
Arch EnemyからAlissa White-Gluzが脱退。
11/29/2025

メロディックデスメタルArch Enemyにて2014年からヴォーカルを担当していたAlissa White-Gluzが脱退。
2014年にArch Enemyは前ヴォーカリストAngela Gossowが脱退を発表した後、後任としてAlissaが正式に迎えられました。Angelaは脱退発表にて、バンドでの時間は楽しかったが、今後は新たな道へ進み、家族と過ごし、他の興味を追及する時、と説明。また、今後はバンドのビジネスマネージャー(Kult ManagementとAlpha Management United)として残留する事も発表。当時Angelaは「長年親しい友人であり、卓越したヴォーカリストで、才能豊かなAlissaにバトンを渡します。彼女には輝く機会が与えられるべきだと思っており、今その機会が訪れました。正に私が2001年に得たのと同じように」と説明。Alissaはそれまで活動していたThe Agonistを脱退。後日、AlissaとThe AgonistはインタビューやSNSにてThe Agonist脱退の経緯は険悪な別れであり、和解するには程遠い論争が話題になりました。Alissa加入から3か月後にAlissaデビュー作となったアルバムWar Eternalがリリースされました。2014年11月、米ツアー中だったArch Enemyはそれまで一緒に活動しアルバムWar Eternalも共に制作したギタリストNick Cordleの脱退を発表。残りの米ツアーを元メンバーChristopher Amottに出演してもらい、その後に予定していた欧州ツアーにてJeff Loomisの加入を発表しました。ギタリストMichael Amott、ドラムDaniel Erlandsson、ベーシストSharlee D'Angelo、AlissaそしてJeffを入れたバンドはその後アルバムWill To Power(2017)とDeceivers(2022)をリリース。しかし、2023年バンドはJeffの脱退、そしてArmageddonやThe Absence等で活躍したJoey Concepcionの加入を発表しました。そして2025年3月にJoeyを入れたバンドは最新作Blood Dynastyをリリース。そして今週バンドはAlissaが脱退した事を発表。
バンドは以下に発表。
「Arch Enemyは、シンガーAlissa White-Gluzgと袂を分かちました。共に過ごした時間と音楽に感謝し、彼女の幸運を心から願っています。終わりがあれば、必ず始まりがあります。2026年にお会いしましょう。」
https://www.instagram.com/p/DRZWXMUgp0x/
Alissaも以下に発表。
「Arch Enemyで12年間活動した後、私達はついに袂を分かちました。これまで出会ってきた何千人もの素晴らしいファンの方々には心から感謝しています。これまで取り組んできたことを皆さんと共有できる日が待ち遠しいです。2026年のビッグニュースをお楽しみに。またすぐにお会いしましょう。」
https://www.instagram.com/p/DRZdWm0kRv7/
バンドの発表は2023年に約9年間の在籍で脱退したJeffへの別れの声明と比べると割と簡素化した内容となっています。また、Alissaの発表も特に理由や心境を説明していない内容であり、バンドへの思い等は一切触れていません。
Alissaはソロアーティストとしての活動も同時に開始し、予定するソロアルバムからの新曲The Room Where She Diedを公開。同曲についてAlissaは「私にとって本当に満足のいく曲です。長年眠っていた様々な表現方法を解放できたような感覚でした。新譜は多様性に富んでおり、この曲と私が脚本を手掛けたミュージックビデオで新たなチャプターを開くという構想が気に入っています。皆さんにもっと新曲をお伝えできる日が待ちきれません」と説明。同映像にてAlissaはMichaelのDeanシグネチャーモデルギターを持って演奏しており、撮影した時には脱退する事など予想していなかったのではと言われています。ミュージックビデオはこちら。
Alissaのソロバンドには、ドラムにKamerotとCyhraで活躍するAlex Landenburgが参加。同曲はKamerotのキーボードOliver Palotaiとの共作。因みにOliverはEpicaのヴォーカリストSimone Simonsと結婚していましたが現在は別れたと言われています。SimoneとOliver共にお互いSNSをフォローしておらず、Simoneのソロ曲In Love We Rustは離婚と取れる様な歌詞でした。
Alissa脱退発表から数日後、ギタリストMichael Amottが自身のSNSにて父親が他界した事を投稿した際、AlissaのパートナーでMisfitsのギタリストDoyle Wolfgang Von FrankensteinがMichaelの投稿に対してお悔やみのメッセージを送っています。このコメントに対してMichaelもLOVEのリアクションを送ってます。
https://www.instagram.com/michael_amott/p/DRZ-e2TgqAj/
そして脱退発表から3日後、Alissaが自身のSNSにて脱退後初めてとなるメッセージを以下に投稿。
「わあ。
