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MegadethのDave Mustaineが癌を公表して以来初のインタビューを受ける。

November 28, 2019

スラッシュメタルMegadethのフロントマンDave Mustaineが今年6月に自身のSNSで喉頭ガンを患っている事を告白して以来初めてとなるインタビューを受けガンを発見した経緯、治療状況、公表後の多くの人々からのレスポンス、そして今後のMegadethの活動について語りました。

 

現在58才のDaveは喉頭ガンを告白し「90%の成功率がある治療計画によって必ず戻って来る」と公表して以来治療に専念。公表から現在5ヶ月が経ち治療の殆どを終えており、リハビリを始めている事を説明。Rolling Stone誌のインタビューの冒頭では「治療後の体調は非常に良くて、自分でもとても力がついたように感じる。」「放射線治療の後で担当医から全ての検査結果が良好だと言われ、ステージ1の様な状態だ、本来ならステージ3になってもおかしくないのにと言われた。腫瘍学の専門医からも、あなたはとても強い方の様ですねと同様の意見を貰って、俺は引き続き治療を進めて行ったのさ。」と二日程体調の悪い日もあったが現在はリハビリに励んでMegadethのツアーに早く出てギターを弾きたいと発言。

 

ガンを発見した経緯について
「Megadethのツアーが終わった休みの日に歯医者に点検に行ったんだ。そこで歯医者に、歯茎の部分に少し痛みを感じるんだ、と言うと歯医者がそれなら口腔顎顔面外科医に一度診てもらった方が良いと紹介してくれたのさ。しかし、この口腔顎顔面外科医がとんでもない奴で、診断し少し待ってくれと言われ俺は本当に長い間あいつの診断室に座って待っていたんだ、ようやく戻って来た外科医は何の感情も無く、ガンだな耳鼻科に行った方が良い、と言ってきたのさ。その時の俺はショックだったけど何より医者の態度が本当に気に食わなくて怒りもあり俺はそのままExperience Hendrixツアーに出てしまったんだ。ツアー中、俺の友人のそのまた友人が緊急救命で働いていたので彼に喉の状態を見て貰ったんだ。彼はその場でチェックしてくれて、何でもないよツアーが終わって家に帰ったら耳鼻科にいって簡単なチェックを済ませれば問題ない、と言ってくれたんだ。ツアー終了後、俺は耳鼻科に行ってチェックを受け二週間程何の連絡も無かったんだよ。だから耳鼻科の医者に何も連絡が無いという事はやっぱり何にも無かったんだよね、と聞くと、医者は残念だけど君はガンを患っているよと説明してくれたんだ。ガンを宣告された時はFUCKと思ったよ、でもそれと同時にお前ならこの困難も乗り越えられると心を強くもったのさ。そして医者と一緒にガンを克服してやると計画したんだ。俺は医者が治療に良いというもの全てをやって来た。今では本当に力がついたと思っているよ。」

 

ツアーは出来るのか
「医者の許可はまだおりていないんだよ。でも医者は俺の早い回復力に驚いていた。俺には世界中から復活を祈ってくれている多くの人々がおり、俺自身も自分の体調に気を付けて生活している。成功する以外ないよ、大丈夫だ俺達は勝てるよ。」

 

ガンになった原因等は分かったのか
「医者はこれといった原因は突き止めていないね。彼等はどんなガンなのかは理解しているよ、舌に出来る皮膚ガンによるもので口内に腫瘍が出来るのさ。俺はチャリティー活動で子供病院にも行ったんだけど、俺と同じガンを患っている子供達を何人も見て来た、とても恐ろしい病気だよ。」

 

ガン治療にあたってサポートしてくれたのは
「俺の家族さ。何といってもワイフには感謝しきれない。家族が居るという事が最高なのさ。俺にもし何か問題があったらいつでも家族がサポートしてくれるんだ。」

 

ガンを公表後本当に沢山のレスポンスがあったが、それも良いサポートになったのでは
「気にかけてくれていると思ってなかった知り合いからも沢山のメッセージを貰ってね。中でも驚きだったのは、古きブラザーであるMetallicaのJames Hetfieldからメッセージを貰ったことだね。彼から連絡を受けたのは本当に嬉しかったよ。良く流れている彼と俺の噂話とは裏腹に、俺はJamesのことが好きだし、Jamesも俺を好きでいてくれ、俺のことを気にかけてくれているんだよ。俺がガンを公表して彼が直ぐに連絡をくれた事が真実なんだよ。分かって貰えると思うけど、俺が生命を脅かす病気にかかっていることを世間に公表した時に、誰がサポートしてくれるかというと、それはJamesなんだ。それから、Ozzyからもメッセージを貰ったし、KISSのPaul Stanleyからもメッセージを貰った。俺の子供の頃のヒーローだったPaulからのメッセージには飛び上がって嬉しかったよ。サポートの言葉を掛けてくれた全員に感謝しているよ。俺の振る舞いやビッグマウスのせいでつらい時間を過ごす事になった人たちに対してもね。俺のことを気にかけてくれた人たちに感謝している。彼らも言うように、結局のところ、このクレイジーなメタルのコミュニティで持つべきなのはお互いでしかないんだ。」

 

