
Arch Enemyが新ヴォーカルLauren Hartの加入を発表し新曲To The Last Breathを公開。
2/23/2026

昨年11月にヴォーカリストAlissa White-Gluzが脱退したメロディックデスメタルArch Enemyが後任にこれまでOnce HumanやDivine Heresy等で活躍したLauren Hartの加入を発表。
2014年にArch Enemyは前々ヴォーカリストAngela Gossowが脱退を発表した後、後任としてAlissaが正式に迎えられました。Angelaは脱退発表にて、バンドでの時間は楽しかったが、今後は新たな道へ進み、家族と過ごし、他の興味を追及する時と説明。また、今後はバンドのビジネスマネージャー(Kult ManagementとAlpha Management United)として残留する事も発表。当時Angelaは「長年親しい友人であり、卓越したヴォーカリストで、才能豊かなAlissaにバトンを渡す。彼女には輝く機会が与えられるべきだと思っており、今その機会が訪れた。正に私が2001年に得たのと同じように」と説明。Alissaはそれまで活動していたThe Agonistを脱退。後日、AlissaとThe AgonistはインタビューやSNSにてThe Agonist脱退の経緯は険悪な別れであり、和解するには程遠い論争が話題になりました。Alissa加入から3か月後にAlissaデビュー作となったアルバムWar Eternalがリリースされました。2014年11月、米ツアー中だったArch Enemyはそれまで一緒に活動しアルバムWar Eternalも共に制作したギタリストNick Cordleの脱退を発表。残りの米ツアーを元メンバーChristopher Amottに出演してもらい、その後に予定していた欧州ツアーにてJeff Loomisの加入を発表しました。ギタリストMichael Amott、ドラムDaniel Erlandsson、ベーシストSharlee D'Angelo、AlissaそしてJeffを入れたバンドはその後アルバムWill To Power(2017)とDeceivers(2022)をリリース。しかし、2023年バンドはJeffの脱退、そしてArmageddonやThe Absence等で活躍したJoey Concepcionの加入を発表しました。そして2025年3月にJoeyを入れたバンドは最新作Blood Dynastyをリリース。そして11月バンドからAlissaが脱退。当時バンドは以下に発表:
「Arch Enemyは、シンガーのAlissa White-Gluzgと袂を分かちました。共に過ごした時間と音楽に感謝し、彼女の幸運を心から願っています。終わりがあれば、必ず始まりがあります。2026年にお会いしましょう。」
「Arch Enemyで12年間活動した後、私達はついに袂を分かちました。これまで出会ってきた何千人もの素晴らしいファンの方々には心から感謝しています。これまで取り組んできたことを皆さんと共有できる日が待ち遠しいです。2026年のビッグニュースをお楽しみに。またすぐにお会いしましょう。」
そしてAlissaは、ソロアーティストとしての活動も同時に開始。先日、AlissaはMetal Hammer誌のインタビューを受けArch Enemyからの脱退について語り以下に発言、
「確かに困難ではあったけど、変化とは常に恐怖と興奮が入り混じったものだと思っているの。何年も何かを続けていれば、それは人生やアイデンティティの大きな一部となる。だからこそ、あの脱退発表を軽々しく考えたわけではないわ。キャリアの半分以上をArch Enemyに注ぎ込み、膨大な創造的エネルギーを注いできたんだもの。音楽と芸術を心から愛しており、それらを普通のオフィスワークのように扱うことは到底できないわ。だからこそ、私が書く文章、パフォーマンス、レコーディング、そして撮る一枚一枚の写真に、いつも以上の注意と意図を込めていたわ。あの脱退発表を、ファンと音楽と自分自身への敬意を持って扱うべきだという強い責任を感じて投稿したの。要点を率直に伝えることこそが、私の過去を尊重しつつ、同時に自信を持って次に活動へ進む唯一の方法だと考えたのよ。
