
元LostprophetsのIan受刑者が刑務所内で刺殺され他界。
10/12/2025

2013年、未成年に対する性的暴行について罪状を認め、最大35年の禁固刑で収監された元LostprophetsのフロントマンIan Watkins受刑者が刑務所内で他の受刑者に襲われ刺殺された事が報道。
2012年、LostprophetsのフロントマンIan Watkinsが幼児性的暴行の容疑で逮捕され後に罪状を認め最大35年の禁固刑で収監。2013年、Ian以外のバンドメンバー達はLostprophetsの解散を発表し翌年ThursdayのフロントマンGeoff Ricklyにコンタクトを取りNo Devotionを結成。2015年にはデビューアルバムPermanenceを発表しKerrangアワードにてベストアルバム賞を受賞しています。
Ian受刑者は英West YorksにあるWakefield刑務所に服役中でした。
報道によると、10月11日の朝方West Yorkshire警察は、受刑者1人が深刻な暴行を受けたとの通報を受けて刑務所に出動、Ian Watkins受刑者が現場で死亡していたことを確認したと発表。また別の報道機関によると、Ianは計画的な襲撃のターゲットとなり、他の受刑者に首を刃物で刺され頸動脈を切断されたと伝えられています。
Ianの刺殺事件については、刑務所監察官の報告書で「Wakefield刑務所内での暴力事件が著しく増加している」と指摘されたわずか数週間後に起きた事が報道。「多くの受刑者が身の危険を感じていると語っていた。特に性的犯罪で有罪判決を受けた年配の受刑者達は、若年層の受刑者が増える中で刑務所を共有することに不安を抱いていた」と報告書には記されていると報道。こちらIanが収監されていた刑務所内の報道動画。https://youtu.be/Ms_GhKAtMuo
その後、警察は本件に関する声明を発表し、25歳と43歳の2人の男性受刑者がIan殺害への関与の疑いで逮捕されたと明らかに。以下警察の発表。
「Wakefield刑務所で男性受刑者が死亡した事件を受け、警察は殺人事件として捜査を開始しました。
本日(10月11日土曜日)午前9時39分、刑務所職員から受刑者に対する重大な暴行の通報を受け、警察官が現場に急行。48歳の男性受刑者が重傷を負った状態で発見されました。同男性は医療処置を受けたものの、現場で死亡が確認されました。
殺人容疑で25歳と43歳の男性2名が逮捕され、現在警察の拘置中です。殺人/重大事件捜査班の刑事らが捜査を進めており、調査は継続中です。」
こちら記事:https://www.thesun.co.uk/news/36981721/lostprophets-paedo-ian-watkins-killer-gangland-brute-murder/
同件を受けて元LostprophetsのギタリストLee Gazeは自身のSNSにてファンからメッセージに対し、「温かい言葉、ありがとう」と投稿。
今年7月にLeeは以下に投稿していました。
「私のバンドが想像を絶する状況で解散してから13年が経つが、今でも思い出すと胸が痛む。物事はまったく違う展開になっていたかもしれない。」
この投稿に対して、今朝Ianの件を聞いたファンから「今日早くにニュースを見ました。お気持ちは想像に難くありません。お気の毒に思います。今後数週間、報道陣があなたや他の皆さんにあまり迷惑をかけませんように。彼がしたことを何度も思い返さねばならないのは不公平だと思います。あなたは彼を超えたものを生み出したのですから」とLeeの7月の投稿に返信。このファンの言葉にLeeも感謝している様です。
こちらLeeの投稿: https://x.com/shinjukutheif1/status/1942172242810417176
