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SLAYER FINAL WORLD TOUR

 スラッシュメタルSLAYERがファイナルツアーを発表。

 

メタルの帝王Slayerが結成37年目にしてラストツアーを発表しロック界に大きな衝撃を与えました。これまで結成メンバーであるギタリストJeff Hannmanが他界し、結成ドラマーDave Lombardoはメンバー間の意見の違いで脱退。しかしバンドはPaul BostaphとGary Holtという強力なアーティスト達を加入させ最新作Repentlessを発表。まだまだバンドの活動は続くと思われていた矢先の最終ツアーの告知でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在までに米国内で行うファイナルツアーは既に発表済み。今回、帝王Slayerのラストという事で特集を組むことにいたしました。大掛かりな記事の為、一ページに全てを掲載する事は不可能と判断し、Slayerのラストツアーに至るまでの経緯そして他のバンド達のファイナルツアーに対する意見をまとめた:LAST TOUR & REACTION、活動37年のSlayerの歴史を簡単にまとめた:HISTORY、惜しくも2013年に他界したJeff Hannemanを追悼する:JEFF HANNEMAN、バンドメンバー達の素顔が垣間見える動画を集めた:SLAYERS、そして今後のファイナルツアーについて予想する:FUTURE FINAL TOUR という5つの項目に分けそれぞれ紹介していきます。

 

管理人が初めて購入したSlayerのCDは中古CDショップに売られていた1996年発表のパンクやハードコアのカバー集Undisputed Attitudeでした。当時パンクとハードコアにどっぷり浸かっていた管理人はそこまでメタルミュージックを聞きこんでおらずこのカバー集が自身のパンクとメタルを繋げてくれる掛け橋になるかもと思い購入したのです。同作については、可も不可もなくSlayerが影響を受けたパンクやハードコアバンドをカバーするという内容で、少々消化不良気味だったことを覚えています。しかし、これを機に少しづつメタルを聞きこみ音楽のテリトリーを広げようと思っていた事で今度は2001年発表のアルバムGod Hates Us Allを購入。2001年当時といえば、ニューメタルのパレード状態の様で多くのバンドがKornやDeftonesに影響を受けたサウンドで勝負している中、Slayerは極上のスラッシュメタルを作品でプレイし全くぶれていないバンドに好感を持ち、その後バックナンバーであるDiabolus In Musicaを購入し段々とSlayerを聞きこむ事になったのです。

 

をに2008年に行われた第1回目のMusinkはタトゥーアーティストでありながらモデルやコスメティックブランドも経営するKat Von Dが主催者となって始めたのが切っ掛け。当時タトゥーアーティスト達の日常を取り上げたリアリティ番組LA Ink等で人気アーティストとなっていたKat Von Dは自身の活動の原点であるタトゥーと同じくらい情熱を持っているミュージックを融合させたフェスを実現。実際Kat Von Dはロック界でも知られた存在であり、元Motley Crue、SIXX:AMで活動したNikki Sixxの元ガールフレンドであり、フィンランド産ゴスロックThe 69 Eyesではゲストヴォーカルで出演。

 

MUSINKが初めて開催された当時、タトゥーと音楽が融合したフェスは決して珍しくなく、南カリフォルニアのロングビーチには13年間続いたロックとタトゥーのフェスInk-N-Ironが既にあり、同フェスはロカビリー、サイコビリー、ロック、パンク系のアーティストが多く出演していた。残念ながらInk-N-Ironは2015年で終了。それ以外では、2000年当時デビューしたてにも関わらずSlayerやSepulturaをサポートにつけて全米を回ったSlipknotのTattoo The Earthツアーが有名。当時セルフタイトルを発表したSlipknotは新人だったにも関わらず誰も彼等をサポートに連れて行ってくれなかった。(理由は恐らくSlipknotがヘッドライナーアクトを食ってしまうからである。) そこでSlipknotも自身がレスペクトする数十人のタトゥーアーティスト達を連れて、自分達に協力してくれるバンド達と一緒に全米を回ったというのは有名な話。この様にタトゥーとロックは非常に愛称の良いジャンルな訳だ。

 

旗揚げした年こそ1万5千人を動因し結果的に成功を収めたMusinkだったが、その後主催者のKat Von Dが経営に関わっていたのかは謎。しかし2014年、Blink-182のドラマーTravis Barkerが新たな主催者となる。それまでサイコビリーやロカビリーの出演アーティストが多かったが、The Descendents、Judge、自身がプレイするBlink-182、Transplants、そしてロック以外にもラップに趣旨の深いTravisはSnoop DoggやTech N9ne等のラッパー達も同フェスに出演させてきた。またTravis自身のもう一つの趣味としてレトロなアンティーク車を並べたカーショウも新たなイベントとして追加しTravisはマンネリ化していたMusinkのジャンルに幅を広げ大きく貢献。

