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SlipknotのCorey Taylorが新譜、バンドメンバー、そして新マスクについて語る。

7/22/2022

SlipknotのCorey Taylorが新譜、バンドメンバー、そして新マスクについて語る。

Slipknotは通算7作目となる新アルバムThe End, So Farの発売日を9月30日と発表し新曲The Dying Song (Time To Sing)のミュージックビデオを公開し話題になりました。


今回、バンドのフロントマンCorey TaylorがKerrang!誌のインタビューに応え、メンバー達の新マスクについて、新譜について、そして現在のSlipknotバンドメンバー達について自身の思いを語りました。インタビューを受ける前、Coreyは家族と一緒にLegolandとビーチへ行った旅行を満喫して帰って来たばかりである事を話し、”一人の普通の人間に束の間戻り” 父親として家族との時間を楽しみ、今後10か月は予定が入っているSlipknotのツアースケジュールに向けて準備は整っている事を説明。


Coreyは、パンデミックが始まり最新作We Are Not Your Kindのプロモーション活動の途中で休止となってしまった事を悔しく思っており、ライブ活動を再開するにあたり習慣的なことだった新譜発表時でのマスクチェンジを変えたいと思っていたと発言。「俺は直感に従ったまでで、もしかしたら上手く行くかもしれないし、そうでないかもしれない。メンバー達に、”新マスクを再開したライブステージで公開する” と言うと皆、”なんで?” と言ってきた。俺は、”その時が来たと思ったからさ” と答えたね。」Slipknotが昨年9月に出演したRocklahomaフェスにて、Coreyは新マスクを初公開しました。その時の事についてCoreyは「最初みんなが ”こいつ誰だ?” という感じだったんだ。クレイジーなくらいカメラが一斉に向けられてね。途轍もないくらいシャッターの光に晒されることになって。俺は少しの間そこに立っていて、みんなにそうさせたんだ。そしてライブが始まったんだよ。」


その後、ドラムJay WeinbergがCoreyに続いて昨年11月に新マスクをお披露目し、今回新曲The Dying Song (Time To Sing)のプロモーションビデオを公開すると同時にメンバー全員の新しいアーティスト写真も公開されました。DJ Sid WilsonのマスクについてCoreyは、「あの野郎のサプライズに俺はもう驚かないぞと思っていたんだけどね。奴の全ての衣装について俺は、”一体何が起こった?” と驚いてしまったよ。本当に素晴らしいね。やつはプロモビデオを撮影する時まで新衣装を俺達に隠していたんだ。正に俺がやった事の逆だよね。ずっと隠してきて俺達に突然見せるという作戦で、俺は ”FUCK、お前の勝ちだよ。” と言ってやったよ。Sidの新衣装について俺は多く語りたくないんだ。君達が彼に直接聞いたら彼から長い時間を掛けて新マスクへとたどり着いた話が聞けると思うよ。その話は正にホラーだな。Sidが体験したパニックになった出来事で本当にゾクゾクすると思うよ。兎に角、俺はライブ活動が再開されて嬉しかったんだよ。だから俺達の次へのステップを早々に皆に公表したかったんだ」と説明。


9月にリリース予定の新譜The End, So FarはCoreyがLas Vegasの自宅にてヴォーカルレコーディングを行い、他のメンバー達はLos Angelesにてレコーディングを行いました。Corey曰く、新譜は正にメンバー全員によって制作された作品であり、Tool、Avenged Sevenfold等の作品を手掛けたJoe Barresiがプロデューサーを担当。Corey曰く、「Joeは素晴らしいアイディアを持っているもの、彼はクライアント(あなた)が持っているアイディアをやらせてくれるプロデューサーの一人だ。彼がアイディアも持っていたとしても、彼はクライアントのアイディアを追及してくれる。それから、”もしよかったらこんなアイディアもあるんだけどこれで試してみないか?” と聞くんだよ。彼は今では珍しい非常に読めないタイプのプロデューサーなんだ。自分のアイディアを押し付けてくるプロデューサーもいるけど、彼はアルバムにベストな要素を求めるプロデューサーなんだ。」とJoe Barresiとの新譜の制作は素晴らしかったと発言。


