreにあるSan Manuel Amphitheater. 開場は午後12時という事もあり、会場のパーキングエリアに1時間前の午前11時に到着。昨年のKnotfest初日にはこのゲートの入り口まで列がなっていたが今年は写真の通りパラパラと非常に閑散としていた。
前述の写真のゲート入り口を昇って行くとゲートが見えてくる、ここまで来ると流石に人は居るが非常に静かなスタートであった。初日はSlipknot不在だからだろうか?ラインに並んでいる人々はこれから始まるフェスへの関心を大いに語っており、朝の時点でのギャラリーは昨年よりも減ったもの、砂漠地帯の太陽を浴びたオーディエンスには熱気が出ていた。
待つ事1時間尺でKnotfestが開場。セキュリティを潜り抜け、広大なメインステージがある会場を渡ってセカンドステージがある広場を目指し歩く。メインステージではJudas Priestのステージ設備が静かに作業されていた。
先日、日本のLoudparkに行ったフォロワーの方々が投稿していたが、日本のマーチブースはいつも長蛇の列をなすのだろうか。こっちではフェスに行く=マーチで買い物をする、という風潮は無いのでオフィシャルマーチブースは至って静かである。写真を撮影した時間も開場時だったが、その後何度かブースの前を通ったがラインになっている事は無かった。個人的にKnotfestのタペストリー、85ドル、を気に入り。本気で購入しようか一日中悩んでいたが、持ち歩くの面倒という事で辞めてしまった。代わりにオフィシャルTを購入。
例年通り、今年のKnotfestにもRockstarはスポンサーとして関わっており、最新のエナジードリンク商品飲み放題サービスを行っていた。写真はオーガニックなアイスティーテイストなエナジードリンク。遂にエナジードリンクにもオーガニック商品が来たか。味はまあまあ、カフェインとオーガニックでは体に良いのか悪いのか。
こちらは夕方までお世話になるセカンドステージ。去年は2ステージあったのが今年は1つになっていた。しかし、スケジュール表にはステージ2&3とあり。どうみても一つのステージにバンドが入れ替わりライブをするようだ。ステージ2と3のカラクリは後に説明しよう。
ラスベガス出身Hemlockがサイドステージの一つであるExtremeステージに登場。1993年結成で既に20年以上の歴史を持つアンダーグランドバンドである。以前にもSlipknotのツアーで前座を務めた事がある彼等はメタルシーンの前座として常連的な存在だった。彼等を観るのは久しぶりで、「まだやってたんだ」と驚いた。ヴォーカル兼ベースのChadは結成メンバー、昔も今も変わらない風貌。バンドはグルーブ感のあるメタルをプレイ。彼等しかプレイしていなかったせいか早くに会場入りした客の多くが見ていた。
セカンドステージがあるエリアに設置されたSlipknotのステージ衣装やセットが鑑賞できるミュージアム。去年と内容は似た様な感じであり。目新しい出展品は余り無かった。