ここ数日、皆から寄せられた温かいLOVEとサポートにただただ圧倒されています。人生の転換期は、心身ともに特に大きな負担がかかるものです。私はこうした反応を軽んじるつもりは毛頭ありません。しかしソロ曲The Room Where She Diedへの好意的な反響は、アーティストとしての自分とは何か、なぜ歌うことや音楽制作を愛するのかについて、新たなエネルギーと明確な認識を与えてくれました。何十年もかけて築き上げてきた楽曲を誇りに思います。ヴォーカリスト、ソングライター、パフォーマーとしての技術を磨き続け、あらゆるライブ、アルバム、映像、ファンとの交流から吸収し学び続けてきた年月を経て、今こそソロ作品が自立した存在として認められることを心から楽しみにしています。ここにアルバムのアートを初公開します。改めて、全てに感謝します」と新たなアート共に感謝を述べています。
https://www.instagram.com/p/DRhfjBQEdqh/
Alissaの脱退発表はバンドが行った10月から11月にかけての欧州ツアーが終了した約一週間後の出来事でした。Alissaはこのツアーのために特別に作られた非常に凝ったステージ衣装を持ってきており、これまで彼女が作ったものとは全く異なるものでした。この新しい衣装で約1カ月間の欧州ツアー、そしてこれからのツアーも考えていてもおかしくありません。それだけに突然の脱退劇であったのではないかと言われています。そして、現在Arch EnemyメンバーやマネージメントのAngela全員がAlissaのフォローを解除しています。同様にAlissa自身もメンバー達やAngelaをアンフォローしています。また、Alissaが脱退すると直ぐにバンドがこれまで発表してきたYoutubeでの楽曲等が全て「Arch Enemy and Alissa White-Gluz」となり、これまで脱退したJeff Loomis等とは違い、明らかにバンドとAlissaが決別しているかが伺えます。何故Alissaが脱退する事になったのか少し考察していきます。
先ずは、人々から指摘されている過酷なツアー活動による疲労について。Arch Enemyは2025年と2024年共に約50-60公演を行っています。2023年はそれよりも少ない公演であり、メンバー達の高齢化やアルバムBlood Dynastyの制作期間も考慮すると必然的に見えますが、Angela在籍時やAlissa加入時のツアー活動からは明らかに少なくなっています。公演数以外でも長時間の移動、またパーソナルスペース等多くの要素によって心身のストレスが蓄積されていきます。昨年末、Alissaはメキシコツアー中に重篤な細菌感染症にかかり公演を欠席した事がありました。当時Alissaは理解してくれたファンに向けて感謝の言葉を述べると共に:
「延期を強く主張したのですが叶いませんでした。余計な情報かもしれませんが、すでにニュースになっている以上、メキシコの素晴らしいファンの皆さんに、この事態がどれほど深刻だったか、そして100%の力を注げないことがどれほど胸が張り裂けるほど辛いのかぜひ知ってほしいのです。信じてください、ステージで肋骨を折っても公演を休んだことはありません。気管支炎や数ヶ月かけて治った完全な声帯炎を乗り越えても出演してきました。どんなことでもやってきました。でも今回は違ったのです。二日連続で医師がホテルのベッドまで来て診察し全身が衰弱状態にあると言われました。体が疲れ切って歩くのもやっとでした。混乱、めまい、震えがありました。細菌感染が耳に潜み、その後上半身のあらゆる軟組織へ急速に広がったのです。耳、目、喉、肺、鼻から膿が漏れ出し、鼻からは血が流れ出ました。震えるほどの寒気と汗が同時に襲い約39度の高熱が1週間以上続きました。そしてこの状態で私は何本ものライブをこなしていたのです。私はショック状態で倒れそうでした。おそらく長期間潜伏していた感染症がついに優勢になり始めたのでしょう。私の体は急速に衰えつつありました。あの時抗生物質を投与されていなければ、今頃入院か、あるいは死んでいたかもしれません。これまでの人生でこれほど恐ろしい治療は経験したことがありませんでした。また、これは私が経験した中で最も激しい痛みでした。そして私は(多くの女性と同様に)非常に高い痛みの耐性を持っています。完全に回復するまでには数週間から数ヶ月かかるでしょうが、回復したら必ずここに戻ってきます。そして皆さんの人生で最高のライブを届けることを約束します。」
https://www.instagram.com/p/DDVPeeNhLB3/
もしかしたら死んでいたかもしれない悪化した細菌感染症からの経験によりAlissaの中で何か心境の変化が起きてもおかしくありません。
Alissa不在時のArch Enemyはメキシコツアーを続行しインストライブを行っていました。
そしてAlissa自身も上の投稿では完全回復までは数週間から数ヶ月と発言していましたが、このメキシコツアー後半にはステージに復帰し座りながら熱唱していました。Alissa自身のプロ意識そして強い意思もありますが、Arch Enemyやマネージメントも予定しているツアーのキャンセルや延期は行わなかった様です。
そしてもう一つの理由として挙げられているのがAlissaのソロ活動についてです。脱退とほぼ同時に自身のソロ新曲を公開したAlissaには、本当にソロ活動を早くやりたかったのではないかといわれています。先ず、Alissaが自身のソロプロジェクトについて初めて公に発表したのが2016年9月でした。この時AlissaはNapalm Recordsと契約し以下に投稿。
