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Arch EnemyのAlissaが元バンドThe Agonistの活動を妨害したと訴えられAlissaが反論。

September 16, 2019

メロディックデスメタルArch EnemyのヴォーカルAlissa White-Gluzが元バンドThe Agonistの活動を妨害していたとの発言を受けてAlissaとマネージメントが反論。

 

The AgonistはAlissaと現メンバーであるDanny Marino、Chris Kellsによって結成し活動を開始。2014年にArch Enemyの前ヴォーカリストAngela Gossowが脱退を発表した後、後任としてAlissaが正式に迎えられ話題になりました。AlissaはThe Agonistを脱退、Alissaの後任として加入したのがVicky Psrakisでした。後日、AlissaはインタビューにてThe Agonist脱退の経緯は険悪な別れであり、バンドが結成メンバーである自分をクビにするとは思っておらずThe Agonistメンバー達の対応は最大の裏切り行為だったと発言。The Agonist側もAlissa在籍時の彼女の態度の悪さを指摘しAlissaの居ないバンドの方が楽であると発言。AlissaとThe Agonistのメンバー達が和解するには程遠い論争が話題になりました。

 

そして先日The AgonistのVickyがRock Confidentialのインタビューを受けた際、9月20日に発売予定の新譜Orphansについての話題になり、新譜は一年以上前に既に完成していた事、そして新譜をリリースするのに多大な労力や時間を割いた事を発言。
「先ず私達は新譜を完成した時点でレコード会社と契約はしていなかった事が一つの理由ね。当時色々な厄介事が多くて私自身も余り首を突っ込まない様にしていたのよ。このバンドで作曲し唄う事が私の仕事なんだと言い聞かせてね。とある人達が私達の新譜をリリースさせたくないと思っていた事がもう一つの理由ね。私達は懸命になってそういった人達の妨害工作を押し返して自分達だけで新譜をリリースしようと必死だったの。今思えばあの判断はもう少し冷静になるべきだったと思うわね。それから6ヶ月程経過してこんなに素晴らしい完成度を誇る新譜をリリース出来ない現状に私達はイライラしていた。ようやくNapalmレコードが私達と再契約してくれる事になり、彼等のサブレーベルであるRodeostarから正式にリリースされる事が決定したの。それから私達はそれまで一緒に仕事をしてきたNapalmレコードのスタッフそしてSNS等のメディアを同じ様に利用できるようになり、ようやくバンドが本腰を入れて新譜をリリース出来る体制が整ったのよ。」とバンド以外の別の力でバンドの新譜がリリースされなかった事を説明。

 

誰が新譜Orphansのリリースを妨害していたのかという質問に対しVickyは:
「私が始めた喧嘩でもないし、私自身はいざこざを一体どうなるのだろうと一切関与していない一人に過ぎないけど、前ヴォーカリストAlissa以外にこのバンドの活動を妨害しようとする人は居ないと思う。彼女がバンドを脱退した当時、彼女はメディア上でThe Agonistやバンドメンバー達について悪口をついていた。私自身とても変な気分よ、というのも私自身はAlissaと全く面識が無いから、会った事も喋った事も無い人についてコメントする事も凄く変な気分。Alissaと彼女のバックに居る力がどれ程の影響力があるのかは計り知れない。でも彼女はThe Agonistをクビになってからバンド活動を妨害していたのは私も感じていたわ。」とArch Enemyの現ヴォーカルAlissaが喧嘩別れとなったThe Agonistに対して妨害工作を行っていたと発言。

 

こちらVickyのインタビュー記事:https://www.rockconfidential.com/vicky-psarakis-the-agonist-interview/

 

このインタビュー記事を受けてAlissaと彼女のマネージメント会社Kult Managementが共同で声明文を発表。因みにKult ManagementはArch Enemyの元ヴォーカルAngelaが立ち上げた会社。

 

Alissaは「私はここ数年The Agonistについて発言した事も、考えた事もありませんでした。私はVickyに直接会って彼女の心配事を解消してあげたい。何故なら彼女の発言は全く真実とは程遠い内容だからです。私はVickyに対しては本当に頑張って活動を続けて欲しいと願っており、私があのバンドで一緒に作り上げた楽曲は今でも好きな曲に変わりはありません。そしてVickyもThe Agonistにて素晴らしい楽曲を作っていると思っています。まだ叶えられていませんが、Vickyにはいつでも良いので是非とも連絡をくれたら私は喜んで話たいと思っています。」

 

Kult Management:「Alissaはこれまで一度もVickyと会った事は無く、コンタクトやメールを送る等の連絡手段は両者間では皆無であり、お互い他人同士であります。Vicky自身インタビューの中でAlissaが関与しているのではと、感じた、思う、と言っており予想での発言です。」

