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Faith No More/Dead Cross等のMike Pattonが広場恐怖症を告白。

7/19/2022

Faith No More/Dead Cross等のMike Pattonが広場恐怖症を告白。

Faith No More、Dead Cross、Mr. Bungle、Tomahawk等で活躍するヴォーカリストMike Pattonがインタビューにて自身が広場恐怖症を患っている事を告白。


Agoraphobia(広場恐怖症)は劇場、飛行機、電車等容易に逃げられない場所、助けを求められない状況に強い恐怖、不安を抱え、パニック障害等の症状が出る心の病です。人によっては広い場所や狭い場所でも恐怖を感じることがあるようです。昨年9月、Mikeはメンタルヘルスを理由にFaith No MoreとMr. Bungleのツアーをキャンセルしていました。当時の発表ではMikeは、パンデミックによって悪化した精神的な問題を抱えておりバンド活動が困難になった事、バンドも自身の決断をサポートしてくれている、と説明していました。


今回MikeはRolling Stone誌のインタビューに応え、自身が抱える精神的な問題について、そして今後のアーティストとしての活動について語っています。インタビュー記事を簡潔にまとめました。


「広場恐怖症を患っているんだ。しかしFaith No MoreやMr. Bungleのツアーをキャンセルした時よりは楽になったよ。パンデミックのせいにする事は簡単だが、本当の事を言うとパンデミック初期の頃は俺は、”これは最高じゃないか。家に居てレコーディング出来る時間が作れる” と平気だったんだ。しかし、俺の中で何かのスイッチが入って全てを遠ざける様になり、人との接触に恐怖を抱く様になってしまったんだ。この恐怖症によって俺は他の問題にも手を出してしまい多くの問題が起きていたんだ。しかし専門医に診てもらっているおかげで今は大分楽になったんだよ。この年末には俺の音楽活動の中では最長の休みとなった2年振りの公演も予定しているんだ。


他の問題は薬物もあればアルコールもあるかな。でも大きな問題は精神的な部分だった。俺は人生で初めて専門医に診てもらい、そこで初めて広場恐怖症と診断されたんだよ。人との接触に恐怖を持ちこの二年は家に籠っていた。でもこの問題に向き合い、専門医と話したりして少し状態が良くなってきたんだ。この12月のBunglesの南米公演は一体どうなるのか分からないけどね。


丁度Faith No Moreのツアーが始まる前に精神的な問題がある事に気が付いたんだ。ツアーに出る前、バンドメンバー達に、”すまないが無理だよ” と言ったんだ。人前に出る自信が全く無かったんだ。人生の大半を音楽活動でやってきた俺にとってはおかしな事だったよ。メンバー達に説明したけど、俺がメンバーだったら先ず怒っていただろうね。そして本当にそうだったし、彼等は今でも怒っているだろう。でも自分に正直になって自身の限界を説明した。公演を決行し最悪な状況になる事をしたくなかったんだよ。


Faith No Moreの今後については沈黙だね。分からないんだ。もしかしたら新たな公演を予定するかもしれない。俺はこの件については難しいので関わらない様にしているよ。活動するなら、する。しないなら、それでクールだ。


Dead Crossの新アルバムIIはパンデミック前に他のメンバー達が既に制作していたんだ。しかしギタリストのMichael Crainがコロナウイルスに感染し、そして癌を患っている事を公表し俺はショックを受けたよ。新譜の制作は一旦休止かなと思ったらMichaelが、”いや、このアルバムはこのまま制作する。音楽を作る事で俺は癒され病気を治癒してくれる” と言って、本当にその通りになりMichaelは癌を克服したんだよ。俺自身も問題を抱えていた事もあり、そういった経緯からこの新作の発表が今日までかかったのさ。新譜のヴォーカルレコーディングは俺一人でやったんだ。エンジニアが一人いるが、必要なら呼ぶけど大体は俺一人で作業していたよ。


俺に安らぎを与えてくれた愛犬と自宅のガーデンの存在が大きいよ。後は精神科医やアルコール依存のセラピーなんかも大きなサポートになってくれたよ。Dead Crossの新作は昨年に制作は終わっていたんだけど今まで発表が掛かってしまった。あと数件俺が関わっている活動があるけどそれはこれまでやって来た活動とはまた違った感じの活動になるね。今は発言しないでくれと言われているから無理なんだ。でも俺自身にやりがいが感じる事が出来る活動なんだよ。


Dead Crossの様なラウドでアグレッシブな音楽は俺の一部みたいなものなんだ。俺はストレートなハードコアパンクバンドをそれまでやった事が無かったからね、そしてメタルシーンとは常に近い存在だった。オリジナルヴォーカルGabe Serbian(Rest In Peace)が脱退した後、Dave Lombardoからメールが入って、”多分きみはNOというだろうけど、こういう音楽は興味ない?” ときたんだ。俺は即返答し、”100%興味あるよ。一緒にやろう” と返しそこから俺のDead Cross活動が始まったんだ。理由なんて無いんだ、機会が与えられ、俺はその中に飛び込んでいった感じなんだよ。二作目となる新アルバムIIについては、前作が素晴らしく良い作品だったからまた作ろうとなったのさ。そして彼等と一緒に活動する中で良い人間関係ができたんだ。俺の中ではいつまでも取っておきたいバンドさ。新作を作るとなって彼等から音楽ファイルが送られて、メロディックでダイナミックで素晴らしい音楽だった。新譜では半分を俺、もう半分をJustin Pearsonがヴォーカルと担当しているんだ。Justinはクレイジーなハイスクリームが出来るんだ。俺の中で前作で心残りだった事の一つにJustinのヴォーカルを余り入れなかったことがあってね。この新譜の歌詞を書く時に、このパートはJustinに、ここは自分で、という風にやっていたんだよ。


Dead Crossのツアー活動については何も決まっていないんだ。先ずは自身で前へ進む事が第一だよ。でも是非やりたいと思っているよ。新作は素晴らしい作品で俺自身がライブでパフォーマンスしたいと思っているんだ。他のメンバーも同じ気持ちだと思っている。”やりたい” が問題じゃないんだ。”できるか?” が問題なんだよ。その事について俺は向き合わないといけない。そうするつもりだし、今は一歩一歩前進するのみなんだ。


こちらMikeのインタビュー記事: https://www.rollingstone.com/music/music-features/mike-patton-dead-cross-interview-1383440/


Mikeの病気が治る事を祈っています。Dead Crossの新アルバムIIは10月28日にリリース予定でバンドは先行シングル曲Reign Of Errorのミュージックビデオを公開しています。


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