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Static-XのベースTonyが故Wayneと決別した理由を発表。

November 15, 2018

2014年に処方箋薬の乱用で他界したインダストリアルメタル/ニューメタルStatic-XのフロントマンWayne Static。あれから4年、活動末期にはバンドを脱退し再結成は絶望的と言われていたバンドのオリジナルメンバー、Tony Campos(b/vo)、Koichi Fukuda(g/k)、Ken Jay(dr)が再結成しバンドを再始動し、今回TonyがWayneと何故別れたのか理由を説明。

 

オリジナルメンバーである3人は新譜Project Regenerationを来年春に発売すると発表。そして故Wayneと一緒に制作し1999年に発表、プラチナアルバムとなったWisconsin Death Tripの20周年を記念するワールドツアーの開催も発表。

 

こちらProject Regenerationの発表動画: https://youtu.be/47nAiz5-CPc

 

以下Tonyの発言です。
「Project Regenerationを温かく受け入れてくれて本当にありがとう。俺とWayneの確執について様々な質問や間違った意見が寄せられているためこの場を借りて説明させて欲しい。

 

皆に知って貰いたいのは俺はWayneと一緒に15年活動してきたんだ。Wayneと俺はお互いの夢だったロックバンドでの成功を掴む為に一緒になってアルバムを制作し、ライブでプレイし、お互い助け合い活動してきた。俺達の仲はバンドメイトという間柄以上のものだったよ。KenとKoichiを入れたStatic-XはLAで結成し、Ozzfestのメインステージでプレイするバンドになった。俺達は6枚のアルバムを制作し、プライベートでも仲の良いバンドだった。Static-Xの活動において数々のマネージャー、エージェント、そしてバンドメンバー達が入れ替わりで入ったり出て行ったりしたけど俺とWayneの関係は変わらなかったし、俺はバンドの仲間と音楽が本当に好きだった。

 

バンドをやっていれば成功もあるし、プレッシャーや期待、人気、金銭、そしてメンバー個人の影響やエゴも全て降りかかってくるんだ。そしてそこにドラッグやアルコールを入れると簡単に人間関係は破壊されるし、何が大切かという目標も脆くも崩れ去る。

 

ある時、Wayneが徐々にバンドから距離を置き始めドラッグとアルコールが彼の生活を乱していった。彼の私生活がバンドに影響しそれはインタビューやライブパフォーマンスにも見え始めていた。俺も彼の乱れた現状を恥ずかしく思っており、俺達が人生を掛けて築いたバンドの規律を正すために彼と真剣に話すことに決めたのさ。残念ながらWayneと俺はお互いの意見を理解しあえる事は無く、Wayneはソロ活動を望んだ。その為、俺達は一旦Static-Xの活動を停止させる事にした。Wayneと俺はバンドを辞めた訳でなく、俺達のパートナーシップは継続されたままお互い違う活動に専念する事になったんだよ。

 

しかし、程なくしてWayneから彼のソロ活動においてStatic-Xの名前で活動したいと要望が来た。俺はWayneの乱れた生活に合わせてバンド活動をする事は出来ないとしてWayneには短期間だけ俺抜きのStatic-Xの活動を了承した。俺達はビジネス的な取引をしてそれぞれ別の活動を続ける事になったんだ。しかし、WayneがStatic-Xを掲げて挑んだツアーにてドラッグによる問題が発生しツアーが中止されることになってしまった。その後、Wayneは復帰しソロ活動を行い、俺は別の活動を続けていた。

 

Wayneは俺が以前の様に一緒にツアー活動をしない事に腹を立てており、俺自身もWayneが抱える問題を早期に発見し処理しなかった事を悔いておりストレスを抱え、俺達はインタビューや公の場でお互いの不満を言いあうようになっていった。今考えると本当に愚かな事をしたと後悔している。

 

そして遂には大切に思っている人を突然亡くす事になってしまった。俺はずっとWayneの帰りを待っていた。彼が依存を断ち切り俺達の元へ戻って一緒にStatic-Xを再開する事をずっと思い描いていた。Wayneの死は全く予期しない事であり、俺達は大きなショックを受けた。俺は大切な友人と仲直りする機会が永遠に失われ、彼に謝罪する事も、彼を許す事も、そして別れを言う事も出来なかった。大切な人の予期せぬ死によって、俺は色々と考えさせられたよ。人の命は本当に儚いもので、いまを生きている自分達はラッキーなんだとね。そして友人の死を回避出来たかもしれないという可能性も思い悩む事となった。

 

俺はWayneが居なくて寂しいよ。確かに俺達は意見の衝突があり喧嘩した事もあった、しかし彼は紛れもなく俺の友人であり兄弟で、パートナーであった。彼に関わった人々は皆何とかして彼を救いたかった、しかし彼を救う力が足りなかった。俺はWayneと一緒にアルバムWisconsin Death Tripの20周年を一緒に祝いたかったよ。もしWayneが酒もやらず健康で、悪い影響から手を引いていたら、彼はきっと俺達と一緒に20周年を祝っただろう。KennyとKoichiもきっとそう思っているはずさ。

 

この新譜をKenとKoichi、そして友人達と制作しファン達に届ける事が俺からWayneへのリスペクトそしてLOVEだと思っている。Wayneの家族から了承を頂き、今回の新譜そして20周年記念を行う事こそ、Wayneへの追悼であり、バンドを愛したWayneの希望だと思う。

 

最後に、俺は今後の活動において俺達が仲違いした件について話題を振りまく事はしない。俺はメンバー達が再結成した事実を祝い、この活動によって多くの人々がWayneの事を思ってくれることを望んでいる。

 

Loveとサポートをありがとう。」

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