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Veil Of MayaからヴォーカルLukas Magyarが脱退。

01/05/2026

Veil Of MayaからヴォーカルLukas Magyarが脱退。

Veil Of MayaからヴォーカルLukas Magyarが脱退。


プログメタルコアVeil Of Mayaにて2014年からヴォーカルを担当したLukas Magyarが脱退。


Veil Of Mayaは2004年にギタリストMarc Okubo、ドラムSam Applebaum、ベーシストKristopher Higlerによって結成され、ギタリストTimothy MarshallそしてヴォーカルAdam Clemansが初期時に入ってデモ音源を制作。Timothyが脱退した後にデビュー作All Things Set Aside (2006)をリリース。同作のリリース前後にTimothyの後任としてBryan Ruppellが加入。2007年、BryanとAdamが脱退するもバンドは当時20歳でメタルIscariotのヴォーカルBrandon Butlerを加入させるとSumerian Recordsと契約。バンドはレーベルメイトとなったThe FacelessのMichael KeeneをプロデューサーにアルバムThe Common Man's Collapse (2008)を制作しリリース。同作をリリース後、Kristopherが脱退しBorn Of OsirisでプレイしたMatthew Pantelisが加入。その後、Michaelを再度プロデューサーに起用しアルバムId (2010)をリリース。この頃Sumerian Recordsのアーティスト達が注目された事もあり、同作はバンドにとって初めて米ビルボードチャート入りする。しかし、Matthewが脱退する事になりバンドはDanny Hauserを加えて活動を継続し次作の制作に取り掛かる。バンドはアルバムEclipse (2012)をPeripheryのMisha Monsoorをプロデューサーに制作しリリース。しかし、バンドがEclipseの次作をFrom First To Lasteで活躍するプロデューサーTaylor Larsonと一緒に制作していた2014年9月にBrandonが方向性の違いから脱退。バンドはBrandon脱退時に既に出演が決まっていたKnotfest 2014を辞退する事なく、Brandonの代わりに当時Arms Of Empireで活躍していたLukas Magyarと共にKnotfestに出演。2015年に入りバンドは正式にLukasをメンバーとして発表し、Lukasと一緒に制作したデビュー曲Phoenixを公開。同年にアルバムMatriarchをリリースしたバンドはWarpedツアーに初出演する等精力的にツアー活動を行いました。2017年、バンドはVolumes等の作品を手掛けたMax Schadと、Set It OffやColdrain等の作品を手掛けたプロデューサーBrandon Paddockがヴォーカルレコーディングを担当し制作したアルバムFalse Idolをリリース。


2019年から2021年に掛けてバンドはシングル曲Members Only、Outsider、Viscera、そしてOutrunを公開。多くのファンが新アルバムを期待していたもの、バンドはTaylor Larsonと再度手を組み制作していた新作を破棄し、新たなアルバムを制作している事を発表。当時Marcは以下に発言。

「2019年に新アルバムを制作しました。しかし、特定の人物の行動により、後味の悪いものとなり、救いようがないと判断しました。そのアルバムの大部分を削除し、現在より満足のいく楽曲を録音しています。」


https://x.com/marceatsfood/status/1446517010624651292


バンドはChelsea GrinやWe Came As Romans等の作品を手掛けたZach Jonesと制作したアルバム[m]other(2023)をリリース。しかし2024年にヘッドライナーとして出演し全米を周ったSummer Slaughterツアーに出演後バンドは突如無期限活動休止を発表。当時バンドは以下に発表。


「Veil Of Mayaは活動休止することを決断しました。今後のフェスティバルやツアーへの出演は一切行いません。ファンの皆にはお詫びと長年にわたりサポートしてもらい、心より感謝しています。この休止期間は、私達が今後の方向性を再考するために必要なものです。ご理解いただければ幸いです。適切な時期がきたら今後の活動についてお知らせいたします。必ずまた帰ってきます。改めて感謝いたします。」


https://x.com/veilofmayaband/status/1836768352213303461


バンドが活動休止を発表する前後にMarcはFalling In Reverseのツアーギタリストとして活動を始め (Marcは[m]otherリリース前後にもDon Brocoのツアーメンバーとして入っておりVOM以外でも活躍していました)、Samは木材を使った木製品を創作する木工家として活動。2025年初頭にMarcはVeil Of Mayaの今後について「Veil Of Mayaが戻って来る時は、ヘビーなバージョンとなるだろう」と発言。


https://x.com/marceatsfood/status/1885085892722757653


また同年4月にはLukasが新たなプロジェクトSIFYNを立ち上げた事を発表し曲Smokescreensを公開。


しかし同年11月、Lukasが自身のSNSにてSIFYNの新曲のティザーを公開した所、ファンが新曲にはワクワクしているものVeil Of Mayaをもう見る事は無いのかとLukasにメッセージを入れるとLukasが以下に返答。「もしVeil Of Mayaをまた見る事があるなら、そこに私は居ないと思います。私はVeil Of Mayaと別れることを決め、SIFYNに集中する事にしました。」 そして別のファンから、もうVeil Of Mayaは活動しないのか、と聞かれたLukasは「私は一旦離れて他のことに集中せざるを得なかった。」と返答。


