スラッシュメタル四天王の一角であり38年の活動歴を誇るSlayerが昨年から行ってきた最終ツアーの締めとなるラストツアーThe Final Campaignを発表。

バンドは最後にこれまでサポートしてくれた世界中のファン達に感謝したいとしラストツアーを昨年5月10日にアメリカからスタート。今年は日本で行われたDownloadフェスにも出演しました。

今回のラストツアーではバンドは11月2日の米North Carolina公演からスタートし11月30日のLos Angeles公演をゴールに全米を周る18公演を予定。Slayerメンバー達がファンに最後の挨拶を行う昨年からのお別れツアーは約18ヶ月続いた事になります。バンドは7つのツアーを行い、世界各地の音楽フェスに多数出演、30カ国でプレイ、アメリカ本土の40州を周り、約140公演を行いました。The Final Campaignツアーの各公演のチケット先行発売は明日7月10日から販売開始、一般販売は12日から。

気になるサポートアクトは：長年の友人Primus、Ministry、そして元PanteraのフロントマンPhilip AnselmoのソロバンドThe IllegalsがPanteraのアルバムVulgar Display Of Powerを披露すると公表。

こちらThe Final Campaignの日程：

Nov. 02 - Explore Asheville Arena, Asheville, NC
Nov. 03 - PNC Arena, Raleigh, NC
Nov. 05 - Salem Civic Center, Salem, VA
Nov. 06 - Giant Center, Hershey, PA
Nov. 08 - Mass Mutual Center, Springfield, MA
Nov. 09 - Madison Square Garden, New York, NY
Nov. 11 - KFC Yum Center, Louisville, KY
Nov. 12 - Nationwide Arena, Columbus, OH
Nov. 14 - TaxSlayer Arena, Moline, IL
Nov. 15 - Denny Sanford Center, Sioux Falls, SD
Nov. 17 - Fargodome, Fargo, ND
Nov. 18 - CHI Health Center, Omaha, NE
Nov. 20 - Broadmore Arena, Colorado Springs, CO
Nov. 22 - Rimrock Arena, Billings, MT
Nov. 24 - Spokane Arena, Spokane, WA
Nov. 26 - Oracle Arena, Oakland, CA
Nov. 27 - MGM Arena, Las Vegas, NV
Nov. 30 - The Forum, Los Angeles, CA

Slayerのラストツアーには3台のツアーバス、4台のツアートラック、そして32人のスタッフを引き連れた大掛かりなツアーであり、Slayerのステージで使用されるパイロテクニクスには
160ポンドのプロパンガスや10リットルの燃料が使用される大規模な特殊効果であり、客席後方でも火の勢いを感じる程大きな演出だそうです。

こちらSlayerのThe Final Campaign発表動画：　https://youtu.be/OKWPi0I5If0

昨年のラストツアー発表後、バンドのギタリストKerry Kingの奥さんAyeshaさんが自身のInstagramにKerryの写真を投稿、以下のコメントを残しています。
「Kerryは(ファンに対し)心配はいらない、これからも自身の音楽は作り続けるつもりだと言っているわ。」と発言。　
https://www.instagram.com/p/BeRI7V_FU1c/?taken-by=slaywhore

恐らく、Slayerのラストツアーが終わった後もKerryは何らかの形でバンド活動及びアーティスト活動を続けていくと思われます。2010年頃にAZcentral.comにてインタビューを受けた際、Kerryは「メンバーの誰かがバンドを辞めたら、俺はSlayerをまた作って活動することはないだろう。しかし、俺の次のバンドはSlayerと似た音楽でやっていくと思うよ。」と発言しています。

また同年の別のインタビューでKerryは「俺とGary Holt、そしてPaul Bostaphでライブを盛り上げる。(手術を受けた)Tomはヘドバンが出来なくなったがより演奏に集中出来る様になりベースとヴォーカルを上手くプレイ出来るようになったんだ。だからもし、俺達がライブをプレイ出来ない事になったらその時は、じゃあ最後にツアーやって終わりにしよう、と言うと思うよ。」と発言していました。

2016年Loudwireにて受けたインタビューでTomは「35年の活動を経て、そろそろ年貢の納め時で別の事をしようかと思っているんだ。俺はこの長い35年間活動出来た事を本当に誇りに思っているよ。俺たちが活動を始めた頃は、皆若かったし失うものも無かったから全てが最高だった。そして、俺は家族を持ち、ツアー活動で国内外と行き来する事が困難になっていた。でも、現在は子供達も立派に成長してくれて、俺も昔よりはツアーをし易くなったんだよ。でもやっぱり35年という月日は長かったんだろうね、ツアーに出るのが年々大変になってきているんだ。

そしてもう一つの理由として俺の首の手術が劇的に自身のベースプレイを変えた事があるかな。手術によってヘドバンが出来なくなった事は、歌ってヘドバンする事が大好きだった俺にとって本当に大きな損失だったんだよ。俺にとってカッコよくヘドバンする事は大きな自慢の一つだったし、パフォーマンスにおいて大きなウェイトを占めていたのさ。でも今では音楽に乗ってプレイするだけになってしまったんだ。それでも音楽を感じて乗ることはクールな事なんだろうけど、俺の中で変化があった事は確かだね。」と自身の衰え、そして手術した事でヘドバンが出来なくなった事が大きな変化をもたらした事を説明。Tomは現在58才、決して若い年齢では無いですが、自身の体調や今後の事を考えるにあたって色々と思う所はあったのでは無いかと思われます。