「この度、プロジェクトのタイトルを率直に ”ALISSA” と名付けた初のソロアルバムの制作を始めたことを発表でき嬉しく思います。この作品では、私の創造的な冒険の新たな一面を解き放つものです。特定のスタイルや時代に縛られることなく、歌詞と音楽の宝庫をすべて解放できる、まさに歓迎すべき創造的な表現の場となっています。」そしてAlissaは「Angela Gossowがマネジメントを担当し、Napalm Recordsも私と同じくこの新プロジェクトに情熱を注いでくれています。友人であり同僚であるArch Enemyの中に居場所を見出せたことは幸運でした。彼らは私の音楽を支持し、励ましてくれます。このアルバムにはArch Enemyファミリー、現メンバーと過去のメンバーに加え、キャリアを通じて共にステージを共有する喜びを得た数多くの偉大なアーティスト達も参加します。これまでに数多くの尊敬すべきアーティスト達が私を彼らの音楽の世界へ招いてくれた。今度は私が彼らを私の世界へ招き入れる番です。」
https://www.instagram.com/p/BKDtohJgw2B/
Alissaの発言からも分る様に、彼女のソロ活動にはAngelaのマネージメントとバンドメンバー達のサポートによるものでした。この発表時点で既にKamerotのAlexやOliverの参加は決まっていた様です。AlissaはArch Enemy加入前から既にKamerotとは共演経験がありました。そして2017年3月にはALISSAプロジェクトのマーチが北米にて展開しました。この時までは順調にプロジェクトが進められていたと思われます。そして2019年5月にはALISSAのPatreonを開設しメンバーに向けてのソロ新作のプレビュー等を予定していました。パンデミックが始まりツアー活動等がストップするもAlissaは自身のPatreonにてCreator Chronicles、バーチャルミーグリ、そしてソロ新曲Folie à Deuxを公開。音楽ではPowerwolf、BehemothのNergalによるMe And That Man、Delainの元ヴォーカルCharlotte Wessels等とコラボしていました。そして2022年3月にAlissaは自身のソロアルバムの制作が既に完了している事をインタビューにて発表(52:40)。同インタビューにて、2016年の発表時点ではソロアーティストとして契約はしたが楽曲はまだ完成していない状態だった事、そして完成しているアルバムのリリースにむけて今後決めていきたいと語っていました。しかし、2022年8月にはアルバムDeceiversがリリースされツアー活動を行う事になりました。2024年2月には半毛皮産業を題材にした映画のサントラとして用意したソロ曲A Song To Save Us Allもリリースするも新作の情報はありませんでした。AlissaはTestamentのAlex SkolnickやDream TheaterのMike Portnoy等とスーパーグループMetal Allegiance、SoundgardenのKim ThayilによるSoundgardenトリビュートプロジェクトKing Ultramegaに参加。近年はSavage Lands、EpicaのSimone、Charlotte Wessels等ともコラボしています。この様に契約からもうすぐで10年が経とうとしているAlissaのソロアルバムが全く発表されていない現状には多くのファンが疑問に思っており、Patreonを持っているAlissaにも当然ファンから質問されていたと思われます。因みに、AlissaがNapalm Recordsと契約した2016年6月にはベーシストSharlee D’Angeloを擁するThe Night Flight OrchestraもNuclear Blastと契約しています。恐らくAlissaのソロ活動とは別のマネージメントであろうThe Night Flight Orchestraは2017年にアルバムAmber Galactic、2018年にアルバムSometimes the World Ain't Enough、2020年にAeromantic、2021年にアルバムAeromantic IIをリリース。そして今度はAlissaが所属するNapalm Recordsと契約し今年1月に最新作Give Us the Moonをリリースしています。同僚であるSharleeがサイドプロジェクトでバンバン新作を発表していくのを見てソロデビュー作を本格的にリリースしたいと思うAlissa、そし今年アルバムBlood Dynastyをリリースし2026年にもツアー活動が決まっているArch Enemyとマネージメント双方の話し合いが決裂してしまったのではないかと言われています。
Alissaは上記にある脱退後初の投稿にて最新ソロ曲The Room Where She Diedの歌詞を添えており、
I stand, lost in shadows of, 私は立ち尽くす、影に迷い込んで、
Years of lament etched into four walls. 嘆きの年月が四つの壁に刻まれた。
Like a whister, 囁きのように、
A feverish dream. 熱病の夢のように。
Where only echoes respond, こだまだけが応える場所で、
I keep asking - how long? 問い続ける―いつまで?