https://www.instagram.com/p/DQmdAglEfCV/?hl=en


そして12月30日にLukasが正式にVeil Of Mayaからの脱退を発表。以下Lukasの発表。

「はい、私がVeil Of Mayaを離れたのは事実です。まず何よりも、この10年間は信じられない活動であり、この機会と経験に心から感謝しています。多くの点で、この10年間は私の人生を再構築しました。最終的にVeil Of Mayaを離れるに至った要因はいくつかあり、個人的にも創造的にも前進できる決断を下さねばなりませんでした。


この1年、私はSIFYNに集中し、音楽をリリースしながらスタジオでの創作意欲を再発見してきました。これは私にとって真の転機となり、創造的な原動力と再び繋がり、新鮮な視点で音楽に向き合うことを可能にしてくれました。SIFYNに取り組むことで、失っていた興奮を取り戻すことができたのです。


Joey Sturgis (Attack Attack!やAsking Alexandria等の作品を手掛けたプロデューサー)との新たなコラボレーションが間もなく始動することにもワクワクしています。メタルやロックの世界で数多くの影響力のあるアーティストを育ててきた業界のベテランの方々と共に仕事ができることは、この上なく光栄です。2026年にはさらに多くのプロジェクトが控えており、皆と共有できることを楽しみにしています。


これまで出会った全ての人々、共に仕事をしてきた方々に対して、私はただLoveと尊敬の念を抱いています。ファンの皆には変わらぬサポートに感謝申し上げます。またVeil Of MayaとSumerian Recordsには、長年にわたる全てのことに対して感謝の意を表したいと思います。Lukas」


Lukasの記事: https://newnoisemagazine.com/news-lukas-magyar-announces-departure-from-veil-of-maya/


Lukasの脱退については、方向性の違いが大きな要因であるようです。前任Brandonが制作に関わってリリースしたアルバムはThe Common Man's Collapse、Id、Eclipseの三作で、Brandonもまた方向性の違いから脱退しています。Lukasも一作品がお蔵入りになりましたが、リリースしたアルバムはMatriarch、False Idol、[m]otherの三作品です。Veil Of Mayaは三作品を世に出したら何か違うサウンドをやってみたくなるのではないかと言われています。


また、アルバムFalse Idolリリース後にTaylor Larsonと一緒に制作し最終的にお蔵入りとなった未発表の作品もLukas脱退の引き金になったのではないかと言われています。Lukasがバンドに加入時、ファンから人気の高かった前任Brandonからの交代にLukasの実力を疑問視する声はありました。しかし、そんな不安視を払しょくするかの様にバンドはキャッチーなクリーンパートを押し出したシングル曲Mikasaを公開し、結果的にアルバムMatriarchはバンド歴の中で最もヒットした作品となりました。続くFalse Idolもファンには好評な作品であり、次の作品にも期待が寄せられていましたが残念ながらお蔵入りとなりました。そして、新作を破棄してまで制作し5年振りにリリースした[m]otherも決して悪い作品ではなかったもの、MatriarchーFalse Idolに続いた勢いが落ちたのか販売/ダウンロード数は落ち込む結果となりました。前述の通り、バンドはお蔵入りにした未発表作品の大部分は削除したもの、数曲は残していた事を明かしており、それが2019年から2021年に掛けて公開されたシングル曲Members Only、Outsider、Viscera、そしてOutrunだったのではないかと言われています。皮肉にも、[m]otherの収録曲よりもこれらのシングル曲の方がファンから人気の高い作品であったということで、破棄された未発表作品を惜しむ声が上がっていました。未発表となった作品、そして不振の[m]otherについてバンド内では多くのドラマや話し合いがあったのではないかと言われています。