Ianは同刑務所に収容された最も著名な受刑者の一人でした。服役中も度々問題をおこしており、2017年、彼は服役中に女性に対しGrooming行為(成人が性的暴行を目的として未成年者に近づく行為)疑いで告発され。2019年には、刑務所に密輸された携帯電話を所持していたことが発覚。その携帯電話は彼の肛門に隠されていたとされ、Ianは警察に対し、他の受刑者から命を脅かされたため、彼らに頼まれて携帯電話を預かっていたと供述していました。同件により、Ianにはさらに10カ月の刑が追加されました。Ianは、恐怖の為その命を脅かす人物を明かさなかったそうです。Ianは「殺人犯、大量殺人犯、強姦犯、小児性愛者、連続殺人犯等、最悪の中の最悪と同じ場所に閉じ込められている」と語っていました。Ian受刑者には数人の女性達が面会に訪れている事も報道されており、そのうちの一人の女性がIanとの面会後にIanからリクエストを受け購入した婚約指輪をつけていたという事も報道されていました。同報道機関の記事によると、Ianの担当官は服役中であるIanには全く反省の色が伺えず、傍に居るだけで不快な思いをすると説明していました。
Ianは2023年にも刑務所内で他の受刑者から暴行や刃物による攻撃を受け病院に搬送された事がありました。その時は、生命を脅かす負傷ではないとの警察が発表。同件の後、報道機関は同じ刑務所にいる受刑者にインタビューを行い、Ianはトイレのブラシを鋭利に研いだ刃物で刺された事を発言。インタビューでは、Ianは多くの人から嫌われているが、刑務所は混在施設 (暴力団幹部や上級ギャング、麻薬密輸業者、組織犯罪者らが混在) であるため、彼等は単にIanの安全を保障するという名目でIanから金を巻き上げているだけ。Ianは自身の安全の為に数千ポンドを費やしてきた。同刺傷事件は、Ianが金を払う必要があることを思い知らせるもの。同事件前、Ianは別の受刑者から刑務所価値150ポンド相当のスパイスを奪った。有名なIanだったため、900ポンドの支払いを要求されたが、Ianはハイ状態で支払いを拒否したため、研ぎ澄まされたトイレブラシで脇腹を刺されたのだと説明。
2013年に解散したLostprophetsにて発表してきた全てのアルバムでベースを担当していた元メンバーStuart Richardsonが後に受けたインタビューにて、Ian逮捕時、当時のLostprophetsメンバー達はIanの犯した罪については一切知らなかった事を強調。当時Ianはドラッグ問題を抱えており、他のメンバー達との関係が悪化していた事を説明。Ian以外のメンバー全員Los Angelesに住んでいてIanだけが英Walesに住んでいた為メンバー達はIanと顔を合わせる事が無く、一年に9ヶ月程Ianと話す事も無い生活になっていた。それだけにIanの私生活についてメンバー達は全く知る由もなく、ドラッグ問題についてもメンバーが突き止めた頃にはIanはどっぷりと依存症に掛かっていて、メンバー達は直ぐにIanを治療し更生させなければと努力してきた事、またIanに対しクリーンにならなければクビだし、このバンドも終わりだ、と警告していた事を発言していました。
Stuartはインタビューにて、Ian逮捕時に報道が過熱する中、メンバー達は確かに色んな事を考えていてそれぞれ意見もあった。しかし、そんな気持ちも闇に封じ込められる様にメンバー達は打ちのめされていた。Lostprophetsはメンバー達の生活で、あのバンドでメンバー達は暮らしていた。あのバンドが全てだった。あのバンドがメンバー達の唯一の給料で、20年も掛けて温めて大切にしていた卵の様な存在だった。メンバー達の全てがあのバンドにあり、未来への財産でもあったと説明。Stuartは「考えても見てくれよ、もし君が働いていた会社で誰かが悪さをして君の仕事や給料、君の未来への資産全てを奪っていったらどう思う?そして周りの人は、”知らねーよ、お前はあいつのやった事知っていたんだろ” と中傷されて、もう全てが無くなって俺達には言い返す力も無かったのさ」と語っていました。
また、StuartはLostprophetsでの活動で知り合った多くの友人達は事件後サポートすると言ってくれたけど、本当に力になって手を貸してくれた人はホンの一握りで8割りの人は全くサポートしてくれなかった。連絡も取れなくなり、もし取れたとしても言い訳で逃げるように避けられる等周りの人も距離を置いてきたと説明。現在Stuartが慕う友人達は全て事件後に知り合い自身をサポートしてくれた本当に大切な友人達と説明。因みに、Leeも事件後Bring Me The HorizonとEnter Shikariは親切に連絡をくれたと2バンドに感謝している事を投稿していました。
こちらStuartが出演したSappenin Podcast: https://play.acast.com/s/sappenin/7fb638bc-2423-4f36-ba77-06b9231c2c6c