脱退発表の後、ファンのみんなや業界の同僚達の反応には正直圧倒されたわ。これまでにないほどの愛情や励まし、そして真のサポートが寄せられ、非常に刺激的な気持ちになったの。特に印象的だったのは、多くの人が私の成長と今後の活動を気にかけてくださったこと。皆の思いに深く感謝すると同時に、大きなモチベーションを得たわ。私とファンが築いてきた絆が強いことを改めて実感したの。これは私がキャリアを通じて常に重視してきたことだった。役柄に囚われず、芸術的自由を得るために、自分の居心地の良い領域から飛び出し、枠を超えていくこと。皆からのサポートは、私の今後の活動に向けての大きな自信と熱意を与えてくれました。芸術とアーティストは常に進化すべきだと、私は強く信じています。」
2016年にソロアーティストとしてNapalm Recordsと契約したAlissaはソロ活動に本格的に始動した経緯について以下に発言
「ソロアーティストとしてこういった表現をしていきたいという意図は常にあったけれど、急いだり、間違ったタイミングで無理に押し進めたりしたくなかったのよ。このソロプロジェクトが真に息づくには、適切な空間と集中力、そして創造的な自由が必要だと思っていたわ。今こそがソロ活動を本格的に行うタイミングだと感じたのは、確かな勢いがあると思ったからよ。」
Alissaは自身のソロバンドにTriviumのMatt Heafyも在籍したMindscarのギタリストAlyssa DayとTill Lindemann等で活躍したDani Sophiaを加入させ、一緒にに作曲している事を発表。
Alissaのインタビュー記事: https://www.metal-hammer.de/alissa-white-gluz-exklusiv-ihr-soloneustart-2492877/
2026年2月、Arch Enemyは新たなティザー映像を公開し近く新しい発表があると投稿。大方の予想に反しマネージャーであるAngelaは正式な発表前に自身の復帰説を否定。Angelaは「私ではありません。でも沢山の愛(間違っていたが復帰を歓迎する声)をありがとうございます。バンドの新たなチャプターにマネージャーとして関われる事にワクワクしています。この新章はヤバい事になるわよ」と投稿。
そして今日バンドはAlissa脱退後の新体制としての初の新曲To The Last Breathを公開し新ヴォーカルにLauren Hartの加入も発表。
新体制についてMichaelは
「Laurenとの出会いは、私の旅路における重要な一歩となりました。彼女との仕事は格別な経験でした。彼女の卓越したヴォーカルと、献身的な姿勢、プロフェッショナリズムが相まって、稀に見るレベルの卓越性をもたらしています。今後も彼女と協力しあい、活動を続けていくことを楽しみにしています。」
新曲To The Last BreathについてMichaelは
「誤解のないように、この曲は清算です。音楽的には、バンドに対する私の当初のビジョンに一切の妥協なく沿ったものです。長年のファンなら即座に気づくと思います。歌詞は欺瞞を見抜き、支配の幻想を解体する物語となっています。毒を盛られていたことに気づき、反撃の瞬間を狙っている。その真実が明らかになった時、後戻りはできない。やるかやられるか、という曲です。
終わりかなと思えば、新たな始まりが立ち上がるのです。さあ、我々と共に怒りを爆発させよう、最後の息を引き取るその瞬間まで!」
バンドはLaurenを伴った新たな欧州ツアーBack To The Root Of All Evil Tour、そして中国と日本を周るツアーも発表。
そしてMichael AmottはMetal Hammer誌のインタビューにて、Laurenについて、昨年のAlissa脱退について、2026年のArch Enemyについて、そして元ヴォーカリストで現マネージャーAngelaについて語っています。
Metal Hammer誌(以下MH): Michael、Arch Enemyのファンにとってはワクワクする時期ですね。今の貴方の気分はどうですか?
Michael: これほど注目を浴びたり、話題の的になったりするのは慣れていないんだ。でも人々は私達のバンドの活動に関心を持ってくれているようだね。そして、バンドを気に入ってくれている。それは素晴らしいことだ。新たな活動に向けての発表には待たせてしまったけど、きっと楽しいものになるだろう。
MH: 新しいヴォーカリストが誰なのか教えていただけますか?