多くのファンからの激励のメッセージについて
「俺は本当に感謝しているんだ。この困難を切り抜ける力をくれた皆になんてお礼をしたら良いのか。メッセージをくれた全員をフリーのライブに招待する、はありふれてる感じなんだよね。彼等には面と向かって、ありがとう、I Love You。君のお陰でこの治療を乗り越えられた、とハグしたいぐらいさ。それでもまだまだ足らない感じがするんだ。ぶっちゃけ、メッセージをくれた人には、俺の家に来いよ、そして一緒に座って、パジャマも持ってきて、一緒にテレビを観ようじゃないか、そして色んな話をきかせてあげるよ、ぐらいやってあげても良いんだけどね。でもそれだと、Daveよ俺はもう30才でパジャマは着ないしお前と一緒にベッドに入るつもりは無いよ、と言ってくるかもしれない。でもそうじゃないんだよ、俺は単にカウチに座ってのんびり一緒にくつろいでポップコーンでも食べようぐらいに思ってくれれば良いんだよ、俺に変な気を起こさないでくれよってね(笑)」

 

キャンプファイヤーを囲むパーティーなんかどうです?
「それは良いアイディアだ。S'mores(溶かしたマシュマロとチョコのクッキーサンド)と懐中電灯でパーティーは最高だな。」

 

先日行ったバンドのクルージングツアーMegaCruiseに出演出来なかった事について
「本当に残念に思っていた。でも当時俺の体調は回復しつつあって、一人病気の奴がツアーに居てそいつから病気を移されこれまでの努力が水の泡になる事は避けたかったのさ。だから、クルージングツアーには残念だけど参加しないよ、という決断をしたんだ。でも俺達のファンは全員理解しれくれると思っていた。ツアーにはMegadethのカバーバンドであるカナダのMechanixも参加していて、オーディエンスのファンをステージに上げて一緒に唄ったり、ベーシストDavid Ellefsonもこのカバーバンドと共演したりとかなり盛り上がったみたいだよ。俺は何としても回復して次があるなら是非ともMegaCruiseはやりたいと思っている。」

 

もう唄う事が出来るまで回復しているのか
「いや、まだ唄う事はしていないんだ。先日Iron MaidenのBruce Dickinsonと話してね、彼もガンの治療後医者から3-6ヶ月の安静が必要といわれた事を話してくれた。しかし、Bruceは医者の忠告を聞かなかった事でトラブルになったそうだよ。Bruceは今では医者の言う事は聞いておくものだと教えてくれた。彼は医者のアドバイスを聞き入れ今ではヴォーカルパフォーマンスも回復したと言っていた。俺もBruceのアドバイスを聞いてキチンと治療をし体調を整えてヴォーカルの練習をするよ。そしていつか俺達の仲間が同じ境遇に陥った時には俺もBruceの様に助言出来たらなと思っている。」

 

今度行うツアーはガンへの勝利ツアーになるのか
「ガンに勝ったと祝福ツアーをやるかは分からないよ。余り乗り気ではないかな。だってもし俺がツアーをやって、やあ帰ってきたよ、サポートをありがとう、今日こうやって皆に会えたことを嬉しく思うよ、みたいに言っても、中には、ちっMustaineは始末出来たと思ったのに、なんて思っている奴らも必ずいるだろうからね。」

 

Megadethはこれからも活動を継続する予定ですが、あなたの友人バンドであるSlayerはファイナルツアーを行っているが
「余り変には思わないよ。それに俺が知っているバンドの中には20年間もリタイアツアーを行っている連中もいるからね。もうジョークだよね。もしバンドがファイナルツアーをやって、5年のリタイア期間で復帰し、そしてまたリタイアし、と何度も繰り返す。
こうなるとファンの信用を失いかねない行為だ。ファンはもう二度とバンドを観れないと思ってマーチ等を購入してくれているのだから、やあ気が変わったからまた続けるよ、では正直ファンの怒りをかう事になると思っている。」

 

現在はバンド関連では何をしているのか
「俺達は現在新しいアルバムを制作しているんだ。でも俺のガン治療があって一度中断したから、今はまた新譜の制作に取り掛かる為再度準備をしている所だね。マネージメントは俺達が来年初頭にFive Finger Death Punchと一緒に行う欧州ツアー前に新曲を発表出来たらと話しているんだ。マネージメントからは3曲の新曲を提供してみてはと打診されているよ。バンド以外では俺は今本も書いていて共同執筆のJoel Selvinと書いている最中さ。実は今アルバムRust In Peaceの制作していた頃について色々と書いていて、話をしているうちに無性にギターを弾きたくなってね。早くバンド活動したくてうずうずしている所さ。」

 

現在良い方向へ回復している様ですね
「ガンに打ち負かされるつもりはないよ。Black SabbathのTony Iommiがガンになった時に俺は、信じられない、彼は死ぬんだって思いながら涙したんだ。ステージ4のガンだって言われていたから思わず泣いてしまったんだよ。そして、自分がガンになった時にも、参ったな、俺は死ぬんだって思ったんだ。どれだけひどいものなのかが分からなかったからさ。そんな時にファンの事を思い、ファンがどれだけ悲しむことになるだろうかと考えたんだ。それで、俺はこの病気に勝たないといけない、と思ったんだよ。何があろうと、自分にはできないだなんて絶対に思わないと決めたんだ。気持ちさえ前へ向ければ、俺には何だってできるんだってね。」

 

こちらDaveのインタビュー記事:https://www.rollingstone.com/music/music-features/megadeth-dave-mustaine-cancer-interview-914290/

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