解釈は色々とあると思いますが、ソロデビュー作のリリースを待ち焦がれる心情にあてると何となく理解出来る様な歌詞になっています。Alissaは2022年の時点でソロ新譜は完成している事を話していますが、同曲と歌詞がいつ完成したのかは分かりません。しかし、レーベルとの契約から長い年月が経っているのにも関わらずソロデビュー作を発表出来てない事は事実でした。Arch Enemyはヘッドライナーレベルで世界を周るバンドであり、そのレガシーを前へ進ませなければならないという見えない圧力もあったはず。偉大さの代償は時に高すぎ、夢は時に重すぎたのかもしれません。Arch Enemyという大きな存在で休みなく動き続けるマシーンから抜け出し、その中にいる自身を救わねばならないと思っても不思議ではありません。
AlissaはアルバムWill To Power(2017)に収録された曲Reason To BelieveからクリーンヴォーカルをArch Enemyにて披露する様になりました。Michaelはインタビューにて、バンドのクリーンヴォーカル使用について以下に説明:
「2014年にAlissaが加わった時、彼女が全く新しいヴォーカルスタイルを持ってきてくれたことは皆知っていた。それはソングライターとしての私に多くの可能性を開いてくれた。ギターのメロディをヴォーカルメロディに置き換えたり、彼女にメロディを歌わせたりする事を考えられる様になったんだ。 これまで全てのメロディはギターで作ってきた。今でもギターが基盤ではあるが、そこには数多くのメロディが流れているんだよ。もしかしたら、彼女のファンの中には私達演奏者が彼女の足を引っ張っていると思い込んでいる人もいるんじゃないかな。Arch Enemyの作品でクリーンヴォーカルを唄いたいと彼女が切望しているのに私達が反対している、とね。でも実際はそうじゃないんだ。彼女はスクリームや過激なヴォーカルを好んでいる。それは勿論、私のメロディックなギターワークと過激なヴォーカルによるバンドの代名詞的なサウンドだ。今後については、そうした方向性をさらに追求していくと思う。ただし、メロディやアプローチが適切で、何かしらの感覚に合致し、調和する限りにおいてだ。無理に押し通そうとは考えていない。スクリームとクリーンヴォーカルを使い分けるバンドは多いけど大半は私の好みではないんだ。なぜなら、そのメロディは通常メタルとは思えず、むしろコーラスで歌う少年のような響きだからだ。まったく合わない。むしろポップな感覚で私の好みじゃないし、私達がやりたいことでもない。それがメタルである限り私は全面的に賛成だしクリーンヴォーカルも大好きだ。私のお気に入りのヴォーカリストにはRob Halford、Ronnie James Dio等がいるよ」と発言。MichaelもAlissaのクリーンヴォーカルが適切に自身の書いたメロディに合致しメタルソングとして成り立っているならば賛成としています。
こちらMichaelのインタビューを記載した記事: https://blabbermouth.net/news/arch-enemys-michael-amott-is-not-a-fan-of-bands-that-do-the-screaming-and-the-clean-vocal
またMichaelは最新作Blood Dynastyをリリースする際も「これまでの枠を超えた作品で、このバンドに期待される全てを詰め込み更に上を行く内容」と説明し自身とDanielで作曲した作品の出来に納得している事を発言していました。
そしてAlissaの脱退を受けArch EnemyのオリジナルヴォーカリストであるJohan Liivaはバンドに復帰するという憶測を否定。2000年に脱退しAngela Gossowが後任となった経緯でファンから復帰の可能性を聞かれたJohanは 「いいえ、私は復帰しません。私も皆と同じくらい驚いています。AlissaはArch Enemyにぴったりだと思っていました。彼女の後任についての謎は続く…」
因みにJohanは自身のArch Enemy脱退について、2015年にLoudTVに受けたインタビューにて、
「実は、そんなに怒ってはいなかったんだ。ただちょっとショックでがっかりしただけ。何故なら脱退なんて予想してなかったからね。でも、脱退を受け入れて、起きたことを受け入れなきゃいけないと思ったんだ。それから数年経ってようやく気づいたんだ。 ”ああ、こういうものなんだな。これが音楽業界ってやつだ” ってね。Michaelはは音楽で生計を立てようとしバンドをそういうものにしたいと思っていた。そして正直なところ、最終的に私はバンドにあまりエネルギーを注げていなかった。残念ながら他にもやることが山ほどあった。だから、そういった要素が複雑に絡み合って集中できていなかったのかもしれない。だから脱退という決断を下したバンドには理解できるんだ。でも一方で、多くのファンが私の脱退を怒っていて私を応援してくれた。そのことには心から感謝している。」