そして、Veil Of Mayaが2024年にヘッドライナーとして出演した米Summer Slaughterツアーが業績不振であった事もLukas脱退の要因なのではないかと言われています。5年振りに復活した米エクストリームメタルの祭典Summer SlaughterツアーはVeil Of MayaとBrand Of Sacrificeをダブルヘッドライナーに、サポートにGideon、Left To Suffer、ten56.、Cabal、Tallah等をつけて開催。当時、復活したツアーにはNecrophagistやCannibal Corpse等のベテラン勢の出演を望む声が多かったのか、既に20年のバンド歴を持つVeil Of Maya(ちなみにVeil Of Maya同ツアーに4度出演しています)、そしてSummer Slaughterツアーに初めて出演するバンドで固められた出演ライナップに反発する声がありました。同ツアーを復活させ、ツアーを運営していたSumerian Recordsの経営者Ash Avildsen氏はインタビューにて、「もしベテランバンドが揃ってなくてがっかりしたなら…期待を裏切って申し訳ないけど、Veil Of Maya、Brand Of Sacrifice、Gideonはその地位を勝ち取ったんだ。ヘッドライナーの機会を彼等に与えたかった」そして「もしライブに行って元が取れなかったら俺にDMしてくれ、返金する」と発言。しかし、このライナップに非好意的な声が多く出ていると記事を掲載した報道機関に対してSummer Slaughterの公式Instagramは「Cannibal Corpse、Dying Fetusをブッキングしようが、NecrophagistとCynicを復活させようが、お前等はワクチン義務化の洗脳された製薬業界の腰巾着だろ。良い一日を送ってくれ。上場企業のオーナーに頭を下げとけよ偽善者が」とコメントし炎上。(同報道機関とAvildsen氏は過去にコロナ対策やその他の論争的な問題で確執があり、同報道機関は以前Sony Music Entertainment傘下の企業に買収された経緯がありました)ツアー開始前からこういった経緯があり、先行きが不安視されていたものツアーは予定通りスタートし無事完了。批判にもかかわらずツアーはキャパ約1500人規模の会場でプレイしていました。しかし、公演に参加したファンからの報告によると、数百人しか集まっていないのが常態化していた事が報告されています(下に記載したニュージャージー州でのライブ映像のリンクでは本当に少ないオーディエンスなのが分かります)。そして同ツアーにサポートとして参加したCabalのメンバー達はSuicide SilenceのChris Garzaが主催するポッドキャスト番組に出演した際、同ツアーについて言及しベーシストDennis Jovcevski Hursidは「チケットの売り上げの悩みはあったね。1200人キャパの大きな会場を2か所がたった150人分のチケットで埋めたんだ」とし、ヴォーカルAndreas Bjulverも「いくつかのショーは本当に良かったが、いくつかはあまり良くなかった」と発言。二人共、Summer Slaughterツアーの復活を楽しみにしていたファンはベテランのデスメタルバンドが参加するライナップを期待していた可能性が高かった事は認知しており、ツアー開始前に報道機関とやり合って炎上した件も少なからずチケットの売り上げに響いたのではないかと説明。Dennisは「ワクチン反対論的な暴言だったよね。2024年だよ、あの言いまわしは今更遅いよ、もうそんな事をやり合う時代では無かったはずだ」と発言。Andreasも「問題なのは個人としてならそういう話はできるってこと。プライベートな個人間で話し合い、言い争うになるのは結構だよ。でも、ツアー全体を代表して発言する立場になるとね。それに、バンドやチケットを売り込もうとしているなら、買ってくれる可能性のあるファン達を敵に回そうとするべきじゃないよね。正にそういう事が起きてしまって僕等も ”やばい” って思ったんだ」と発言。


Cabalのインタビューは:https://youtu.be/-22lMZUtELY?si=91M55HEJcrNj-7j4


また同ツアーにてツアーフォトグラファーとして同行していたVCTMSのドラムMeredith Hendersonも自身のSNSにて、同ツアーに出演した全てのバンド達やクルーは最高な人でツアー中もお互いをリスペクトし励まし合う素晴らしい環境だったと感謝する投稿をするも、”クソみたいな事もあったが皆で支え合ってツアーを完了させた” とし、ツアーに参加したバンドやクルー達も内部は最高なツアーだったがもっと素晴らしいツアーになったはずと説明。

https://www.instagram.com/p/C-n2_5JpKmt/?hl=en&img_index=1


恐らくAvildsen氏も自身で契約し、これまで手塩に掛けてサポートしてきたVeil Of Mayaが結成20周年を迎えた事で特別な機会を与えたかったのではと思っています。また、バンドも節目となる2024年にこれまでサポートアクトで参加していたSummer Slaughterツアーのヘッドライナーとして出演する事に気合が入っていたと思います。最新作[m]otherも販売不振、せめて待望の復活を遂げた歴史あるツアーだけは成功させたいと思っていた筈です。しかし、ツアーに以前の様な集客を呼び込む事が出来なかったバンドはツアー終了後に活動を止める決断を下してしまいました。Lukas自身、このツアーでの経験によって、今後の音楽人生を考えなおす事になったのかもしれません。


Lukasの新たなバンドSIFYNの活動とJoey Sturgisとのプロジェクトに期待を寄せると共に、Veil Of Mayaも今後何らかの形で活動を再開できる事を祈っています。


こちらLukasとVeil Of Mayaの最後のツアーとなったSummer Slaughterでのツアー終盤ニュージャージー州、中盤に行ったテキサス州でのライブ映像:

曲Nyu: https://youtu.be/UV8LAmBRAN8?si=DeF_FGMk14crp-CD

曲Outrun: https://youtu.be/7kaFAEhdzkc?si=xENL0FeuxLl-czYR

曲Red Fur: https://youtu.be/aEMf_kyMGS4?si=I5R-GcZkkma9hV8_

テキサス州Austin公演の全ライブ映像: https://youtu.be/ZJkGBBuIlns?si=21XkgqhiIWeK0GTR

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