これまでCoreyは新譜はアルバムVol.3: (The Subliminal Verses) (2004)をもっとダークにした作品と発言しており、Coreyはインタビューにて、「俺にとってVol.3はバンド史上最もバンドとしての可能性を広げた作品だと思っていて、違ったスタイルの音楽を試しバンドは何処までやれるのかを皆に知らしめた作品だとおもっている。そしてこの新譜でもそれと同様な感じを受けているんだ。言い方を変えれば、この新譜は最新作We Are Not Your Kindの延長線の作品であるかもしれない。でも俺的には楽曲のクオリティは上がっているし、俺達の23年に及ぶキャリア内においてまだ手を付けていない領域がありそういった所を試している部分はクールだと思っているんだ」と説明。


新譜からのオープニングトラックAdderallについてCoreyは、Vol.3の曲Prelude 3.0やCircleを連想させそしてモダンなアプローチと素晴らしいコード進行によってこの5分40秒の曲に自分は身震いがくると説明。「俺達は聞いている人達を騙したいんだ。本当のトーンを隠す事でリスナーは不愉快な感じになる。でも俺達はこれまでそういった曲を作った事は無かったんだ。だからこの曲を聴いた時俺は、”これなら皆を騙せるな、これはとても良いよ” と言ったね。


新譜からの曲Yen(トラック4)についてCoreyは、「メンバー内にあるミュージシャンTom Waitsの音楽を面白く表現しType O Negativeの様なアプローチも持っている曲だ。新アルバムThe End, So Farと共にとても聴きごたえのある曲だ」と説明。またCoreyは新譜に収録した曲で以前Jay Weinbergが発言したブルース的な新曲はプログレッシブでストーナーロックな感じでありCoreyが大好きなバンド(インタビューではどのバンドなのかは秘密だと言ってます)の様な音楽になっていると説明。


歌詞について、Coreyは最新作We Are Not Your Kindでは自身の言葉をやや綺麗にし大人しめな詞であったのに対し新譜では大口と叩くCoreyが帰った事を発言。「俺は発言しなければならない事が沢山あったんだ。そして新曲The Dying Song (Time To Sing)にて:


Think hard you bastards / You’re gonna tell me why / If I don’t get an answer / You’re gonna sing and die.


とある様に、Coreyは「俺にとって全てが怒りで裁きが一切ない世の中だった。この数年間、全てに対して人々は気分を害し怒っていた...そして何も起こらなかった。特に俺の国ではそうで、とんでもない事だと思っていたよ。正にテーブルがひっくり返ったかの如く怒れる人々が増えていきクソみたいな事件が起きてそれが人々の怒りを倍増していった感じだ。そして原因と対策や犯罪と裁きがあるのに対してこの国では、”Fuck You、俺達は関係ねえよ” になっているんだ。虚無主義で他の事に関わらないカルチャーが浸透しているのか分からないけど二分に分かれたこの国ではお互いの良い所を見つけようともせずに争っている事ばかりだった。正に終末の鐘を鳴らしているかの様で、”みんなこれまで楽しかった、君達は散らかした所を片付けて俺は君達と地獄で会おう” といった曲なんだ。”もし皆がこの問題を解決をしようとしないんだったら、俺は隕石が落ちた様に全てが滅んだら君達に会えるかな” と言う感じだ。もし俺がもう少し若かったら少しこの世の中に期待をしていたかもしれない。俺も楽観主義な考えをしていたからね。でも俺はこの30年にも及ぶクソみたいな出来事を見てきて本当に感心できないんだ。悲しい事に、変化を求めるにはそれ相応の代償が必要な事だ。俺達人類は先を見越して動く生物ではないんだ。俺は家に火が付いていたらドアを自分から閉めてしまうと思うよ(大変な事が起きていても自分から外へ助けを求める事を諦める)、そんな感覚が普通になってきているんだ。自分が情熱を注ぐ事に対してはこれまで通りサポートもする、しかし俺には人々を変える事が出来ない、人々を変えるという行動はもう辞めたんだ。無駄な努力だし本当にどうでも良い感じなんだよ。”クソ野郎なお前等が殺し合いをするならどうぞやってくれ。馬鹿な事に付き合うのに疲れた俺は離れた所に居るよ。クソみたいな出来事を何年も見てやるよ。だからどうぞお互い殺し合ってくれ、それでどうなるか見ようじゃないか” とね。俺は正に色の無いカラーリングブックみたいな感じで新譜の曲を唄っている。でもそんな新譜を俺は聴くのが大好きなんだ。多くのアーティストが余り認めていない事だよね。”ああ俺、自分が作った音楽聴かないから” とか訳わかんないよ。”自分のやった音楽を知らずにどうやってお前はこの次に繋げるんだ?お前が自分のアートに関心がないならお前は自分の道も見つけれないとんでもないアホだ。まあそれでも良いけどね、なぜならお前等のアホさで俺はやりたい事をやっているからね” と思っているね」と新譜について自身の感情を説明。


