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The Ghost Insideが元ベーシストJimの解雇について決断が早過ぎたのではと語る。

September 18, 2020

バス事故からの復活、6年振りの最新作を発表した直後The Ghost InsideからベーシストJim Rileyが脱退した件についてメンバー達が当時の思いを告白。

 

6月、新譜発売前にThe Ghost Inside (TGI)がNAACP全米黒人地位向上協会へのチャリティーTシャツを発表。米ミネソタ州にて警察官が非武装状態の黒人男性George Floyd氏の首を膝で押さえつけて死亡させた事件によって人種差別に対する抗議運動が広がっている現状にバンドもサポートする姿勢を見せた活動でした。しかし、このチャリティーに対して一人ハードコアバンドBracewarのドラマーRashod Jacksonが自身のツイッターにてTGIのJimが以前黒人のツアーバス運転手に対して黒人侮蔑のスラングを使用していた事を指摘。Rashodによると2015年3月(バス事故前)にも自身のツイッターにてJimに対して黒人侮蔑のスラングを使用している事を既に指摘し発言しており、あの時はうやむやになりバス事故があってこの問題がスルーされていたがチャリティーTシャツを出すなら説明しろとJimとバンドに対して発言。TGIを知るハードコアTerrorのギタリストMartin StewardやハードコアパンクStick To Your GunsのフロントマンJesse Barnettも「Rashodの指摘を覚えている」、「こういった発言を許してはいけない。」と発表。Rashodの追及を受けて直ぐにJimが自身のツイッターにて謝罪。しかし、この件を重く見たバンドがJimの解雇を発表しました。


この件についての記事はこちらからどうぞ。 

 

先日からTGIメンバー達はポッドキャスト1333 Daysにてそれぞれバス事故からバンド復活への道のりを語るシリーズを展開。


2015年11月19日の事故から1333日経ちメンバー達はそれぞれ人生が変わってしまった事を発言。何度も自分達の今後についての夢を見て来た。これまでバンドの復活は不可能ではないかと何度も思い、バンドの行く末が全く分からなかったと説明。ドラムAndrew Tkaczykは事故後、自身の右足が無くなった時、自分は直ぐに人生を呪い負の状態になるのだけは止めようと決め、自身の置かれた状況を逆にとって自分の物にしてしまおうと思ったと語る。そんなAndrewの姿をみて他のメンバー達も前進する力になったと発言。また去年行った復活ライブを行う前は本当に怖かったと説明。長期間のリハビリを経て自分達はどう変わっていくのかという不安な状況は今でもあると発言。また復活ライブ時に2015年(事故前に)脱退した結成メンバーでギタリストAaron Brooksと久しぶりに出会い、それまで脱退したAaronとは疎遠となっていたがAaronと出会い結成時からの思い出が蘇りヴォーカルJonathan Vigil(唯一の結成メンバー)は涙したと語りました。またもしメンバー達のリハビリが上手く行かなく楽器をプレイする事が出来なかった場合は、友人達を集めてこれまで発表してきたTGIの楽曲をサウンドで流しメンバー達はソファーに腰かけて最後のTGIショウにする事も考えていたとも発言。

 

そしてJimの過去の発言から脱退へとなった件についてAndrewは以下に発言。
「ファン達からの声、SNSからの声、そしてバンドの友人達からの質問など俺達はプレッシャーによって追い詰められた状態だった。そして自分達のマネージメントやレーベルも反対していたにも関わらずJimの脱退を発表してしまった。まさにライブ、生中継みたいな感じで即決めなければいけないと思う程精神的に追い詰められていた。生まれて初めて、事故でも無かった、あれ程のプレッシャーを受けて俺は二日間何も食べれなかったよ。そしてJim脱退が発表されそこからまた精神的に追い詰めらて吐きまくった、そして全く寝れない日が続いたね。俺達は全てが崩壊する、無くなってしまうというプレッシャーからあの決断を下し、そして直ぐにあれで良かったのかと罪悪感に悩まされていた。それからは毎日Jimを入れたメンバー間でコンタクトをとっていた。

 

人々が怒っていた事は理解していたよ。でもバンドのキャリアにおいて最大の過ちを犯してしまったという事も自分達の中にあり、直ぐに訂正する発表をする空気でもなかった。とても難しい時だったよ。俺達は一度表舞台から一歩退く事にした。メンバー間ではコンタクトを取っていたよ。勿論バンドのもとへ届く様々な声も見ていた、その度にとてもやるせない気になり、俺が事故後10日間の昏睡状態だった時Jimは俺の横でずっと手を握っていてくれたブラザーだぞ、お前達にJimの何が解る、と何度も返信しそうになった。」

 

ベーシストChris Davisは:
「Jimの過去の発言が問題になり復活できたバンドはまた崩壊状態となった。騒ぎが大きくなり俺達は直ぐに手を打たなければいけないと思っていた。しかし、あの騒動から時間が経った今振り返ると、自分達は早まった決断をしてしまったのかもしれないと思っている。あの騒ぎの時、多大なるプレッシャーによって誰も正常な判断が出来る状態では無かった。ネット上全ての人々が自分達の判断を待っている、そういった中では間違った判断をしてしまいがちだと思っている。」

 

そして渦中にいたJimは以下に発言。
「後から考えると良くわかるよね。今なら、自分達は別の判断も出来たのではないか、違った説明も出来なのではないか、でも当時はそんな事も考えつかない状態だった。あの時俺達は直ぐにミーティングを行い、俺は彼等に ”お前達で俺の処遇を決めてくれ、これは俺が起こした問題であり、俺が全ての責任を取る。” と話したよ。あの時、俺が起こした問題によってバンドも一緒に落ちる必要はないと思っていた。あの時は新譜も発売しバンドにとって大切な時期であった。ツイッターの投稿によってバンドが崩壊するのはフェアでないと思ったよ、全ては自分の責任であり俺一人が責任をとれば良いと思った。TGIがこの先も活動出来るのなら俺は喜んで退くよと言った。兎に角、あの時はあの決断しか出来ない精神状態だった。もし冷静に考えられて、別の道があったなら俺達はその方向に行っていたかもしれない、でも
あの時はそんな事にもならない状態だった。」

 

現在の所、Jimがまたバンドに戻って来るという話は出てきていません。しかしバンドはJimとは現在もコンタクトをとりブラザーであると発言。

 

Jimの脱退についての語りは1:08:00頃から: https://www.defiance.news/podcast/the-ghost-inside-aftermath

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