Michael: それこそ私が一番知りたい所だよ。PayPalの詳細を送るからさ。いや、冗談だよ。私達はOnce HumanのLauren Hartと一緒に活動しているんだ。
MH: どうやってLaurenを見つけたのですか? そして彼女の加入経緯は?
Michael: 昨年11月、突然ヴォーカリストが不在になったんだ。当時、夏に予定されていた数多くのライブが控えていることは分かっていた。問題はそのスケジュールをどうするか?、だった。一時的な代役ヴォーカルを立てる案もあった。しかしマネージャーのAngelaは以前からLaurenと交流があり、彼女達は以前から友人同士だった。Laurenの作品をチェックしたらすごく気に入ったんだ。それで何度かZoomで話した。絶対に避けたかったのは、他のバンドからヴォーカリストを奪うこと。そんな事は馬鹿げてるし、良いスタートじゃない。最初から大ごとのバンド間のドラマにしたくないし、そんな事になったらファンも彼女の前バンドOnce Humanが好きだったかもしれないから分断されかねないからね。
しかし結局のところ、Once Humanはパンデミック後にほぼ自然消滅してしまっていたんだ。現時点での最新アルバムは2022年にリリースされたが、その頃にはOnce Humanはなぜか解散状態に陥っていた。それ以来、LaurenはSNSでの活動をほぼ停止していたが、彼女は歌い続け、何か形にしようと努力を続けていた。彼女はArch Enemyの曲を練習し歌ったサウンドや動画をいくつか送ってくれた。その出来栄えは驚くほど素晴らしかった。彼女のパフォーマンスは私達が求める全てを備えていたんだよ。しかし同時に、彼女との作業がどのようなものか確かめることも私にとって重要だった。そこで私はリスクを取る決断をし、自身が新たに書き下ろした楽曲を数曲彼女へ送ってみたんだ。彼女はその楽曲を歌ったヴォーカル音源を録音し、その音源は私達のプロデューサーとミキサーへと渡された。
彼女との新曲もいくつかできていて、すごくクールな仕上がりだよ。Laurenは強烈な個性と情熱、そして度胸の持ち主だ。バンドにとって本当に素晴らしい攻撃性をもたらしてくれる。それに彼女と一緒に過ごすのも本当に楽しい。1月にはメンバー全員でスウェーデンに1週間滞在し、いくつかの作業を進めた。それがどういうわけかあっという間に進んだんだ。その過程で少し急ぎすぎではないか?と思う事もあったよ。でも、ただただ彼女と一緒にバンドで作曲する過程が心地良かったんだ。家で1年も指をくわえて待つこともできたよ、でも思い切って新たな活動を進める事もできたわけだ。適切な人材を見つけたのだから、始めない理由があるだろうか?と思ったのさ。
MH: それは期待できそうですね。他に新しい計画はありますか?
Michael: 既に発表した通り、近々いくつかのライブ日程が決まっているんだ。中国や日本での公演もやるよ。ブラジルでの大型フェスではTwisted Sisterに代わってヘッドライナーを務めるんだ。少し休憩を挟んだ後、ヨーロッパの素晴らしいフェスを周るよ。その合間には、小さなクラブでの超小規模なライブも予定しているんだ。これは私の提案なんだ、スタッフ達は私を恨んでいるだろうね。巨大なステージから小規模サイズのステージへ切り替えるのは非常に複雑だからね。しかし私は新たな始まりの感覚を持ちたかったし、バンドメンバー同士が居心地良く感じられるようにしたかった。もし私達が巨大なステージだけで演奏していたら、むしろ不自然に感じただろうね。
MH: 外部の人間にとって、Alissaが脱退したのはかなりの驚きでした。貴方にとって驚きはどれほど大きかったのですか?
