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Green Day、Fall Out Boy、WeezerがHella Megaツアーについて発言。

September 17, 2019

先日Green Day、Fall Out Boy、Weezerが来夏に欧州と北米でHella Megaツアーと銘打ったジョイントツアーを行う事を発表しそれぞれ新曲を公開し話題に。

 

こちら映画AnchormanのワンシーンをパロディにしたHella Megaツアーのプロモ映像: https://youtu.be/xmSbuKkAuSg

 

3バンドはHella Megaツアー発表から一夜明けた次の日には早速ハリウッドの老舗ライブハウスWhiskey A Go Goでシークレットライブを行い大いに話題になりました。Hella Megaツアーの会場は主に野球場等のスタジアムを予定しており3バンド共にスタジアム規模のライブはこれまで経験した事が無いそうです。Fall Out BoyのPete Wentzは「世界はヒップホップとInstagramの影響化にあるよね、このツアーはそんな支配下に一矢報いる活動だと思っているんだ。このツアーこそ来夏最大規模のロックなツアーになるだろうね」と自信を覗かせる発言。

 

そもそもこの3バンドが一緒にツアー可能になった背景には3バンドがCrush Musicというマネージメント会社と契約している事も大きな理由の一つとして挙げられています。Fall Out Boyは2002年からCrush Musicのマネージメントを受けており、Weezerは2006年から、そしてGreen Dayは2017年にCrush Musicと契約。Crush MusicによるとGreen Dayと契約する際、これまで多くの功績を収めて来たGreen Dayに何かやりたい事はないかと聞いた所Green Dayからスタジアム規模のツアーがしたいというリクエストがあった事も明かされています。

 

Hella MegaツアーにはサポートしてスカパンクThe Interruptersが同行予定。現時点での出演順はサポートのThe Interrupters、それからWeezer、Fall Out Boy、そしてGreen Dayというオーダーである事も発表。ツアー発表ニュースと同時に掲載されたApple MusicのBeats 1でのインタビューによればGreen DayのBillie Joe Armstrongは、「ツアーはGreen Dayらしい考え方であり、普通の俺達とサポートだけのスタジアムツアーには興味はないという話をしていてね。昔Van HalenがヘッドライナーでThe Scorpions、Metallica、Dokken等有名バンドを連れてスタジアムを周ったMonsters Of Rockツアーみたいな歴史に残る様なロックツアーをやりたいと思ったんだ。そんな時にFall Out BoyとWeezerが一緒にツアーをやろうかと話に乗って来てくれたんだ、本当に嬉しかったよ。」

 

またFall Out BoyのPeteも「90年代にGuns N' RosesとMetallicaが一緒に行ったスタジアムツアーがあったんだよ。(1992年Guns N' Roses、Metallica、Faith No More、Motorhead、Body Countのスタジアムツアー)」勿論行きたかったけど両親に行かせて貰えなかった悔しい思い出を覚えているんだよ。その時自身が感じたこのツアーは最高のものになるという思いは忘れる事は出来ないんだ。それを今度は自分達で再現したいと思ったのさ。ツアーに来てくれる人達にとって、このツアーに行く、出演バンド達を観る事が非常にカッコイイ、自慢できる行為として感じてもらえる事を願っているよ。現代は皆一つの方向に向かって動いている様に感じているんだ、でもこのツアーはそういった一方通行の向きを少し変えて違ったエンターテインメントに参加する行為がカッコイイというステータスになる様なツアーにしたいんだよ。参加する人達にとっては最高の思い出になるだろうし、是非このツアーが人々の記憶に残るツアーになって欲しいと願っている。」と発言。

 

またBillboardが行ったインタビューセッションにはBillie Joe、PeteそしてWeezerのRivers Cuomoが一緒に応えHella Megaツアーがどういった経緯でスタートしたのかについて意見を述べています。

 

Billie:一年も前から既にGreen Dayでスタジアムツアーをするという構想はあったんだ。昔あったMonsters Of Rockみたいな話題性のあるものにしたかった事で、じゃあ誰と一緒にツアーをしたら話題になるだろうと思っていたんだね。

Rivers:僕はそのMonsters Of Rockのツアーのポスターを手掛けたJonathan Daniel氏からEmailで、こういったツアーを計画しているけど乗ってみる?みたいな感じで打診されたんだ。

Pete:僕等は、お告げみたいな声が聞こえてきて、貴方たちが尊敬する2バンドとスタジアムツアーをする事になります、みたいな運命みたいなものを感じていたね。

Billie:俺にとっては本当に久しぶりに興奮出来るツアーだよ。それぞれ新曲も用意しているしね。近年で最もエキサイトなロックツアーになるんじゃないかな。

 

スタジアムツアーでのライブについてどう思っているのか?

 

Pete:普段パフォーマンスしているライブの最高形態だよね。

Rivers:最近他のアーティストのスタジアムライブに足を運んで観る機会があったんだけど、パフォーマンスしている時の顔の表情は本当に大切だという事をよく理解できたな。パフォーマンスしている側からすると、多くの人は自分をかなり距離のある場所から見ている為小さく見えているんだろうなと思っていたけど今ではスタジアムにバカでかいスクリーンがあってそこに自分の顔がドアップで映っているんだよね。この前韓国でPsyのパフォーマンスを見ていたんだけどスクリーンに映し出された彼の眉毛が少し吊り上がっただけで会場がどっと沸くのをみて衝撃を受けたんだ。

Pete:これだけの大きな規模のライブになると僕等の事を少し知っているくらいの音楽ファンも多く来場するんじゃないかな。僕等が2015年にラッパーWiz Khalifaとツアーをした時、オーディエンスは売店で買った食べ物を持って歩きながら僕等のライブを見ていたんだ。恐らく彼等は週末ライブミュージックを聞きに行こうという簡単な理由で訪れていたんだと思う。僕等目当てとかいう意味でなくてね。もしかしたら僕等の楽曲を数曲知っているかもしれないぐらいなね。そういったオーディエンスをいかに引き込めるからが腕の見せ所だと思うね。

 

ツアーではヒット曲もプレイすると思いますがRivers、新譜Van Weezerの準備はどうですか?