今回Coreyは少し感慨深くなっていると前置きし、現在のSlipknotのメンバー達について発言しており、「俺にとってすごく意味のあることだから感激したね。ライブ開始前に皆で集まっている時、彼等がそれぞれこの新譜で俺がやった気に入ったところを言ってくれたんだ。 彼等は、“このパートがいい。この歌詞が好きだ。俺はここが好きだ。このスクリームが最高だ” とか言ってくれた。それまで俺達はお互いのことを面と向かって褒め合うなんてなかったんだ。俺達はみんな偏屈で癇癪もちで、これだけ長いことやってきて、“お前は最高だよ。お前とバンドやってるのが大好きだ” なんて話した事はなかった。これまで俺達は多くの人を失った。死を身近に感じたからお互いを褒め合う仲になったのかもしれないな。“俺達はまだここにいる。お前はまだ俺と一緒に居る事が信じられない。だからお前は最高な奴なんだ” とね。Slipknotにしては凄く妙な展開だよ。どういうわけか、このビーストは感情ってものを抱き始めたらしいね」とCoreyはメンバー間の嬉しい変化について発言。


SlipknotのRoadrunnerレコードからのデビュー作であるセルフタイトル(1999)を発表し、ツアーを行い2作目となるアルバムIowaの制作頃からメンバー間の軋轢が起こり始め、当時Coreyは幾度もインタビューにて「楽しく無かったら俺は直ぐ辞める、そしたらそれまでだ」と発言していました。このインタビューでもCoreyは、「俺は初めから言っているが、”もしやりたくなくなったら、俺はやらない” これは変わらない。俺がやることは、俺が情熱を持っているからやってるんだ。ラッキーな事に俺自身が影響を受けた音楽を仕事にし、俺は自分がやってることしか得意ではない。だからバンドが作る音楽を俺がどれだけ愛しているか、彼等に伝えるのにこれほど長くかかった事に対し自分自身で、恥を知れ、と思っているよ。でも、時間はかかってもやらないよりはマシだ。これだけ長い時間が経っても素晴らしい事に俺達はまだお互いのファンなんだよ。俺達はいまだにお互いをイラつかせてる。勘違いするなよ、俺達はいまだにクソ野郎だ。 それと同時に、俺が一緒にステージに上がりたい、一緒に音楽を作りたいと思う連中は他にいないんだ」とCoreyはメンバー達に対しての思いを率直に語る。


最後にCoreyは、「はっきり言うと本当にセルフタイトルを発表して解散すると思っていたんだ。でも面白いものでこんなに時間が経ち、俺達は7作目のアルバムを制作した。そして俺達はSlipknotの次へのチャプターを既に見ているんだ。そしてそこにはまだ多くのファン達が俺達と共にいてくれる、最高じゃないか。お前達は俺達と共に行くんだ。」とファンへ向けて発言しています。


こちらCoreyのインタビュー記事: https://www.kerrang.com/slipknot-interview-the-end-so-far-corey-taylor-clown-sid-wilson-dying-song-cover-story


9月30日リリースの新譜The End, So Farのトラックリストは:

Adderall

The Dying Song (Time to Sing)

The Chapeltown Rag

Yen

Hivemind

Warranty

Medicine for the Dead

Acidic

Heirloom

H377

De Sade

Finale


新譜の予約はこちらから: https://slipknot1.lnk.to/TheEndSoFar

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