Michael: 驚くことではなかったんだ。バンドにとってこれほど大きな決断の背景には、たった一つの理由であるはずがないんだ。うまくいかない理由には、常に28個ほどの要因が存在する。異なるビジョンなどがそのうちの一つだね。だから内部の私達にとっては驚きではなかったよ。だが私達は、人前で汚れた洗濯物を晒すようなバンドでは決してないんだ。今からそんなことを始めるつもりもないね。そういうことをして些細な詳細まで話すバンドもいるけどね。
でも、私はそういう人間じゃないし、私達はそういうバンドでもない。Alissaは今幸せに自分の道を歩んでいるし、私達も幸せに道を歩んでいる。人生はこの先も続いていくんだ。私達の別れはどんな関係にも言えることだよ。陳腐な表現かもしれないが、それが現実だ。もちろん、大きなリスクでもある。理解し合えなくても永遠に続くバンドもいるよね。でも、今はただ未来を楽しみにしているんだ。正直なところ、私は本格的にやる気に満ちているんだ。
MH: 先程Laurenに送った何曲かについて話していたけど、今、何曲くらい新曲を用意してるのですか?
Michael: Laurenとのフルレングスアルバムはまだ完成してないよ。ただ、アイディアはたくさんあるんだ。50%や75%完成した曲もある。現時点では最新曲To The Last Breath。それ以外には、Laurenがヴォーカル録りした別の曲もあるけど、それはまだミックスはされてないんだ。Laurenを新ヴォーカリストとしてただ発表し紹介するだけでなく、彼女にとって特別な新曲を提供するのが良いと考えたからTO The Last Breathを出したのさ。そうすればファンは彼女の力量や歌声を知れるからね。ツアーで過去にリリースした楽曲を歌ってもらうだけでなく、未来を少しだけ予感させるような形にしたんだ。
MH: 最近、ネット上ではArch Enemyの新ヴォーカルが誰なのか憶測が飛び交っていました。貴方達が公開した短いティーザー映像に出てくる人物の黒い手袋には、多くの人にAngelaを思い出させたと思っています。再びマイクを持って叫ぶことに、Angelaは乗り気ではないのでしょうか?
Michael: ファンがAngela復帰を臨んだ事は理解できるよ。ファンはファンが望むものを求める。それが彼等の気持ちなんだ。現実の全てを考えていないかもしれない。人は物を置き去りにして去っていく事に気づいていないんじゃないかな。Angelaは13年前にArch Enemyを脱退した。その理由は今も変わらず存在している。彼女は人生の別の道を歩んでいる。しかし周知の通り、彼女は今も私達と共にいてマネジメントも担当しているからね。この関係は完全に維持されている。彼女はバンドのビジネス上の決定に関与し、私達の未来を形作る助けとなっている。私は、ビジネスパートナーとして彼女を心から感謝している。
ヴォーカリストとしてのAngelaについては、ステージに登場して1曲歌ったり、彼女との特別公演を一緒にやったりするのは大歓迎だよ。私もメンバー達もその可能性を認めているんだ。だがそれは完全に彼女次第なんだよ。彼女はパンドラの箱を開けるのを少し恐れていると思っている。もし一度開けたら、二度と閉じられないだろう?そうなると皆が公演を要求するかもしれないからね。だからこそ、私達は未来を考え、前進することに注力しているんだ。Angelaが世界ツアーを行うバンドのフルタイムヴォーカリストとして復帰する意思は、まずないだろうね。今彼女は別の人生を歩んでいる。ただ、これほど多くのファンから注目され歓迎されるとは予想していなかったらしい。バンドのヴォーカリストとしては13年も離れていたのに、多くの人が彼女を覚えていてくれたことに、かなり感動したみたいだよ。
こちらMichaelのインタビュー記事: https://www.metal-hammer.de/arch-enemy-interview-lauren-hat-eine-menge-attituede-viel-feuer-und-eier-2493861/