 

三日間のフェスでは、連日4-5組のバンドがライブを披露。アーティストのジャンルは様々だが基本はパンク、サイコビリー、ハードコア、メタル系のアーティストが出演している。過去のMusinkに出演したアーティストでは、サイコビリーでは大物Tiger Army、メタルDanzig、メタルコアAtreyu、パンクThe Damned、ポストハードコアThrice、ポップパンクNew Found Glory、パンクRancid、ハードコアGorilla Biscuits、故Lemmy KilmisterがやっていたロカビリーThe Head Catも出演している。どちらかというと最近頭角を現しワープドツアー等にガンガン出演しているバンドよりも、ここ数十年第一線で活躍してきたベテランバンドから、音楽ジャンルに影響を与えたアーティスト達が出演しており出演バンドの質は非常に高い。今回、そんな11回目となるMusinkの特集を組む事にしました。

 

気になる今年の出演バンドを紹介:

3月16日

Descendents
Fear
Strung Out
The Adolescents

初日からベテランパンクDescendents、Fear、Strung OutそしてAdolescentsが登場。Descendents、Fear、Adolescents共に活動30年以上、Strung Outも20年以上活動しておりパンク好きなら涎が垂れそうなライナップ。特に主催者であるTravisが影響を大きく受けた初日のヘッドライナーDescendentsはスケートパンクやポップパンクシーンに大きく貢献したバンド。そしてそのパンクにメロディックなギターチェーンやダブルベースドラムを用いたメロディックハードコアパンクStrung Outの出演も見逃せない。残念ながら先日Strung Outのリズム隊の要であったドラマーJordanが脱退した為、後任かJordanの代わりとなる代役の出演も気になる所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月17日

Blink-182
Good Charlotte
The Interrupters

二日目も非常に強力なライナップとなっているMusink。先ず何と言っても主催者Travisがドラムを担当するバンドBlink-182の存在は大きい。そしてその前のサポートにGood Charlotteと現代の主流パンクとなったポップパンクシーンに影響を与えた2バンドが出演。そして現代若手スカパンクの代表格となったThe Interruptersがオープニングを務めるのも見逃せない。Blink-182、Good Charlotte共に現在新譜を制作している情報があり、早くて年内に発表出来るのではと言われています。この日だけ3バンドの出演となっており、追加バンドがあるのか、それとも各バンドのプレイ時間が少し長いのか、楽しみな日になりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月18日

Lil Yachty
Machine Gun Kelly
Wifisfuneral

The Fever 333

今年のMusink最終日を飾るのは若手ラッパーLil Yachty。現在20歳、自身の写真を投稿したInstagramにて有名になり、本格的なラッパーになる前はKanye Westがデザインする服のファッションモデルもしていたそうだ。主催者Travisはラップやヒップホップシーンにも深い付き合いがあり過去のMUSINKにもSnoop DoggやTech N9NEが出演している。今回はLil YachtyのほかにMachine Gun KellyとWifisfuneralといった若手ラッパーが出演し、オープニングに元letlive.のJason、元The ChariotのStephenそしてNight VersesのAricが結成した話題沸騰中の新バンドThe Fever 333が登場。昨年行われたThe Fever 333の初ライブにはTravisもゲスト出演しており再び共演が実現する可能性もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日からラストまで非常に内容の濃いライナップとなっています。フェス期間の毎日が全く異なるサウンドのライブが楽しめる様になっており、初日と二日目は活動暦が長く安心してライブを観れるバンド達が集結。Descendentsを聞いて育ったBlink-182、そしてBlink-182を聞いて育ったMachine Gun Kellyと初日から最終日のアーティスト達に少し繋がりがあるのもポイント。後は、主催者となってから毎年ドラマーとして登場しているTravisは今年もBlink-182以外のバンドでゲスト出演するのかも見所。昨年は自身もレコーディングに参加したスカパンクGoldfingerとしてTravisは出演しプロデューサーでありフロントマンのJohn FeldmannやMxPxのMikeと一緒にプレイ。個人的には大きな損失となったStrung Outにてメタリックなドラムでゲスト出演してくれれば最高だなと密に思っています。

 

開催3週間を切ったMusink、詳細情報は↓のMUSINKサインをクリック。

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