 

Billie:お前達アルバムの名前をVan Weezerにしたの?

Rivers:そうだよ

Billie:かっこいいね!

Rivers:ブルーアルバムと80年代のメタルギターシュレッドをミックスさせた作品なんだ。あの頃の音楽は結構好きなんだよ。Van Weezerの制作の他に僕等はもう一つ違うアルバムOkay Humanも制作していてね、そっちはもう真逆の作品なんだ。そっちの新譜ではギターサウンドは全くなくて殆どの楽曲をピアノとオーケストラで制作している。イギリスの有名なAbbey Roadでもレコーディングしたんだよ。

 

Billie、貴方たちの新譜Father Of All Motherfuckersはどうですか?

 

Billie:とてもエナジーに満ちた作品だよ。10曲で約26分だ。ヴォーカルとドラムの間にダンサブルなグルーヴも入れてあってラッパーKendrick Lamarがやったみたいな感じで昔のMotownミュージックみたいなリズムになっているよ。俺自身長尺な曲、2分半以上の曲は余り好きじゃないんだよ。俺は飽きやすい性格でね。アルバムAmerican Idiotの曲Jesus Of Suburbia(9分)の曲なんて良くかけたと思っているよ。今回は別にポリティカルな事を書いている作品ではないんだ。もう皆俺が政治についてどう思っているのかは理解されているみたいだから、今更Donald Trumpについて書く気は無いね。こんな狂った世の中に楽しく行こうという気分で書いた作品さ。

 

Fall Out Boyは新作は無いのですか?

 

Pete:僕はいつだって曲のアイディアは持っているしPatrickにも曲について相談しているけど、まだ本腰いれて制作する段階にも来てないね。僕等はIslandレコードとの契約も切れたばかりだし。

 

Green DayとWeezerは共に1994年に出世作を発表し活動してきた仲ですよね、当時はお互いどう思っていたのですか?

 

Rivers:僕は結構羨ましいなと思っていたよ。当時Green DayのアルバムDookieをプロデュースした人は当時僕等のマネージャーの息子さんだったんだ。

Billie:そうだったね、Bob Cavallosの息子Robがプロデュースしたよ。

River:そういう事もあって当時僕等のマネージャーは曲LongviewのPVを見せてきて、このバンドは世界を取るぞ、なんて言っていたから僕等も凄いなーって思っていたよ。それから1994年か95年にニューヨークで一緒にライブをやった時があった。当時の僕等はブルーアルバムの絶頂期だった。今でも覚えているけど、Billieがライブ時にオーディエンスから唾を吐いてこい、と要求をしたから多くのオーディエンスがステージに向かって唾を飛ばしていたんだよ、それをBillieは受け止めていて僕は凄いフロントマンだなと思っていたよ。

Billie:当時からRiversの作曲センスは飛びぬけていると思っていたから、既に彼を現代のBrian Wilsonと思っていたね。

 

ではFall Out Boyがブレイクした時はどう思いましたか?


Rivers:曲Sugar, We're Goin Downは正にモードとしてのミクソリリディアンの典型的で僕は余り好きではなかったね。ヴォーカルのPatrickの唄は好きだったよ。その後彼等のUma Thurmanを聴いた時は脱帽したよ。もう良質のフックが次々に来て結局あの曲のコーラスとバースは何処なのとなるけどとても興味深くそしてクリエイティブな曲だと思っている。

Billie:俺は彼等が俺達のロック殿堂入りのスピーチをしてくれた事にとても驚いたんだ。彼等はファンの為に楽しいカルチャーを作るみたいな音楽があって何時だって気の合う良いバンドだなと思っていたよ。

 

3バンドとも下積み時代を経験しての活動となります。大御所や自分達よりも人気のあるバンドとの共演はどんな経験を自分達にどうもたらしましたか?

 

Billie:全てはコミュニティーだと思っているよ。この業界人と人との繋がりが重要だという事を俺は知ったね。俺はThe Beatles、The Rolling StonesそしてThe Whoのメンバーたちが集まったらどうなるんだろうと想像する時もあるんだけどね。

Pete:他のメンバー達と一緒にバンド活動しているという事とそう大して違いは無いんじゃないかな。先輩バンド、自分達よりも人気のあるバンドとの共演では思い通りにいかない事もあるけど妥協するというのも手だと思うね。

Rivers:米音楽フェスLollapaloozaは僕達が結成する一年前に出来ていてこんにちまで続いているフェスだ。あのフェスには何度と出演させて貰っている。僕と主催者のPerry Farrellは似てないけど、僕は彼のロックフェスでの手腕には毎回驚かされるしレスペクトを送っているんだ。

 

こちら三人の合同インタビューの記事: https://www.billboard.com/articles/columns/rock/8529609/green-day-weezer-fall-out-boy-billboard-cover-story-2019

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