 

Alissa:「恐らくVickyは私とバンドの間にあった歴史で混乱し、間違った解釈を誰かに吹き込まれているのではと思っています。私は彼女の事は知りませんが、私自身は彼女に対して一切の悪感情は持っていません。」

 

Kult Management:「Alissa自身The Agonistとは2013年以降全く連絡をとっておらず、彼女の中では脱退事件についてももはや過去の事としてとっくの昔に立ち直っています。」

 

Alissa:「唯一の私とThe Agonistのコンタクトといえば数年前にカナダのメタルライブにてThe Agonistのベーシストと出会った事です。その時は彼と握手をしたぐらいで、私は脱退してから彼等と一切連絡はとっていません。私自身、今の音楽活動がとても楽しく忙しく他人の活動について色々と詮索するような時間もありません。」

 

Kult Management:「Alissa自身レコード会社、エージェント、マネージメント会社、プロモーター等の音楽業界で働いている訳でなく、彼女はフリーランスのシンガーであり、他のバンド達の活動やキャリアに介入する力は持っていません。」

 

Alissa:「私自身他人の活動に対して工作するような力も労力も時間もありません。メタル界で頑張っている女性アーティストは一致団結して頑張っていきたいと思っています。Vickyもそして私も自分達が作った楽曲をより多くのオーディエンスに聞いて貰おうと一生懸命になって活動しているアーティストです。だからこそ、新譜をリリース出来ない彼女の葛藤も理解できます。何故なら私自身売れない頃は何度もそういう思いをしてきました。彼女に対して一切の悪感情はありません。恐らく彼女は間違った意見を吹き込まれたのではと思っています。彼女にはいつでも良いので連絡して欲しいと思っています。私自身彼女の為に力になれる事があればサポートしていきたいと思っています。私は今回の件に対して私自身のファンが一切他人に悪態をつくことが無かった事に感謝しています。どうかVickyと彼女のバンドを悪く言わないでください。人間誰でも思い違い、そして間違いを犯す事はあります。」

 

Kult Management:「以上の点から今回のVickyの発言は造言、妄語であり、この数十年私達はメタル業界に生きる女性アーティスト達の信頼を勝ち取っており、今後もその体制に変わりなく続けて行きます。恐らくVickyは色々な考え事の中でどれが真実かウソか分からなくなっていたのではと思っています。私達はVickyに対して恨みは一切なく、彼女のサポートをしたく、彼女にキチンと説明したく思っています。私達は今すぐにでもコンタクトをとって彼女と話したいと思っていますが、彼女自身忙しい状況な様子で未だ彼女からの返答は帰ってきていません。私達はThe Agonistが所属していた前レーベルそして現在のレーベルともコンタクトをとりバンドの新譜のリリースを妨害した事実について話し両方のレーベルから妨害はなかったとの連絡を受けました。」

 

Napalmレコード:「Alissaは妨害、威嚇などのコメント発信は一切なく、ビジネス関係の決定権は彼女にはありません。The Agonistの新譜はインディレーベルRodeostarレコードから発売される予定です。」

 

Century Media:「The AgonistはCentury Mediaと4枚のアルバムの契約をし、レーベルからリリースされました。アルバムEye Of Providence(2015)でバンドとの契約は切れましたが、再契約等のビジネスの決定にはArch Enemy及びAlissa White-Gluzさんの影響は一切ありませんでした。」

 

流石というかAngela Gossow率いるKult Managementの対応の早さには驚きです。発表する前にThe Agonistと契約したCentury Media、そしてバンドのプロモーション等を手掛けサポートしているNapalmレコードともコンタクトを取っており迅速な対応により今回の一件を早くに沈静化させています。管理人もVickyのインタビュー記事が出た時点でニュースを書こうか迷っていましたが、Alissaとマネージメント会社のKult Managementが対応するだろうと思い、双方の主張を取り上げる形の記事にしようと思い保留していました。

 

Vickyの主張通りAlissaではないもの何らかの形で新譜のリリースが中々出来なかった状況についてですが、一つの可能性としてはArch Enemy、Kult Management、そしてAlissaが直接手を出した訳では無く、The AgonistとAlissaの事件があった事もありThe Agonistの周囲にいる音楽関係者が変に気を使った可能性もあります。The AgonistのサポートをしたらArch Enemyやその身辺にいるマネージメント会社等からの影響もあるのでは、と変に思い込みをして気を使いThe Agonistを避けてしまっていた可能性もありますね。

 

こちらAlissaとKult Managementの発表記事: https://metalinjection.net/latest-news/arch-enemy-vocalist-denies-ever-trying-to-derail-the-agonists-career

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