Johanのインタビュー12:00頃: https://youtu.be/8XiV-H5DdlA?si=p1VJvYD9p7GYZ3lz
近年、Alissaはソロでの活動を幅を広げていました。彼女ももう40歳。Angela脱退時とほぼ同年齢です。自身の今後の人生について色々と思う所もあったのかも知れません。しかし、AlissaはArch Enemyの活動には精一杯取り組んでいました。前述の重篤な細菌感染症を患ってもライブに直ぐに復帰し、最新作Blood Dynastyにおいても幾つかの収録曲の歌詞を担当しています。解雇されたJohanはバンドに対してエネルギーを注いでいなかったと述べているようにアルバムBurning Bridges(1999)でJohanhは余り創作活動に貢献していませんでした。Angelaが脱退した時について、Michaelは以前インタビューで「彼女がバンドを辞める、去る、退く、と告げた瞬間は確かにあった。その会話の中で彼女はバンドを続けるよう私達を励まし、Alissaの後任を提案した。彼女は自分には決定権はないが音楽的にもパフォーマンス的にもさらに上へ押し上げてくれるであろうAlissaをチェックしてみることを強く勧めてくれた」と発言しています。また、Michaelによると、Angelaは2012年の時から既にAlissaをチェックして欲しいと言っていた、と説明しており、この事からもAngelaの脱退は数年前から彼女自身で決めており計画されていた事が伺えます。
こちらMichaelのインタビュー記事:https://metalinsider.net/interviews/interview-michael-amott-opens-up-about-the-next-stage-of-arch-enemy
Alissaの脱退発表を見ると計画的に脱退したAngelaとは異なる内容となってます。Arch EnemyはAlissa脱退後に来年開催するドイツのメタルフェスWacken Open Airに出演する事を発表しており、これから約8ヶ月の間に新体制でライブを披露できる用意があるとの自信があるようです。バンドは今や新ヴォーカル加入が非常に難しい状況となっています。なぜなら、どんな新ヴォーカリストもこれまで在籍した二人の絶対的なレジェンドと比較されると思われます。この20年間、バンドのアイデンティティの重要な要素であった女性ヴォーカリストの存在を踏まえ、今男性を起用すればファンベースが分解するかもしれません。近年、Alissaの影響もあり、Arch Enemyのライブには女性ファンも足を運ぶ機会が増えていました。また、バンドに馴染むためにはある程度経験豊富な人物でなければならないと思います。後任候補者のリストはかなり限られているのではないでしょうか。新生Arch Enemy非常に楽しみにしたいところです。そしてAlissaのソロ活動も頑張って欲しいところです。
こちらAlissaとArch Enemy最後となったドイツDüsseldorf公演でのライブ映像:
Intro+Deciever, Deciever: https://youtu.be/AJ1oK6OY6Mk?si=AgnB65YGkSDcvfMD
Sunset Over the Empire: https://youtu.be/1vVtYmQVYgg?si=W6vp4plF2Mqs2rKI
Dream Stealer: https://youtu.be/-zx51k9q7Ow?si=A83sTxAJ5V9KGYct
The Eagle Flies Alone: https://youtu.be/UWAXACY0ZgI?si=2SXdo9doohOgE6eF
Illuminate The Path: https://youtu.be/IVOKL9OCuUU?si=fIWUkbYFnJ_ABz0n
AlissaとArch Enemyは以下のライブ映像作品もリリースしてきました。こちらから全ライブ映像:
Arch Enemy - War Eternal Tour: Tokyo Sacrifice 2016:https://youtu.be/FjtRX7022TI?si=VAxlINbrJ8ErCu1l
As the Stages Burn!:https://youtu.be/z-CWWdxP2qQ?si=7gU07NIkZlMuo8yY



