特別企画: 祝10回目ロックとタトゥーの祭典MUSINK 2017

 

今年で10回目となるタトゥーとミュージックを融合したフェスMusink。正式名称はMusink Tatoo Convention And Music Festival。数百人を超えるタトゥーアーティスト達が集まり、自身の作品を展示、そして来場者達はその場でタトゥーを彫って貰う事が出来る。毎年フェスは3日間行われ、会場は決まってカリフォルニア、Orange CountyにあるOC Fairgrounds and Event Centerにて開かれている。今年は3月中旬の17-19日の間に開催。

 

2008年に行われた第1回目のMusinkはタトゥーアーティストでありながらモデルやコスメティックブランドも経営するKat Von Dが主催者となって始めたのが切っ掛け。当時タトゥーアーティスト達の日常を取り上げたリアリティ番組LA Ink等で人気アーティストとなっていたKat Von Dは自身の活動の原点であるタトゥーと同じくらい情熱を持っているミュージックを融合させたフェスを実現。実際Kat Von Dはロック界でも知られた存在であり、元Motley Crue 現SIXX:AMで活動しているNikki Sixxの元ガールフレンドであり、フィンランド産ゴスロックThe 69 Eyesではゲストヴォーカルで出演。

 

MUSINKが初めて開催された当時、タトゥーと音楽が融合したフェスは決して珍しくなく、南カリフォルニアのロングビーチには13年間続いたロックとタトゥーのフェスInk-N-Ironが既にあり、同フェスはロカビリー、サイコビリー、ロック、パンク系のアーティストが多く出演していた。残念ながらInk-N-Ironは2015年で終了。それ以外では、2000年当時デビューしたてにも関わらずSlayerやSepulturaをサポートにつけて全米を回ったSlipknotのTattoo The Earthツアーが有名。当時セルフタイトルを発表したSlipknotは新人だったにも関わらず誰も彼等をサポートに連れて行ってくれなかった。(理由は恐らくSlipknotがヘッドライナーアクトを食ってしまうからである。) そこでSlipknotも自身がレスペクトする数十人のタトゥーアーティスト達を連れて、自分達に協力してくれるバンド達と一緒に全米を回ったというのは有名な話。この様にタトゥーとロックは非常に愛称の良いジャンルな訳だ。

 

旗揚げした年こそ1万5千人を動因し結果的に成功を収めたMusinkだったが、その後主催者のKat Von Dが経営に関わっていたのかは謎。しかし2014年、Blink-182のドラマーTravis Barkerが新たな主催者となる。それまでサイコビリーやロカビリーの出演アーティストが多かったが、The Descendents、Judge、自身がプレイするBlink-182、Transplants、そしてロック以外にもラップに趣旨の深いTravisはSnoop DoggやTech N9ne等のラッパー達も同フェスに出演させてきた。またTravis自身のもう一つの趣味としてレトロなアンティーク車を並べたカーショウも新たなイベントとして追加しTravisはマンネリ化していたMusinkのジャンルに幅を広げ大きく貢献。

 

三日間のフェスでは、連日4-5組のバンドがライブを披露。アーティストのジャンルは様々だが基本はパンク、サイコビリー、ハードコア、メタル系のアーティストが出演している。過去のMusinkに出演したアーティストでは、サイコビリーでは大物Tiger Army、メタルDanzig、メタルコアAtreyu、パンクThe Damned、ポストハードコアThrice、ポップパンクNew Found Glory、パンクRancid、ハードコアGorilla Biscuits、故Lemmy KilmisterがやっていたロカビリーThe Head Catも出演している。どちらかというと最近頭角を現しワープドツアー等にガンガン出演しているバンドよりも、ここ数十年第一線で活躍してきたベテランバンドから、音楽ジャンルに影響を与えたアーティスト達が出演しており出演バンドの質は非常に高い。今回、そんな10回目となるMusinkの特集を組む事にしました。

 

気になる今年の出演バンドを紹介:

3月17日

NOFX
The Vandals
Lagwagon
A Whilhelm Scream

初日からベテランパンクNOFX、The Vandals、そしてLagwagonが登場。パンク好きなら涎が垂れそうな3つ巴であり、メロディックハードコアパンクA Whilhelm Screamも活動暦18年で決して若手とは言い難くライブを熟知している彼等ならオープニングとして最高の盛り上げを見せてくれるだろう。A Whilhelm Scream以外の3バンドは10年間のMusinkにて1度や2度出演経験がある。NOFXはMusinkの一週間後に日本のPunkspringに出演。この初日の4組で息もつかせない疾走感のあるパンクを聞かせてくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月18日

The Used
Glassjaw
Goldfinger
Story of the Year
Hell or Highwater

二日目も非常に強力なライナップとなっているMusink。ポストハードコアジャンルにおいて有名なThe Used、Glassjaw、そしてStory Of The Yearが一緒に観れるのはポイントが高い。特にThe UsedとGlassjaw、2バンドともポストハードコアジャンルの拡大に大きな影響を与え共にデビューが同時期だったが、一緒のステージで観る事はまれ。上記の3バンドは2015年のTaste Of Chaosにて一緒に出演したが共演は余りない。The UsedとGlassjawが一緒のステージに立つのはOzzfest2002かWarpedツアー2003年以来だろう。The UsedはMusinkの初年度に出演したバンド。プロデューサー業で忙しいJohn FeldmannのベテランスカパンクGoldfingerを中間に置き、そしてAtreyuのドラマーBrandonがフロントマンを務めるハードロックHell Or Highwaterがオープニングとして熱いロックで会場を暖める、と素晴らしい日になりそうな予感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月19日

Bad Religion
Pennywise
Swingin' Utters
Unwritten Law

今年のMusink最終日を飾るのはパンクの御大Bad Religion。バンドはMusink出演した一週間後にPunkspringにも出演。スケートパンクのベテランPennywiseがBad Religionの前にプレイ、この二組だけでもヤバイが、Fat Wreck Chordsに在籍20年のベテランパンクSwingin' Utters、そして曲Seein RedやUp All Nightがヒットしメジャーでも通用する事を魅せたUnwritten Lawがオープニングとして登場。初日と同じくラストデイも熱いパンクな夜となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日からラストまで非常に内容の濃いライナップとなっています。欲を言えばもう少し若手のパンクやハードコアのバンドをオープニングとしても呼べるかもしれませんが、活動暦が長く安心してライブを観れるバンド達が集結しているのもMusinkの強味の一つかもしれません。後は、主催者となってから毎年何かしらでドラマーとして登場しているTravisは今年も出演するのか疑問。これまでTravisはYelawolf、Transplants、Blink-182として同フェスに3年連続で出演。どのバンドもTravisと関係のあるバンドですが今年のライナップではTravisがステージに立つのかはわかりません。機会があれば是非Travisにも出演して欲しいものです。開催2週間を切ったMusink、詳細情報は↓のMUSINKサインをクリック。